警察官採用試験の集団討論【実際に出た過去問一覧】実施は9県警

警察官採用試験には様々な試験がありますが、その中の一つに集団討論があります。

グループディスカッション(GD)と呼ばれたりもしますね。

令和5年度は、全47警察本部のうち9の県警で集団討論を実施しています。

今回はその9県警のうち、過去問を公表している7の県警で実際に出題された課題を掲載。

【この記事を書いた人】
政令市の消防士と行政職、町役場を経験
公務員試験は独学・予備校の両方を経験
YouTube ハチサン公務員

目次

  1. 警察官の集団討論の特徴
  2. 集団討論過去問一覧
  3. まとめ

1.警察官の集団討論の特徴

警察官採用試験の集団討論は、1グループ6人前後で、時間は30分程度が平均的です。

実施する県警によっては10人を超えたり、試験時間が60分に達することもあるようです。

他の試験と比べ配点は低い 

集団討論は筆記試験と違い、受験生と会話したり試験官に見られたりするので、苦手意識を持つ受験生は多いです。

ですがそこまで苦手意識を持つ必要はありません。

なぜならほとんどの県警では、集団討論の配点は個人面接などに比べ高くないからです。

たとえば山形県警の採用試験は全部で800点満点ですが、集団討論の配点は100点です。

  • 教養試験 :200
  • 体力検査1:80
  • 作文試験 :100
  • 体力検査2:10
  • 集団討論 :100
  • 個別面接 :300
    (令和5年度の配点)

一方で、最もウェイトが高い個別面接の配点は、300点になります。

なので、あまり気張らず「討論の配点は低いし、最悪失敗しても大丈夫だ」くらいの気持ちで、心に余裕を持って試験に挑みましょう。

もちろん、配点が低いと言っても、しっかり対策は必要です。

課題は2つタイプに分けられる 

警察官採用試験の集団討論で出題される課題は、次の2つのタイプに分けられます。

  • 警察の仕事に関わる課題
  • 一般的な課題

警察の仕事に関わる課題

警察官の業務に絡めた課題や、警察官としてどう考えるかなど、警察官試験ならではの課題。

たとえば、「交通事故死者数を減らす対策について」などです。

福島県警、岐阜県警、静岡県警の3県警はこちらのタイプの割合が多いです。

一般的な課題

特に警察官に限った話題ではなく、世間一般的な事柄に関する課題です。

警察官以外の公務員試験でも出題されそうな内容。

たとえば、「人口減少を抑えるには」などの課題です。

長野県警、山形県警、茨城県警、大分県警の4県警はこちらの一般的なタイプが多いです。

【関連記事】
⇒【公務員試験の集団討論を攻略するコツ】流れや取るべき行動を解説!

2.集団討論過去問一覧

今回紹介するのは採用試験で集団討論が実施される9県警のうち、富山県警と滋賀県警を除く、7県警の令和5年~2年度の過去問です。

  1. 山形県警
  2. 福島県警
  3. 茨城県警
  4. 岐阜県警
  5. 静岡県警
  6. 高知県警
  7. 熊本県警

警察官Aと警察官Bに分けてまとめています。

ちなみに警察官Aが大卒程度、警察官Bがそれ以外(高卒程度)の試験区分。

①山形県警 

令和4年度(警察官A)

  • マイナンバーカードの令和4年6月末現在の普及状況は、全国で45.3%、山形県で41.3%といずれも5割を下回る状況にある。
    そのような中、政府はマイナンバーカードの普及状況等を普通交付税の算定に反映する意向を表明するなど、普及促進に向けた更なる取組みが求められている。
    ついては、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめなさい。
    (1)マイナンバーカードの普及が進まない要因
    (2)上記(1)への対応策
  • 日本自動車連盟(JAF)が実施した「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2021年調査結果)」によると、第1位の長野県では85.2%の車が一時停止している一方、山形県では42.5%と半数以上の車が一時停止していない現状にある。
    ついては、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめなさい。
    (1)山形県において一時停止する車が半数以下にとどまっている要因
    (2)上記(1)への対応策
  • 令和3年3月、デジタル教科書の今後の在り方等を検討する文部科学省の有識者会議は、令和6年度の本格導入に向けて取組みを進めていくべきとの中間提言をまとめたが、提言に対しては、紙の教科書にも利点があるなどデジタル教科書の本格導入に慎重な意見も多数寄せられた。
    ついては、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめなさい。
    (1)デジタル教科書導入のメリットとデメリット
    (2)上記(1)のデメリットへの対応策

