市町村職員を目指している方は、給料がいくらもらえるのか気になりますよね。
今回は四国にある市役所、町役場、村役場、全95自治体の初任給を調べたので紹介します。
紹介する初任給は、大卒程度の行政職・事務職における、新卒採用時の金額になります。
ちなみに初任給1位は、四国のツートップである高松市でも松山市でもありませんよ。
- 【この記事を書いた人】
- 政令市の消防士、町役場の行政職員、政令市の行政職員を経験
- 公務員試験は独学・予備校利用の両方で合格した経験あり
- YouTube ⇒「3回公務員」
★目次
- 県別の初任給一覧
- 地域手当とは
- 意外と1位は高松市・松山市じゃない!
- 民間企業の初任給との比較
- 初任給1位の坂出市と三木町とは
- まとめ
1.県別の初任給一覧

四国全95の自治体を県別に掲載しています。
データは総務省の「給与・定員等の調査結果等」及び自治体のホームページを参考に、令和元年(平成31年)の数値をまとめています。
初任給は年々変化するので、参考程度に見てください。
♦徳島県:全24市町村
- 徳島市 :186,121円 ※1
- 鳴門市 :186,121円 ※1
- 小松島市 :180,700円
- 阿南市 :186,121円 ※1
- 吉野川市 :180,700円
- 阿波市 :180,700円
- 美馬市 :180,700円
- 三好市 :180,700円
- 勝浦町 :180,700円
- 上勝町 :180,700円
- 佐那河内村:170,100円
- 石井町 :180,700円
- 神山町 :180,700円
- 那賀町 :180,700円
- 牟岐町 :180,700円
- 美波町 :180,700円
- 海陽町 :180,700円
- 松茂町 :180,700円
- 北島町 :180,700円
- 藍住町 :180,700円
- 板野町 :180,700円
- 上板町 :180,700円
- つるぎ町 :180,700円
- 東みよし町:180,700円
♦香川県:全17市町村
- 高松市 :191,542円 ※2
- 丸亀市 :187,200円
- 坂出市 :192,816円 ※1
- 善通寺市 :187,200円
- 観音寺市 :187,200円
- さぬき市 :190,944円 ※3
- 東かがわ市:187,200円
- 三豊市 :187,200円
- 土庄町 :187,200円
- 小豆島町 :187,200円
- 三木町 :192,816円 ※1
- 直島町 :180,700円
- 宇多津町 :187,200円
- 綾川町 :187,200円
- 琴平町 :187,200円
- 多度津町 :187,200円
- まんのう町:187,200円
♦愛媛県:全20市町村
- 松山市 :186,200円
- 今治市 :184,000円
- 宇和島市 :180,700円
- 八幡浜市 :180,700円
- 新居浜市 :180,700円
- 西条市 :180,700円
- 大洲市 :180,700円
- 伊予市 :180,700円
- 四国中央市:180,700円
- 西予市 :184,920円
- 東温市 :184,920円
- 上島町 :180,700円
- 久万高原町:180,700円
- 松前町 :181,603円
- 砥部町 :181,603円
- 内子町 :180,700円
- 伊方町 :184,920円
- 松野町 :181,603円
- 鬼北町 :184,920円
- 愛南町 :184,920円
♦高知県:全34市町村
- 高知市 :180,700円
- 室戸市 :180,700円
- 安芸市 :180,700円
- 南国市 :180,700円
- 土佐市 :180,700円
- 須崎市 :180,700円
- 宿毛市 :180,700円
- 土佐清水市:180,700円
- 四万十市 :180,700円
- 香南市 :180,700円
- 香美市 :170,100円
- 東洋町 :180,700円
- 奈半利町 :180,700円
