今回は、九州・沖縄にある市役所・町役場に着目し、主要な自治体100か所の初任給を紹介します。
地方公務員になったら初任給がいくらなのか気になりますよね。
地方公務員は、勤務する自治体によって給料の額が違います。
ここで紹介する初任給は、大卒程度の行政職・事務職における、新卒採用時の金額。
データは総務省の「給与・定員等の調査結果等」に基づき、令和元年の数値を扱ってまとめています。
初任給は年々変化するので、参考程度に見てください。
- 【この記事を書いた人】
- 政令市の消防士、町役場の行政職員、政令市の行政職員を経験
- 公務員試験は独学・予備校利用の両方で合格した経験あり
- YouTube ⇒「3回公務員」
★目次
- 市町村の初任給一覧
- 地域手当とは
- 1位は福岡市じゃない?初任給ランキング
- 民間の初任給との比較
- ちなみに春日市とは
1.市町村の初任給一覧
九州にある市町村のうち、人口が上位100位までの自治体を掲載しています。
♦福岡県:30自治体掲載
- 福岡市 :196,020円 ※1
- 北九州市 :190,756円 ※2
- 久留米市 :187,200円
- 飯塚市 :180,700円
- 大牟田市 :180,700円
- 春日市 :198,770円 ※1
- 筑紫野市 :191,542円 ※3
- 糸島市 :191,542円 ※3
- 大野城市 :198,432円 ※3
- 宗像市 :189,735円 ※4
- 行橋市 :187,200円
- 太宰府市 :198,432円 ※3
- 柳川市 :180,700円
- 福津市 :196,060円 ※5
- 八女市 :180,700円
- 古賀市 :191,542円 ※3
- 小郡市 :180,700円
- 直方市 :180,700円
- 朝倉市 :180,700円
- 那珂川市 :191,542円 ※3
- 筑後市 :181,600円
- 田川市 :180,700円
- 中間市 :180,700円
- 嘉麻市 :180,700円
- みやま市 :180,700円
- 大川市 :180,700円
- 粕屋町 :191,542円 ※3
- 志免町 :191,542円 ※3
- 宇美町 :175,203円 ※2
- 苅田町 :192,816円 ※2
♦佐賀県:6自治体掲載
- 佐賀市 :182,300円
- 唐津市 :182,300円
- 鳥栖市 :182,300円
- 伊万里市 :171,500円
- 武雄市 :182,300円
- 小城市 :171,500円
♦長崎県:10自治体掲載
- 長崎市 :186,121円 ※2
- 佐世保市 :180,700円
- 諫早市 :180,700円
- 大村市 :180,700円
- 南島原市 :180,700円
- 島原市 :180,700円
- 雲仙市 :180,700円
- 五島市 :180,700円
- 平戸市 :180,700円
- 長与町 :180,700円
♦熊本県:14自治体掲載
- 熊本市 :188,000円
- 八代市 :180,700円
- 天草市 :180,700円
- 玉名市 :180,700円
- 合志市 :180,700円
- 宇城市 :180,700円
- 荒尾市 :180,700円
- 山鹿市 :180,700円
- 菊池市 :180,700円
- 宇土市 :180,700円
- 人吉市 :180,700円
- 菊陽町 :180,700円
- 益城町 :180,700円
- 大津町 :180,700円
♦大分県:9自治体掲載
- 大分市 :187,200円
- 別府市 :187,200円
- 中津市 :187,200円
- 佐伯市 :187,200円
- 日田市 :187,200円
- 宇佐市 :183,456円
- 臼杵市 :187,200円
- 豊後大野市:180,700円
- 由布市 :185,328円
♦宮崎県:6自治体掲載
- 宮崎市 :180,700円
- 都城市 :180,700円
- 延岡市 :180,700円
