消防士に興味がある方は消防士の初任給がいくらなのか気になりますよね。
今回は、全国の消防本部の中で規模の大きい主要な消防本部40か所を厳選し、それぞれの初任給をまとめました。
この初任給は大卒区分の消防における金額になります。
大学院卒や職歴等があれば、さらに加算があります。
- 【この記事を書いた人】
- 政令市の消防士、町役場の行政職員、政令市の行政職員を経験
- 公務員試験は独学・予備校利用の両方で合格した経験あり
- YouTube ⇒「3回公務員」
★目次
- 地方ごと初任給一覧
- 初任給トップ10(主要消防本部内)
- 初任給ワースト10(主要消防本部内)
- 一般の大卒初任給(都道府県別)
- まとめ
1.地方ごと初任給一覧
この初任給は、それぞれの消防本部の令和2年度の受験案内を中心に、データを集めまとめています。
基本的に地域手当を含めた金額が掲載されていますが、※が付いている消防本部は地域手当がついていない、もしくは地域手当がありません。
地域手当とは地域によって生じる支出の差(物価など)を埋めるための手当です。
♦北海道・東北地方
- 札幌市消防局:193,125円
- 仙台市消防局:205,600円
♦関東地方
- 宇都宮市消防局 :215,800円※
- さいたま市消防局:223,445円
- 川口市消防局 :216,938円
- 千葉市消防局 :213,555円
- 船橋市消防局 :218,960円
- 松戸市消防局 :218,960円
- 市川市消防局 :約210,000円
- 東京消防庁専門系:261,400円
- 東京消防庁Ⅰ類 :253,300円
- 東京消防庁Ⅱ類 :232,900円
- 横浜市消防局 :217,152円
- 川崎市消防局 :224,692円
- 相模原市消防局 :234,752円
- 藤沢市消防局 :225,096円
♦中部地方
- 新潟市消防局 :214,858円
- 金沢市消防局 :201,674円※
- 静岡市消防局 :195,252円
- 浜松市消防局 :200,000円
- 名古屋市消防局:216,775円
- 豊田市消防局 :241,976円
♦近畿地方
- 京都市消防局 :214,940円
- 大阪市消防局 :212,744円
- 堺市消防局 :211,000円
- 東大阪市消防局:219,560円
- 神戸市消防局 :206,800円
- 姫路市消防局 :198,200円
- 西宮市消防局 :231,725円
- 尼崎市消防局 :226,490円
※尼崎市消防局は平成31年度のデータです。
♦中国・四国地方
- 岡山市消防局 :204,000円
- 倉敷市消防局 :188,700円※
- 広島市消防局 :208,000円※
- 福山地区消防組合消防局:176,500円※
- 高松市消防局 :213,272円
- 松山市消防局 :202,800円※
※福山地区消防組合消防局は高卒区分の採用しかないため、採用時18歳の金額です。
♦九州・沖縄地方
- 福岡市消防局 :210,210円
- 北九州市消防局:200,000円※
- 長崎市消防局 :194,361円
- 熊本市消防局 :198,900円※
- 大分市消防局 :198,400円※
- 鹿児島市消防局:199,000円※
2.初任給トップ10(主要消防本部内)

♦トップは東京消防庁
主要な消防本部40か所の中で、初任給が高い上位10の消防本部です。
- 東京消防庁専門系:261,400円
- 東京消防庁Ⅰ類 :253,300円
- 豊田市消防局 :241,976円
- 相模原市消防局 :234,752円
- 東京消防庁Ⅱ類 :232,900円
- 西宮市消防局 :231,725円
- 尼崎市消防局 :226,490円
- 藤沢市消防局 :225,096円
- 川崎市消防局 :224,692円
- さいたま市消防局:223,445円
やはり1位は東京消防庁ですね。
幹部候補の専門系にもなると、1年目でいきなり26万円を超えてきます。
これに各種手当がついてくるので、消防学校卒業後の総支給額は、1年目にして30万円を超えるかもしれません。