令和3年度(警察官A)

  • 就職活動について、コロナ禍の影響により、オンラインでの説明会や面接を導入する企業が増えており、最終面接まで対面ではなくオンラインで実施する企業もある。
    ついては、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめなさい。
    (1)オンラインでの就職活動のメリットとデメリット
    (2)上記(1)のデメリットへの対応策
  • 令和元年12月に「山形県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」が施行され、自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務とされた。
    しかし、自転車による交通事故の発生が依然として多く、中でもヘルメット未着用者の人身事故が後を絶たない現状にある。
    ついては、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめなさい。
    (1)自転車乗車時のヘルメット着用が普及しない要因
    (2)上記(1)の要因への対応策
  • 学校の校則について、教育目的を達成するために必要かつ合理的な範囲を逸脱していると疑われる校則、いわゆる「ブラック校則」が問題となっており、見直しの動きがある。
    ついては、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめなさい。
    (1)校則の必要性と課題
    (2)上記(1)の課題への対応策
  • 令和2年国勢調査人口速報集計結果によると、山形県の人口は平成27年より約5万5千人減少し、その減少率は統計調査開始以降最大となっている。
    ついては、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめなさい。
    (1)山形県の人口減少の要因
    (2)上記(1)の要因への対応策

令和2年度(警察官A)

  • 身体機能の低下等から高齢者の運転による重大事故が後を絶たない一方、高齢者を中心に運転免許証の自主返納者数が増加傾向にある。
    ついては、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめなさい。
    1.運転免許証の自主返納のメリットとデメリット
    2.上記1.のデメリットへの対応策
  • 県内外において、店舗や施設の従業員が新型コロナウイルスに感染した事例が発生している。
    ついては、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめなさい。
    1.新型コロナウイルスに感染した従業員がいる店舗等の情報提供のメリットとデメリット
    2.上記1.のデメリットへの対応策
  • 近年、大学などの教育機関において、インターネットに接続されたパソコンを用いて遠隔で授業を行う「オンライン授業」が広まっている。
    ついては、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめなさい。
    1.「オンライン授業」の課題
    2.上記1.の課題に対する対応策

②福島県警 

令和4年度(警察官A)

  • 近年、世界的に多くの企業でテレワークが浸透しつつある。 そこで、
    ① 会社に出勤しないことにより生じる問題の有無
    ② 効果的なテレワークの運用を行うための方策
    について、グループとしての意見をまとめなさい。
  • 職場では、社会人として、それぞれ立場や考え方が異なる同僚と仕事をすることとなるが、チームとして最高のパフォーマンスを発揮するためには、どのような点に注意しなければならないか、グループとしての意見をまとめなさい。
  • 著名人や若者が違法薬物に手を出す報道が後を絶たないが、薬物犯罪を根絶するためにはどのような取組が必要か、グループとしての意見をまとめなさい。
  • 福島県では、「福島県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」により、自転車乗車中はヘルメットの着用が義務化されているものの、実際の着用率は低い現状にある。
    ヘルメットを含め、自転車利用時のルールを徹底するためにはどのような対策が必要か、グループとしての意見をまとめなさい。

令和4年度(警察官B)