- 日向市 :178,893円
- 日南市 :180,700円
- 小林市 :180,700円
♦鹿児島県:12自治体掲載
- 鹿児島市 :180,700円
- 霧島市 :180,700円
- 鹿屋市 :180,700円
- 薩摩川内市:180,700円
- 姶良市 :180,700円
- 出水市 :178,893円
- 日置市 :180,700円
- 奄美市 :180,700円
- 指宿市 :180,700円
- 曽於市 :180,700円
- 南九州市 :180,700円
- 南さつま市:180,700円
♦沖縄県:13自治体掲載
- 那覇市 :180,700円
- 沖縄市 :180,700円
- うるま市 :180,700円
- 浦添市 :180,700円
- 宜野湾市 :180,700円
- 豊見城市 :180,700円
- 名護市 :180,700円
- 糸満市 :180,700円
- 宮古島市 :180,700円
- 石垣市 :180,700円
- 南城市 :180,700円
- 南風原町 :180,700円
- 西原町 :180,700円
※1:地域手当10%を含む額
※2:地域手当3%を含む額
※3:地域手当6%を含む額
※4:地域手当5%を含む額
※5:地域手当8.5%を含む額
実際に支給される金額は、初任給のほかに通勤手当、時間外勤務手当、住居手当などの手当てを含む額なので、総支給額はより多くなります。
また、年に2回ボーナスもあります。
2.地域手当とは

♦賃金のバランスを取る
総務省「給与・定員等の調査結果等」の用語解説によると、地域手当とは以下のとおりです。
地域手当とは、“地域の民間賃金水準を公務員給与に適切に反映するため、平成18年度より、これまでの調整手当に代えて、物価等も踏まえつつ、主に民間賃金の高い地域に勤務する職員に支給される手当です。”
日々の暮らしで出費するお金は、住む地域の物価によって異なりますよね。
給料も都市部と田舎では違います。
例えば、東京と宮崎の平均的な給料や家賃などは全然違うはずです。
出費が多い都市部に、田舎と同じ給料で暮らすのは大変です。
そういった各地域の生活費の差を補うために支給されるのが地域手当です。
♦沖縄県:13自治体掲載
例えば、初任給が20万円の自治体で地域手当が10%の場合、2万円が地域手当として支給。
九州だと福岡市周辺の市町村に多く支給されていますね。
福岡県以外では、唯一長崎市も地域手当が支給されています。
加算の割合については国の基準に基づいて、市町村ごとに決定します。
中には、国の基準より高い割合で地域手当を支給している自治体もありますよ。
3.1位は福岡市じゃない?初任給ランキング
前述の100自治体を、初任給(地域手当含む)が高い順に掲載しています。
主要な100市町村内のランキングなので、九州・沖縄の全市町村のランキングではありません。
- 1位 春日市 :198,770円(福岡県)
- 2位 大野城市:198,432円(福岡県)
- 〃 太宰府市:198,432円(福岡県)
- 4位 福津市 :196,060円(福岡県)
- 5位 福岡市 :196,020円(福岡県)
- 6位 苅田町 :192,816円(福岡県)
- 7位 筑紫野市:191,542円(福岡県)
- 〃 糸島市 :191,542円(福岡県)
- 〃 古賀市 :191,542円(福岡県)
- 〃 那珂川市:191,542円(福岡県)
- 〃 粕屋町 :191,542円(福岡県)
- 〃 志免町 :191,542円(福岡県)
- 13位 北九州市:190,756円(福岡県)
- 14位 宗像市 :189,735円(福岡県)
- 15位 熊本市 :188,000円(熊本県)
- 16位 久留米市:187,200円(福岡県)
- 〃 行橋市 :187,200円(福岡県)
- 〃 大分市 :187,200円(大分県)
- 〃 別府市 :187,200円(大分県)
- 〃 中津市 :187,200円(大分県)