2位の東京消防庁Ⅰ類は大卒区分、5位の東京消防庁Ⅱ類は短大・専門卒区分です。
♦三大都市圏に集中
さらにランキングを見ると、全て三大都市圏(首都圏、中京圏、近畿圏)の消防本部ということが分かります。
- 東京都:3か所(東京消防庁専門系、東京消防庁Ⅰ類、東京消防庁Ⅱ類:実質1か所)
- 神奈川県:3か所(相模原市消防局、藤沢市消防局、川崎市消防局)
- 兵庫県:2か所(西宮市消防局、尼崎市消防局)
- 愛知県:1か所(豊田市消防局)
- 埼玉県:1か所(さいたま市消防局)
やはり都市部の消防本部の初任給が高い傾向です。
意外なのが、豊田市消防局の初任給が241,976円と高く、3位だったということです。
「豊田市消防職ガイド」に、地域手当を含む金額として241,976円がきちんと記載されていました。
3.初任給ワースト10(主要消防本部内)

♦九州に集中
主要な消防本部40か所の中で、初任給が低い下位10の消防本部です。
- 福山地区消防組合消防局:176,500円
- 倉敷市消防局 :188,700円
- 札幌市消防局 :193,125円
- 長崎市消防局 :194,361円
- 静岡市消防局 :195,252円
- 姫路市消防局 :198,200円
- 大分市消防局 :198,400円
- 熊本市消防局 :198,900円
- 鹿児島市消防局 :199,000円
- 北九州市消防局 :200,000円
三大都市圏以外の地方都市の消防本部が多く入っています。
特に九州が多い傾向です。
- 九州:5か所(長崎市消防局、大分市消防局、熊本市消防局、鹿児島市消防局、北九州市消防局)
- 中国:2か所(福山地区消防組合消防局、倉敷市消防局)
- 関西:1か所(姫路市消防局)
- 北海道:1か所(札幌市消防局)
- 東海:1か所(静岡市消防局)
♦もっと低いところはある
これはあくまで、主要消防本部内でのランキングであって、全国的には決して低い金額ではありません。
福山地区消防組合消防局のみが、主要消防本部で唯一、採用が高卒区分なので初任給が低くなっています。
おそらく、22歳採用で計算するともう少し金額が上がると思います。
また、基本的に初任給が低い地域は物価も安いので、そこまで生活の差はないです。
【関連記事】消防士の身長・体重制限が気になる方はこちら
⇒ 低身長だと消防士になれない?主要消防の身長・体重制限一覧!
4.一般の大卒初任給(都道府県別)
参考に、消防士に関係なく一般の大卒者の初任給を、都道府県別に上位6都府県と下位6県掲載しています。
「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給):厚生労働省」のデータによると、都道府県別の大卒初任給は以下の順になっています。
♦上位6都府県
- 東京都 :220,500円
- 千葉県 :211,700円
- 神奈川県:210,800円
- 埼玉県 :210,400円
- 愛知県 :210,100円
- 大阪府 :210,100円
やはり三大都市圏に集中。
これを見ると東京消防庁の初任給がいかに高いか分かりますね。
♦下位6県
- 沖縄県 :175,000円
- 宮崎県 :188,000円
- 秋田県 :190,100円
- 青森県 :190,200円
- 鳥取県 :191,200円
- 大分県 :191,400円
東北と九州に集中しています。
これらのデータを見ると、主要消防本部の大卒消防士の初任給はその地域の平均、もしくは少しの高めであることが多いようです。
- 【関連記事】初任給以外に消防士の採用倍率が気になる方はこちら
- →⇒ 消防士の採用倍率はどのくらい?【東京消防庁・政令指定都市消防局】
5.まとめ
消防士は公務員の中でも公安職にあたるため、事務職に比べ初任給が高いです。
また、基本的に基礎自治体(市町村)の職員として働くため、引っ越しの伴う転勤もほとんどなく、安定した生活を送ることができます。
このように消防士は安定して給料もいい魅力的な職業と言えます。
あと消防士はモテる人が多いです。
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