公務員になったらいくら給料がもらえるか気になりますよね。
今回は中国地方の5つの県、鳥取、島根、岡山、広島、山口にある主要50市役所、町役場で働く職員の平均年収をまとめました。
各市役所、町役場で働く全職員の平均年収になります。
ちなみ1位は広島市、岡山市ではありません。
【この記事を書いた人】
・政令市の消防士と行政職、町役場を経験
・公務員試験は独学・予備校両方で合格を経験
・YouTube ⇒ ハチサン公務員
★目次
- 市役所・町役場の平均年収一覧
- 各種手当
- 平均年収ランキング
- 分布・平均
- 民間の平均年収との比較
- 1位の市はどんなとこ？
- おわりに
1．市役所・町役場の平均年収一覧
県別に各自治体の平均年収を一覧にしています。
数値は総務省の「給与・定員等の調査結果等」に掲載されている、令和4年のデータに基づいています。
♦鳥取県
- 鳥取市：640.35万円
- 米子市：582.15万円
- 倉吉市：600.10万円
- 境港市：589.42万円
♦島根県
- 松江市：630.66万円
- 出雲市：633.78万円
- 浜田市：611.65万円
- 益田市：576.54万円
- 安来市：605.36万円
- 雲南市：642.44万円
- 大田市：630.46万円
♦岡山県
- 岡山市 ：642.72万円
- 倉敷市 ：646.42万円
- 津山市 ：618.20万円
- 総社市 ：599.73万円
- 玉野市 ：610.65万円
- 笠岡市 ：629.74万円
- 赤磐市 ：574.96万円
- 真庭市 ：603.90万円
- 井原市 ：579.82万円
- 瀬戸内市：546.84万円
- 浅口市 ：596.44万円
- 備前市 ：597.63万円
- 高梁市 ：600.85万円
- 新見市 ：560.54万円
♦広島市
- 広島市 ：652.28万円
- 福山市 ：618.04万円
- 呉市 ：656.61万円
- 東広島市 ：659.20万円
- 尾道市 ：614.67万円
- 廿日市市 ：627.43万円
- 三原市 ：611.17万円
- 府中町 ：655.21万円
- 三次市 ：664.62万円
- 府中市 ：623.49万円
- 庄原市 ：609.61万円
- 海田町 ：600.52万円
- 安芸高田市：628.66万円
♦山口県
- 下関市 ：626.41万円
- 山口市 ：637.89万円
- 宇部市 ：665.73万円
- 周南市 ：610.00万円
- 岩国市 ：606.93万円
- 防府市 ：580.64万円
- 山陽小野田市：620.57万円
- 下松市 ：598.35万円
- 光市 ：606.45万円
- 萩市 ：640.05万円
- 長門市 ：569.19万円
- 柳井市 ：589.40万円
2．各種手当
♦毎月の手当
毎月の給料には、基本給のほかに以下のような手当が含まれます。
- 扶養手当
- 地域手当
- 通勤手当
- 特殊勤務手当
- 管理職手当
- 時間外手当
- その他の手当
この中で地域手当はあまり馴染みがないかもしれません。
総務省の用語解説によると以下の通りです。
地域手当とは、“地域の民間賃金水準を公務員給与に適切に反映するため、平成18年度より、これまでの調整手当に代えて、物価等も踏まえつつ、主に民間賃金の高い地域に勤務する職員に支給される手当です。”
つまり、各地域の生活費の差を補うために支給されるの手当のことです。
♦時期による手当
毎月の支給ではありませんが、以下のような手当も支給されます。
- 寒冷地手当
- 期末手当
- 勤勉手当
寒冷地手当は、寒い地域に在勤する職員に支給される手当のことです。
今回調査した中国地方の自治体では、寒冷地手当の支給はありません。
期末手当と勤勉手当はいわゆるボーナスのことです。
【関連記事】
⇒ 【市役所職員編】公務員試験の内容・なる手順をゼロから説明します
3．平均年収ランキング
四国にある主要な市役所・町役場を平均年収が高い順に掲載しています。
- 山口：宇部市 ：665.73万円
- 広島：三次市 ：664.62万円
- 広島：東広島市 ：659.20万円
- 広島：呉市 ：656.61万円
- 広島：府中町 ：655.21万円
- 広島：広島市 ：652.28万円
- 岡山：倉敷市 ：646.42万円
- 岡山：岡山市 ：642.72万円
- 島根：雲南市 ：642.44万円
- 鳥取：鳥取市 ：640.35万円
- 山口：萩市 ：640.05万円
- 山口：山口市 ：637.89万円
- 島根：出雲市 ：633.78万円
- 島根：松江市 ：630.66万円
- 島根：大田市 ：630.46万円
- 岡山：笠岡市 ：629.74万円
- 広島：安芸高田市 ：628.66万円
- 広島：廿日市市 ：627.43万円
- 山口：下関市 ：626.41万円
- 広島：府中市 ：623.49万円
- 山口：山陽小野田市：620.57万円
- 岡山：津山市 ：618.20万円
- 広島：福山市 ：618.04万円
- 広島：尾道市 ：614.67万円