- 〃 佐伯市 :187,200円(大分県)
- 〃 日田市 :187,200円(大分県)
- 〃 臼杵市 :187,200円(大分県)
- 24位 長崎市 :186,121円(長崎県)
- 25位 由布市 :185,328円(大分県)
- 26位 宇佐市 :183,456円(大分県)
- 27位 佐賀市 :182,300円(佐賀県)
- 〃 唐津市 :182,300円(佐賀県)
- 〃 鳥栖市 :182,300円(佐賀県)
- 〃 武雄市 :182,300円(佐賀県)
- 31位 筑後市 :181,600円(福岡県)
- 32位 飯塚市 :180,700円(福岡県)
- 〃 大牟田市:180,700円(福岡県)
- 〃 柳川市 :180,700円(福岡県)
- 〃 八女市 :180,700円(福岡県)
- 〃 小郡市 :180,700円(福岡県)
- 〃 直方市 :180,700円(福岡県)
- 〃 朝倉市 :180,700円(福岡県)
- 〃 田川市 :180,700円(福岡県)
- 〃 中間市 :180,700円(福岡県)
- 〃 嘉麻市 :180,700円(福岡県)
- 〃 みやま市:180,700円(福岡県)
- 〃 大川市 :180,700円(福岡県)
- 〃 佐世保市:180,700円(長崎県)
- 〃 諫早市 :180,700円(長崎県)
- 〃 大村市 :180,700円(長崎県)
- 〃 南島原市:180,700円(長崎県)
- 〃 島原市 :180,700円(長崎県)
- 〃 雲仙市 :180,700円(長崎県)
- 〃 五島市 :180,700円(長崎県)
- 〃 平戸市 :180,700円(長崎県)
- 〃 長与町 :180,700円(長崎県)
- 〃 八代市 :180,700円(熊本県)
- 〃 天草市 :180,700円(熊本県)
- 〃 玉名市 :180,700円(熊本県)
- 〃 合志市 :180,700円(熊本県)
- 〃 宇城市 :180,700円(熊本県)
- 〃 荒尾市 :180,700円(熊本県)
- 〃 山鹿市 :180,700円(熊本県)
- 〃 菊池市 :180,700円(熊本県)
- 〃 宇土市 :180,700円(熊本県)
- 〃 人吉市 :180,700円(熊本県)
- 〃 菊陽町 :180,700円(熊本県)
- 〃 益城町 :180,700円(熊本県)
- 〃 大津町 :180,700円(熊本県)
- 〃 豊後大野市:180,700円(大分県)
- 〃 宮崎市 :180,700円(宮崎県)
- 〃 都城市 :180,700円(宮崎県)
- 〃 延岡市 :180,700円(宮崎県)
- 〃 日南市 :180,700円(宮崎県)
- 〃 小林市 :180,700円(宮崎県)
- 〃 鹿児島市:180,700円(鹿児島県)
- 〃 霧島市 :180,700円(鹿児島県)
- 〃 鹿屋市 :180,700円(鹿児島県)
- 〃 薩摩川内市:180,700円(鹿児島県)
- 〃 姶良市 :180,700円(鹿児島県)
- 〃 日置市 :180,700円(鹿児島県)
- 〃 奄美市 :180,700円(鹿児島県)
- 〃 指宿市 :180,700円(鹿児島県)
- 〃 曽於市 :180,700円(鹿児島県)
- 〃 南九州市:180,700円(鹿児島県)
- 〃 南さつま市:180,700円(鹿児島県)
- 〃 那覇市 :180,700円(沖縄県)
- 〃 沖縄市 :180,700円(沖縄県)
- 〃 うるま市:180,700円(沖縄県)
- 〃 浦添市 :180,700円(沖縄県)
- 〃 宜野湾市:180,700円(沖縄県)
- 〃 豊見城市:180,700円(沖縄県)
- 〃 名護市 :180,700円(沖縄県)
- 〃 糸満市 :180,700円(沖縄県)
- 〃 宮古島市:180,700円(沖縄県)
- 〃 石垣市 :180,700円(沖縄県)
- 〃 南城市 :180,700円(沖縄県)