- 田野町 :180,700円
- 安田町 :170,100円
- 北川村 :180,700円
- 馬路村 :170,100円
- 芸西村 :187,000円
- 本山町 :180,700円
- 大豊町 :180,700円
- 土佐町 :180,700円
- 大川村 :180,700円
- いの町 :180,700円
- 仁淀川町 :180,700円
- 中土佐町 :180,700円
- 佐川町 :170,100円
- 越知町 :180,700円
- 梼原町 :180,700円
- 日高村 :170,100円
- 津野町 :180,700円
- 四万十町 :180,700円
- 大月町 :180,700円
- 三原村 :170,100円
- 馬潮町 :180,700円
※1:地域手当3%を含む
※2:地域手当6%を含む
※3:地域手当2%を含む
実際の総支給額は、初任給のほかに通勤手当、時間外勤務手当、住居手当など各種手当が必要に応じて加算されます。
よってほとんどの場合、これより貰える金額は上がります。
さらに年に2回、6月と12月に期末・勤勉手当(ボーナス)が支給されます。
2.地域手当とは
♦生活費の差を補うもの
上記初任給一覧の※印に記載されている「地域手当」について説明します。
総務省「給与・定員等の調査結果等」の用語解説によると、地域手当とは以下のとおり。
地域手当とは、“地域の民間賃金水準を公務員給与に適切に反映するため、平成18年度より、これまでの調整手当に代えて、物価等も踏まえつつ、主に民間賃金の高い地域に勤務する職員に支給される手当です。”
日々の暮らしで出費するお金は、住む地域の物価によって異なりますよね。
給料も都市部と田舎では違います。
例えば、東京と高知の平均的な給料や家賃などは全然違うはず。
出費が多い都市部に、田舎と同じ給料で暮らすのは大変です。
そういった各地域の生活費の差を補うために支給されるのが地域手当です。
♦高知県:全34市町村
例えば、初任給が20万円の自治体で、地域手当が10%の場合、2万円が地域手当として支給されます。
この場合、初任給20万円+地域手当2万円で22万円が支給されることになります。
四国で地域手当が支給されているのは、以下の6市と1町。
- 徳島市 (徳島県):3%
- 鳴門市 (徳島県):3%
- 阿南市 (徳島県):3%
- 高松市 (香川県):6%
- 坂出市 (香川県):3%
- さぬき市(香川県):2%
- 三木町 (香川県):3%
加算の割合については国の基準に基づいて、市町村ごとに決定します。
中には、国の基準より高い割合で地域手当を支給している自治体も。
四国では唯一、さぬき市が国の基準を上回る地域手当を支給しています。
3.意外と1位は高松市・松山市じゃない!

♦初任給ランキング
四国にある全95市町村の初任給(地域手当を含む)を高い順に掲載しています。
- 1位 坂出市 :192,816円(香川県)
- 〃 三木町 :192,816円(香川県)
- 3位 高松市 :191,542円(香川県)
- 4位 さぬき市 :190,944円(香川県)
- 5位 丸亀市 :187,200円(香川県)
- 〃 善通寺市 :187,200円(香川県)
- 〃 観音寺市 :187,200円(香川県)
- 〃 東かがわ市:187,200円(香川県)
- 〃 三豊市 :187,200円(香川県)
- 〃 土庄町 :187,200円(香川県)
- 〃 小豆島町 :187,200円(香川県)
- 〃 宇多津町 :187,200円(香川県)
- 〃 綾川町 :187,200円(香川県)
- 〃 琴平町 :187,200円(香川県)
- 〃 多度津町 :187,200円(香川県)
- 〃 まんのう町:187,200円(香川県)
- 17位 芸西村 :187,000円(高知県)
- 18位 松山市 :186,200円(愛媛県)
- 19位 徳島市 :186,121円(徳島県)
- 〃 鳴門市 :186,121円(徳島県)
- 〃 阿南市 :186,121円(徳島県)