- 島根：浜田市 ：611.65万円
- 広島：三原市 ：611.17万円
- 岡山：玉野市 ：610.65万円
- 山口：周南市 ：610.00万円
- 広島：庄原市 ：609.61万円
- 山口：岩国市 ：606.93万円
- 山口：光市 ：606.45万円
- 島根：安来市 ：605.36万円
- 岡山：真庭市 ：603.90万円
- 岡山：高梁市 ：600.85万円
- 広島：海田町 ：600.52万円
- 鳥取：倉吉市 ：600.10万円
- 岡山：総社市 ：599.73万円
- 山口：下松市 ：598.35万円
- 岡山：備前市 ：597.63万円
- 岡山：浅口市 ：596.44万円
- 鳥取：境港市 ：589.42万円
- 山口：柳井市 ：589.40万円
- 鳥取：米子市 ：582.15万円
- 山口：防府市 ：580.64万円
- 岡山：井原市 ：579.82万円
- 島根：益田市 ：576.54万円
- 岡山：赤磐市 ：574.96万円
- 山口：長門市 ：569.19万円
- 岡山：新見市 ：560.54万円
- 岡山：瀬戸内市 ：546.84万円
♦ダークホースの宇部市
中国地方の50市町村の中で最も平均年収が高かったのは広島県宇部市で665.73万円でした。
逆に最も平均年収が低いのはの岡山県瀬戸内市で546.84万円でした。
同じ中国地方の自治体でも、宇部市と瀬戸内市では約120万円ほど平均年収に差があります。
また、上位10市町のうち、5市町を広島県の自治体が占めています。
主要な自治体の順位は6位広島市、7位倉敷市、8位岡山市、26位福山市。
4．分布・平均
♦分布
30万円ごとに平均年収を分布分けしています。
- 660万～689万円：2自治体
- 630万～659万円：13自治体
- 600万～629万円：21自治体
- 570万～599万円：11自治体
- 540万～569万円：3自治体
600～629万円がボリュームゾーンでした。
50自治体のうち、平均年収が600万円未満の市役所・町役場が14ありました。
♦平均値
県ごと市役所・町役場の平均年収を算出しています。
- 鳥取県 ：603.01万円
- 島根県 ：618.70万円
- 岡山県 ：600.60万円
- 広島県 ：632.42万円
- 山口県 ：612.63万円
- 全体平均：614.49万円
5県すべてが平均年収600万円を超える結果になりました。
最も平均が高かったのは広島県。
5．民間の平均年収との比較
これまで主要50市役所の平均年収を紹介してきましたが、民間の平均年収についても紹介します。
都道府県別の平均年収は以下のとおりです。
- 山口県：387万円
- 広島県：381万円
- 岡山県：372万円
- 島根県：360万円
- 鳥取県：347万円
引用元：平均年収ランキング(doda)
調査方法や算出方法によって金額は多少異なりますが、目安はこのような感じです。
これを見ると市役所職員の年収がいかに高いかが分かりますね。
民間サイトの情報なのでどこまで正しいかは不明です。
【関連記事】
⇒ 四国【主要な50大市役所・町役場】全職員平均年収ランキング！
6．1位の市はどんなとこ？
♦山口第3の都市
宇部市の人口は下関市、山口市に次いで多く、約15.8万人。
- 推計人口：158,367人(R5.8時点)
- 面積 ：286.65㎢
- 人口密度：552人/㎢
山口県の南西部に位置し、山陽小野田市とともに宇部都市圏を形成しています。
福岡県に近いことから宇部市から北九州市に買い物に行く人も多いです。
宇部市の出身者としてはユニクロ創業者の柳井正氏が有名です。
♦採用倍率は平均～低め
平均年収が高い宇部市。
山口県内に住んでいる方は宇部市職員採用試験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
近年の採用倍率は以下のようになっています。
- 令和5年度
・上級行政：4.8倍
・上級土木：2.0倍 - 令和4年度
・上級行政：4.4倍
・上級土木：1.3倍
・初級行政：9.3倍
・初級土木：1.0倍
例年、土木職の採用倍率はかなり低いので狙い目です。
行政職の倍率もそれほど高くはありません。
【関連記事】
⇒【公務員論文試験】中国地方の主要な市役所の過去問を掲載！！
7．おわりに
中国地方で最も平均年収が高い自治体は山口県宇部市でした。
ただし、平均年収は当然年度ごとに変わるのであくまで目安です。
市町村職員を目指す方は、まちの魅力や初任給、試験の難易度、採用倍率、いろんなものを考慮して志望先を考えてみてください。
♦各公務員予備校を徹底比較！
【クレアール、アガルート、スタディング、EYE、伊藤塾、大原、大栄、LEC、ヒューマンアカデミー、フォーサイト、ユーキャン、SMART合格講座、東京アカデミー、TAC、東大公務員試験予備校、喜治塾、実務教育出版、公務員のライト】
公務員を目指す場合どの予備校を選べばいいか迷いますよね。
以下の記事では、複数の予備校の料金や特徴を分かりやすく比較しているので、予備校選びの参考にしてください。