- 〃 南風原町:180,700円(沖縄県)
- 〃 西原町 :180,700円(沖縄県)
- 96位 日向市 :178,893円(宮崎県)
- 〃 出水市 :178,893円(鹿児島県)
- 98位 宇美町 :175,203円(福岡県)
- 99位 伊万里市:171,500円(佐賀県)
- 〃 小城市 :171,500円(佐賀県)
最も初任給が高い自治体は、春日市で198,770円という結果でした。
九州1の大都市である、福岡市の初任給が1番高いイメージですが、福岡市は196,020円で5位。
春日市は福岡市と同じ10%の地域手当が支給されており、元々の基本給が福岡市よりも高いため、このような数字になっています。
最も初任給が低い字自治体は、佐賀県の伊万里市と小城市で171,500円という金額でした。
最も金額が高い春日市と、伊万里市・小城市とでは27,270円の差があり、年間で考えると、同じ新卒でも327,240円の開きが生じます。
♦分布
ここで紹介してきた自治体の中で、初任給が19万円後半だったのは5つ市町村(春日市、大野城市、太宰府市、福津市、福岡市)のみです。
最も多いボリューム層は18万円前半で、宮崎市など70の自治体が該当します。
- 19万円後半・・5の自治体
- 19万円前半・・8の自治体
- 18万円後半・・12の自治体
- 18万円前半・・70の自治体
- 17万円後半・・3の自治体
- 17万円前半・・2の自治体
- 【関連記事】九州の市役所の論文試験の過去問が気になる方はこちら
⇒ 公務員の論文試験 過去問を掲載(九州・四国の主要な市役所)
4.民間の初任給との比較

これまで市役所・町役場の初任給を紹介してきましたが、民間の平均初任給についても紹介します。
都道府県別の民間企業における、大卒者の平均初任給は以下のとおりです。
- 福岡県 :203,700円
- 佐賀県 :191,600円
- 長崎県 :195,400円
- 熊本県 :197,000円
- 大分県 :191,400円
- 宮崎県 :188,000円
- 鹿児島県:191,800円
- 沖縄県 :175,000円
引用元:厚生労働省 令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況
ここでの初任給は、基本給に諸手当が含まれた金額から、通勤手当及び、残業代を除いた金額です。
これだけを見ると、民間企業より、市町村の初任給の方が低く感じますが、これは諸手当(通勤手当と残業代を除く)も含まれている額です。
自治体にも通勤手当や残業代のほかに、住居手当などが支給されるので、ここまで大きな差はないかもしれません。
また、年に2回のボーナスや、昇給もあります。
5.ちなみに春日市とは
♦人口密度が高い
今回の調査で1位となった春日市について少しだけ紹介。
- 面積 :14.15㎢
- 推計人口:113,083人(令和4年2月時点)
- 人口密度:約7991.7人/㎢
場所は福岡市の南隣で、博多区と南区に隣接しています。
福岡市内まで10㎞圏内にあり、ベッドタウンとしての側面も。
人口密度は約7,992人/㎢で、なんと九州で1番の人口密度を誇ります。
♦通信講座と通学講座
これらの情報を見ると初任給が高いことも納得ですね。
春日市に興味を持った方は、今後、受験を考えてみてはいかがでしょうか。
ちなみに春日市の採用試験の1次はSPI3です。
そして、例年倍率は鬼のように高いです。
参考に春日市の令和4年度の受験案内 ⇒ 職員採用試験案内
♦各公務員予備校を徹底比較!
【クレアール、アガルート、スタディング、EYE、伊藤塾、大原、大栄、LEC、ヒューマンアカデミー、フォーサイト、ユーキャン、SMART合格講座、東京アカデミー、TAC、東大公務員試験予備校、喜治塾、実務教育出版、公務員のライト】
公務員を目指す場合どの予備校を選べばいいか迷いますよね。
以下の記事では、複数の予備校の料金や特徴を分かりやすく比較しているので、予備校選びの参考にしてください。