  • 日本人の平均寿命は世界的に高水準であるが、一方で日本の就労者のうち、約3人に1人が高血圧や糖尿病といった何らかの疾病を抱えながら働いているとの統計結果もある。
    警察官として勤務するに当たり不健康であることのデメリットを挙げるとともに、健康を維持するためにはどのような取組があるかについて、グループとしての意見をまとめなさい。
  • 全国の児童相談所における児童虐待の相談対応件数は増加傾向にあり、昨年度は20万件を超え、過去最多を更新している。 そこで、
    ①児童虐待が発生している原因
    ②警察として果たすべき役割 について、
    グループとしての意見をまとめなさい。
  • 全国的に、下校途中の子どもに対する声掛けやつきまとい等が発生しているが、
    ①こうした事案が発生している原因
    ②子どもを犯罪被害から守るために取るべき対策 について、
    グループとしての意見をまとめなさい。
  • 全国的に、新規高卒就職者の卒業後3年目までの離職率は約40%であるとの統計がある。そこで、
    ①若者が早期に仕事を退職してしまう原因
    ②若者の早期離職を防ぐための取組 について、
    グループとしての意見をまとめなさい。

令和3年度(警察官A)

  • 一昔前までは万引きの犯行は未成年者によるものが多かったが、近年では高齢者による万引きの検挙件数が未成年者を上回っている。
    その理由を踏まえた上で、高齢者による万引きを防ぐための警察としての取組みについて、グループとしての意見をまとめなさい。
  • 高齢者の自動車運転による高速道路の逆走やアクセルとブレーキの踏み間違いによる店舗等への衝突事故が問題となっているが、高齢者の交通違反を減らし、交通事故を防止するためにはどのような対策が必要か、グループとしての意見をまとめなさい。
  • 民間会社の2021年1月の調査によると、日本国内でスマートフォン、携帯電話の所有者のうち、スマートフォン比率が92.8%となっている。
    歩きながらスマートフォンを操作する、いわゆる「歩きスマホ」による交通事故やホームからの転落事故が社会問題となっているが、「歩きスマホ」の危険性と防止方策について、グループとしての意見をまとめなさい。
  • 厚生労働省が令和元年7月に発表した「男性の育児休業の取得状況と取得促進のための取組について」によると、女性の育休取得率が直近10年間で80%以上を維持しているのに対し、平成30年度における男性の育児休業の取得率は6.16%と低い水準になっている。
    そのような中、国を挙げて働く男性が育児に携わりやすい環境を整えようとしているところであるが、今後、男性の育児休業取得率を上げるためにどのような対策が必要か、グループとしての意見をまとめなさい。

令和3年度(警察官B)

  • スマートフォンやSNSの普及に伴い、様々な情報が容易に入手できる時代となっているが、
    ① 青少年がインターネットを介して巻き込まれる恐れのある犯罪
    ② 青少年が①の犯罪に巻き込まれないようにするための方策
    について、グループとしての意見をまとめなさい。
  • 福島県の交通事故については年々減少傾向にあるが、高齢者が犠牲者となる死亡事故が度々発生するなど、依然として交通事故対策の重要性は高い。そこで、交通事故を防止するための取組としてどのようなものが考えられるか、グループとしての意見をまとめなさい。
  • 日本に住んでいる以上、地震、洪水、火山噴火といった自然災害と無縁でいることはできないが、警察官として、
    ① 災害に備えて普段から準備すること
    ② 災害が発生したときにすべきこと
    について、グループとしての意見をまとめなさい。

令和2年度(警察官A)

  • 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う経済活動の停滞、雇用状況の悪化等により発生が予想される犯罪について挙げ、その予防のために警察としてできることについて、グループとしての意見をまとめなさい。
  • 近年、あおり運転や飲酒運転等の悪質な交通違反を原因とした悲惨な事故が多発している。
    このような事故を 1件でも減らし、運転者に交通ルールやモラルを意識させるためには、どのような対策が有効かグループとしての意見をまとめなさい。
  • 特殊詐欺被害を防止するためにはどうすればよいか、グループとしての意見をまとめなさい。

令和2年度(警察官B)

  • 近年、SNS やオンラインゲーム利用者の低年齢化から、小中学生が様々な事件に巻き込まれるケースが増えている。
    このような事件等を防ぐためには、警察としてどのような防犯指導をすればよいか、グループとしての意見をまとめなさい。
  • 小中学校、高校等で認知されたいじめの件数は増加し、いじめにより児童、生徒等の安全が脅かされたり、不登校となるなど被害が深刻化するケースも増えている。
    学校でのいじめをなくすためにはどうすればよいか、グループとしての意見をまとめなさい。
  • 福島県では、年間の交通事故死者数を 60人以下とすることを目標としている。
    交通死亡事故を1件でも減らすための対策について、グループとしての意見をまとめなさい。
  • 世界的に人種差別が大きな社会問題となっており、日本にも数多くの外国人が居住しているところであるが、異なる文化圏の人と接する際にどのようなことに注意すれば、互いに理解し合い、トラブルを回避することができるか、グループとしての意見をまとめなさい。