- 22位 西予市 :184,920円(愛媛県)
- 〃 東温市 :184,920円(愛媛県)
- 〃 伊方町 :184,920円(愛媛県)
- 〃 鬼北町 :184,920円(愛媛県)
- 〃 愛南町 :184,920円(愛媛県)
- 27位 今治市 :184,000円(愛媛県)
- 28位 松前町 :181,603円(愛媛県)
- 〃 砥部町 :181,603円(愛媛県)
- 〃 松野町 :181,603円(愛媛県)
- 31位 小松島市 :180,700円(徳島県)
- 〃 吉野川市 :180,700円(徳島県)
- 〃 阿波市 :180,700円(徳島県)
- 〃 美馬市 :180,700円(徳島県)
- 〃 三好市 :180,700円(徳島県)
- 〃 勝浦町 :180,700円(徳島県)
- 〃 上勝町 :180,700円(徳島県)
- 〃 石井町 :180,700円(徳島県)
- 〃 神山町 :180,700円(徳島県)
- 〃 那賀町 :180,700円(徳島県)
- 〃 牟岐町 :180,700円(徳島県)
- 〃 美波町 :180,700円(徳島県)
- 〃 海陽町 :180,700円(徳島県)
- 〃 松茂町 :180,700円(徳島県)
- 〃 北島町 :180,700円(徳島県)
- 〃 藍住町 :180,700円(徳島県)
- 〃 板野町 :180,700円(徳島県)
- 〃 上板町 :180,700円(徳島県)
- 〃 つるぎ町 :180,700円(徳島県)
- 〃 東みよし町:180,700円(徳島県)
- 〃 直島町 :180,700円(香川県)
- 〃 宇和島市 :180,700円(愛媛県)
- 〃 八幡浜市 :180,700円(愛媛県)
- 〃 新居浜市 :180,700円(愛媛県)
- 〃 西条市 :180,700円(愛媛県)
- 〃 大洲市 :180,700円(愛媛県)
- 〃 伊予市 :180,700円(愛媛県)
- 〃 四国中央市:180,700円(愛媛県)
- 〃 上島町 :180,700円(愛媛県)
- 〃 久万高原町:180,700円(愛媛県)
- 〃 内子町 :180,700円(愛媛県)
- 〃 高知市 :180,700円(高知県)
- 〃 室戸市 :180,700円(高知県)
- 〃 安芸市 :180,700円(高知県)
- 〃 南国市 :180,700円(高知県)
- 〃 土佐市 :180,700円(高知県)
- 〃 須崎市 :180,700円(高知県)
- 〃 宿毛市 :180,700円(高知県)
- 〃 土佐清水市:180,700円(高知県)
- 〃 四万十市 :180,700円(高知県)
- 〃 香南市 :180,700円(高知県)
- 〃 東洋町 :180,700円(高知県)
- 〃 奈半利町 :180,700円(高知県)
- 〃 田野町 :180,700円(高知県)
- 〃 北川村 :180,700円(高知県)
- 〃 本山町 :180,700円(高知県)
- 〃 大豊町 :180,700円(高知県)
- 〃 土佐町 :180,700円(高知県)
- 〃 大川村 :180,700円(高知県)
- 〃 いの町 :180,700円(高知県)
- 〃 仁淀川町 :180,700円(高知県)
- 〃 中土佐町 :180,700円(高知県)
- 〃 越知町 :180,700円(高知県)
- 〃 梼原町 :180,700円(高知県)
- 〃 津野町 :180,700円(高知県)
- 〃 四万十町 :180,700円(高知県)
- 〃 大月町 :180,700円(高知県)
- 〃 馬潮町 :180,700円(高知県)
- 89位 佐那河内村:170,100円(徳島県)
- 〃 香美市 :170,100円(高知県)
- 〃 安田町 :170,100円(高知県)
- 〃 馬路村 :170,100円(高知県)
- 〃 佐川町 :170,100円(高知県)
- 〃 日高村 :170,100円(高知県)
- 〃 三原村 :170,100円(高知県)