③茨城県警 

令和5年度(警察官A)

  • 生成AIを利用することのメリット、デメリットについて

令和5年度(警察官B)

  • 自転車ヘルメット着用率が低い要因と、ヘルメット着用率を向上させるための対応策について

令和4年度(警察官A)

  • 「その手で合図!止まってくれてありがとう大作戦」について、今後、この大作戦を全ての県民にしてもらうためにはどうするべきか。
  • 社会全体がデジタル化することについてのメリット、デメリットについて

令和4年度(警察官B)

  • 成人年齢引き下げについてのメリット、デメリット及びこれによりどのような社会貢献が期待できるか。
  • スポーツの行動者率が変化した原因及びスポーツをすることの意義について

令和3年度(警察官A)

  • 小学生が携帯電話を所有することのメリット・デメリットについて
  • 不特定多数の顔の知らない者同士のインターネットなどを介したコミュニケーションのメリット・デメリットについて

令和3年度(警察官B)

  • SNSのメリット・デメリットとインターネット上のモラルについて
  • 交通死亡事故を1件でも減らすためには、どのような取り組みが必要か

令和2年度(警察官A)

  • 職場のコミュニケーションとしての飲み会への参加の是非について
  • 新型コロナウイルス感染症の影響による大学のオンライン授業化の是非について
  • これからの大学の授業のあり方についてオンライン授業中心とするべきかどうかについて

令和2年度(警察官B)

  • 対面や電話等でのコミュニケーションについて
  • 警察官の志願者を増やすための警察ドラマの作成について
  • 理想とする警察官像を挙げ、どのような警察ドラマを作れば警察官志願者が増えるか

④岐阜県警 

令和4年度(警察官A)

  • 特殊詐欺に対する警察の取組について
  • 自転車の交通ルールの徹底に向けた警察の取組について
  • 地域の治安維持を目的とした交番・駐在所の活動について
  • 飲酒運転根絶に向けた警察の取組について
  • 大規模災害に備える警察活動について
  • 県民の期待と信頼に応えるための警察の取組について
  • 国際テロ防止に関する警察の諸対策について
  • 薬物事犯根絶のための警察の諸対策について
  • 小中学生のスマートフォン利用について
  • 自動車免許証の取得、更新年齢の上限設定について

令和3年度(警察官A)

  • 新型コロナウイルス感染症に対する警察の取組について
  • 準暴力団に対する警察の取組について
  • 児童虐待防止対策について
  • 交番・駐在所の活動について
  • 暴力団犯罪対策について
  • 交通安全教育について
  • 国際テロ対策について
  • 大規模災害への備えについて
  • 防犯カメラの設置について
  • 歩きスマホについて

令和2年度(警察官A)

  • 登下校時における子どもの安全を守るための警察の活動について
  • 薬物事犯の対策について
  • あおり運転(妨害運転)抑止対策について
  • 高齢者を犯罪・事故から守るための警察の活動について
  • 集中豪雨に伴う災害対策について
  • 犯罪被害者支援について

⑤静岡県警 

令和4年度(警察官A)

  • 静岡県の2020年度の児童虐待相談件数は3930件で、過去最多を更新し、2021年度も3717件と高水準が続いています。
    加害者は、実父や実母の割合が多いことも踏まえ、どうすれば悲しい思いをする児童を減らすことができると思いますか。
    自由に討論してください。

令和4年度(警察官B)

  • みなさんが警察官になったと仮定してください。
    警察署に見学に来た小学生に静岡県警察の業務を説明するとしたら、どのような切り口で説明しますか。自由に討論してください。

令和3年度(警察官A)

  • 近年、様々なハラスメントが社会問題となっておりメディア等でも取り上げられています。
    本日は、指導とパワハラの違いについて意見を述べ、風通しの良い職場を作るために必要なことについて自由に討論し、グループとしての意見をまとめてください。

令和3年度(警察官B)

  • 県民は、警察に対して何を望んでいると思いますか。理由とともに出来る限り挙げてください。

令和2年度(警察官A)

  • 令和元年度の薬物事犯全体の検挙人員は昨年と比較して横ばいでしたが、大麻事犯の検挙人員は過去最多となりました。
    警察庁が大麻取締法違反で検挙された者631人分のデータについて調査をおこなったところ、大麻を初めて使用した年齢は「20歳未満」が307人と最も多く、また、大麻を初めて使用した経緯・動機については「誘われて」という理由が487人と最多でした。
    若年層では友人等から誘われるなど、周囲の環境に流され大麻に手を出す傾向がうかがわれますが、警察として薬物事犯を減少させるためにどのような対策をおこなっていくべきか自由に討論してください。

令和2年度(警察官B)

  • あなたが警察学校に入校したことを想像してください。
    警察学校に入校したとき一番不安に思うことは何ですか?
    また、その理由は何ですか?
    グループ内で「最も不安なこと」を話し合い、その不安を払拭するための解決策を導き出してください。

⑥高知県警 

令和4年度(警察官A)

  • 理想の警察官像について
  • 若者の薬物乱用防止対策について
  • あおり運転について
  • 強い警察官、優しい警察官、厳格な警察官、繊細な警察官、どのような警察官が求められるか。
  • 警察へ寄せられる相談を受理する際に気をつけるべきことは何か
  • 交通事故の抑止対策について
  • 働きやすい職場づくりについて
  • 成人年齢が18歳に引き下げられたことにより起こりうる犯罪とその対策について
  • 交番・駐在所の役割について
  • ハラスメント対策について
  • 少年の非行防止対策について
  • 自転車の交通マナーの向上方策について
  • SNSを活用した警察活動の情報発信について
  • 特殊詐欺の被害防止対策について
  • 南海トラフ地震において日頃から備えるべきこと
  • 警察官の健康管理
  • メンタルヘルスについて
  • 今後の社会変化に伴い、増加が見込まれる犯罪について
  • 警察業務におけるドローンの活用について
  • ワークライフバランスについて
  • ネット犯罪被害に遭わないために何をすべきか
  • 高齢者の交通事故防止対策について
  • 犯罪被害に遭った方への対応について
  • 訪日外国人の安全対策について
  • 防犯カメラ、ドライブレコーダーの活用について

令和4年度(警察官B)