♦1位と89位では22,716円の差
最も初任給が高い自治体は、香川県の坂出市と三木町の192,816円でした。
3位の高松市をわずかながら上回っています。
松山市は意外にも18位という結果でした。
1位~16位までは全て香川県勢が占めており、香川県と愛媛県の市町村が、全体的に初任給が高い印象です。
一方で、一番初任給が低い自治体は、徳島県と高知県にある7市町村(佐那河内村、香美市、安田町、馬路村、佐川町、日高村、三原村)で、170,100円でした。
1位との金額の差は22,716円で、初任給だけで年間272,592円の開きがあります。
♦分布
ここで紹介してきた自治体の中で、初任給が19万円台だったのは4つ市町(坂出市、三木町、高松市、さぬき市)のみです。
最も多いボリューム層は18万円前半で、高知市など67の自治体が該当します。
なかでも、過半数を超える58市町村の初任給が180,700円でした。
- 190,001~195,000円:4自治体
- 185,001~190,000円:17自治体
- 180,001~185,000円:67自治体
- 175,001~180,000円:0自治体
- 170,001~175,000円:7自治体
- 【関連記事】九州・四国の論文試験について気になる方はこちら
- ⇒ 公務員の論文試験 過去問を掲載(九州・四国の主要な市役所)
4.民間企業の初任給との比較
参考に、民間企業の県別の平均初任給を紹介します。
四国にある民間企業の、大卒者の平均初任給は以下のとおりです。
- 徳島県:193,700円
- 香川県:200,300円
- 愛媛県:193,100円
- 高知県:193,700円
引用元:厚生労働省 令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況
この初任給は、基本給に諸手当が含まれた金額から、通勤手当及び、残業代を除いた金額です。
これだけを見ると、民間企業より、市町村の初任給の方が低く感じますが、ここでの民間企業の初任給は、諸手当も含まれている額です。(住宅手当などが考えられる)
基本給 + 諸手当(住宅手当、通勤手当、残業代など) - (通勤手当+残業代)
自治体にも通勤手当や残業代のほかに、住居手当などが支給されるのでここまで大きな差はありません。
また、公務員は昇給もあります。
5.初任給1位の坂出市と三木町とは

♦坂出市
- 推計人口:51,926人(R3.4時点)
- 面積:92.49㎢
- 人口密度554.6人/㎢
坂出市は北側を瀬戸内海に面し、東には高松市が隣接しています。
沿岸部には瀬戸大橋が架かっており、本州と四国を結ぶ玄関口になっています。
製造品出荷額等が香川県内ダントツ1位の工業都市ですが、近年、人口は減少傾向です。
♦三木町
- 推計人口:26,679人(R3.4時点)
- 面積:75.78㎢
- 人口密度:352.1人/㎢
三木町は西面を高松市と隣接し、南は徳島県との県境になっています。
高松市に隣接していることから、ベッドタウンの一面があり、県内唯一の大学病院である香川大学医学部附属病院も三木町に立地しています。
日本人2人目のNBAプレーヤーとなった渡邊雄太選手が幼少期に暮らしていた町でもあります。
6.まとめ

というわけで四国にある市町村の初任給をまとめた結果、1位は香川県の坂出市と三木町という結果になりました。
もらえる給料は初任給だけじゃないですが、少しでも参考になれば幸いです。
四国の市町村職員を目指している方は勉強を頑張ってください。
♦各公務員予備校を徹底比較!
【クレアール、アガルート、スタディング、EYE、伊藤塾、大原、大栄、LEC、ヒューマンアカデミー、フォーサイト、ユーキャン、SMART合格講座、東京アカデミー、TAC、東大公務員試験予備校、喜治塾、実務教育出版、公務員のライト】
公務員を目指す場合どの予備校を選べばいいか迷いますよね。
以下の記事では、複数の予備校の料金や特徴を分かりやすく比較しているので、予備校選びの参考にしてください。