  • SNSによるつながりで親友をつくることは可能か。
    また、SNSで交遊する際に注意するべきことはどのようなことか。
  • 高知県の少子高齢化が更に進んだ場合に起こりえる課題としてはどのようなことが挙げられるか。
    また、警察はどのような対策をとっていかなければならないか。
  • 昨今、長時間労働の是正等、働き方改革が進められている。
    働きやすい職場とはどのような職場か。
    また、働きやすい職場の実現のために必要な取組は何か。
  • チームワークは重要か。
    チーム内で個々はどのような役割を果たすべきか。
    また、結束力よりも個々の能力が高いチームと、個々の能力よりも結束力が強いチームとでは、どちらがより良い成果を上げられるか。
  • 社会生活(仕事、学校、私生活)を営む上でコミュニケーションを取ることがなぜ必要なのか。
    また、コミュニケーションを取る上で気を付けるべきことは何か。
  • 個人情報を多く取り扱う公務員には、厳格な情報管理が求められる。
    その理由、個人情報が流出した際の影響にはどのようなものがあるか。
    また、流出を未然に防止するためにはどうすればよいか。
  • みなさんは、高知県内にある海岸沿い(海抜2メートル)、高齢化率が約40パーセントの集落で生活をしており、真夜中に震度7の地震が発生したと仮定します。
    地震発生直後から優先的に何を行っていくべきか。
  • 所属するチームにおいて、残業時間を削減するにはどうすればよいか。
    また、より良い成果を上げる取組としては、どのようなやり方が良いと思うか。
  • インターネットやSNSなどを利用することで起こりえるトラブルにはどのようなものがあるか。
    また、利用する上で注意すべきことは何か。
  • オレオレ詐欺事件への関与、薬物の乱用など、少年による犯罪(非行)が絶えないのはなぜか。
    また、少年による犯罪(非行)を未然に防止するためにはどのような取組が効果的か。
  • 数学・国語・理科・地理・歴史・公民を勉強することで、それぞれどのような効果が期待できるか。
    また、より重要な教科はどれか。
  • SNSなどを利用した、いわゆる「ネットいじめ」はなぜ増えているのか。
    また、「ネットいじめ」をなくすためにはどのようにすればよいか。
  • 友人は多い方が良いか、少ない方が良いか。
    また、友人がいることが人生にどのような影響を与えるのか。
  • スマートフォンは便利である一方、“スマホ依存”などの言葉もあるように、弊害も指摘されている。スマートフォンの普及が人間社会に与えた影響にはどのようなものがあるか。
    また、健全に利用するためにはどのようにするべきか。
  • 屋外(アウトドア)での趣味と屋内(インドア)での趣味、それぞれの趣味にはどのような効果・利点があるか。
    また、どちらの趣味が人生をより豊かにすると思うか。
  • 警察官は法に基づき(知力)、時には旺盛な士気の下(気力)、犯人を制圧・逮捕しなければならない(体力)。
    知力・気力・体力の中でも、警察官に、より求められるのはどれか。

令和3年度(警察官A)

  • 風通しの良い職場作りのために必要な組織のコミュニケーションについて
  • 警察学校入校中の辞職者をどのように減少させるか
  • 児童虐待を防止する上での地域社会のあり方
  • 仕事と私生活の充実(ワークライフバランス)について
  • デジタル化の進展と警察機能の強化について
  • 薬物乱用が若年者に多い理由と防ぐための取組について
  • 部活動内の孤立者に対する指導者やチームメイトの役割
  • アルバイト感覚で犯罪に手を染める若者の背景と防止方策について
  • 犯罪のグローバル化と警察の取組について
  • 過疎地域の復興と持続的発展について
  • 警察官が信頼されるための働き方について
  • 自然災害に対して自分自身や周りの人の安全を守るため、どのような備えをするか
  • 行政組織に求めるSNSの取り扱いと今後の活用方法
  • 少子高齢化社会における人材確保について
  • 交通渋滞をなくすための取組について
  • いじめを起因とする犯罪と、いじめの相談を受けたり、見聞きしたことに留意すべき点について
  • 警察組織と定年延長について
  • 高齢ドライバーによる交通事故を減少させていくための効果的な方策について

令和3年度(警察官B)

  • 警察学校に入校中、同僚が辞職するか迷っていたらどのように対処するか
  • 友人、知人がSNSなどのコミュニティサイトに起因するトラブルやいじめ被害に巻き込まれた際の対応について
  • 自転車の交通マナーの悪化原因とその対策について
  • 警察官になったことを想像して、日常生活で留意すべきことについて
  • スマートフォン所持の低年齢化による問題点と安全に使用するための対応策について
  • 自然災害発生時における、少子高齢化により起こりうる問題とその対策について
  • ハラスメントの防止対策について
  • 特殊詐欺被害防止対策について
  • 横断歩道における歩行者優先対策の推進について
  • 警察官の職務を踏まえた上でのワークライフバランス(仕事と生活の調和)について
  • 友人が犯罪に手を染めていることを知ったときの対応について
  • 自然災害への備えについて
  • 警察学校に入校したことを想像して、入校したときに不安に思うことと、不安を払拭するための解決策について
  • 児童虐待が起こる原因と根絶するために必要な対策について
  • 交通違反の取締りについて
  • 警察官の仕事への誇りと使命感について
  • 子どもや女性を犯罪から守るために警察が出来ることについて
  • 交通事故を起こしたとき、もしくは、目撃したときの措置について
  • 人口減少が高知県に与える影響について
  • 薬物事犯の問題と対策について
  • 地域住民への警察からの情報発信の在り方について
  • 警察官とその他の公務員との違いについて
  • 量販店等における万引事犯の防止対策について
  • 子どもや高齢者を交通事故から守る警察活動について

令和2年度(警察官A)

  • 新型コロナウィルスを想定した新しい生活様式について
  • 認知症にかかる行方不明者対策について
  • 自転車利用者のマナー向上について
  • 「働き方改革」と警察業務について
  • 児童虐待が起こる原因と根絶するために必要な対策について
  • あおり運転が発生する原因と防御対策について
  • 職場における若手として年上の上司・先輩とどのように接していくか
  • 高齢者を地域社会から孤立させず、安全で安心して暮らせる社会をつくるための対策について
  • 自然災害への備えについて
  • 男性警察官の育児休業の取得について
  • 友達が犯罪に手を染めていることを知った時の対応について
  • 高齢者に対して運転免許証の自主返納を促す際の留意点と自主返納制度をより一層促進するための効果的な施策について

令和2年度(警察官B)

  • 新型コロナウィルスを想定した新しい生活様式について
  • 認知症にかかる行方不明者対策について
  • 横断歩道における歩行者優先対策の推進について
  • 「働き方改革」と警察業務について
  • 児童虐待が起こる原因と根絶するために必要な対策について
  • 自然災害への備えについて
  • 職場における若手として年上の上司・先輩とどのように接していくか
  • 高齢者を地域社会から孤立させず、安全で安心して暮らせる社会をつくるための対策について
  • 自動車運転中の携帯電話使用を減らす方策について
  • 男性警察官の育児休業の取得について
  • 友達が犯罪に手を染めていることを知った時の対応について
  • 量販店における万引き防止対策について
  • ハラスメントの防止対策について
  • いじめを起因とする犯罪と、いじめの相談を受けたり、見聞きしたことに留意すべき点について
  • 自主防災組織の活動について
  • 警察官の職務を踏まえた上でのワークライフバランス(仕事と生活の調和)への取組について
  • 振り込め詐欺を防止するためのキャンペーンについて
  • 児童が登下校中に交通事故に遭わない対策について
  • 女性警察官が働きやすい職場環境づくり
  • 動画や画像をインターネット上に公開する際の注意点について
  • あおり運転が発生する原因と防御対策について
  • シェアハウスにおける必要な役割・分担及び日常生活を行う上での必要なルールについて
  • SNS利用による犯罪やトラブルと、それらに巻き込まれないための利用上の注意点について
  • 交番・駐在所に勤務する警察官の安全対策について
  • 警察への相談・苦情に対する対応のあり方について
  • 街頭防犯カメラの活用とプライバシーの保護について
  • 地域住民への防犯情報の発信の在り方について
  • 警察官に求められる私生活の在り方について
  • 量販店等における万引き防止対策について
  • 高齢者が交通事故に遭わない対策について

⑦熊本県警 

令和4年度(警察官A)

  • 国際化が進む中、これまで以上に外国人労働者を積極的に受け入れるべきだという意見について
  • 本年4月から特定少年(18歳及び19歳の少年)が事件を起こして起訴された場合、実名が公表される改正少年法が施行されましたが、年齢に関わらず一定の凶悪事件を犯した全ての犯罪少年を実名報道するべきだという意見について
  • 近年、防犯カメラの設置が急速に進んでいるが、設置が可能な場所には全て防犯カメラを設置するべきだという意見について
  • 小学生がスマートフォンを保有することについて
  • 一定の性犯罪を犯した前歴者の再犯防止を目的として、その体内にGPSを装着する制度を導入してはどうかという意見について
  • 大多数のSNSは匿名による利用が可能となっているが、匿名でのSNS利用について法的規制をかけるべきだという意見について
  • 高齢運転者による重大事故が多発している現状から、運転免許を保有できる年齢に上限を設定するべきだという意見について
  • 16歳以上であれば運転免許証なしで電動キックボードが利用できるようになる規制緩和に対し、さらに年齢の下限を引き下げてはどうかという意見について

令和3年度(警察官A)

  • 「1週間当たりの休みを1日増やし、週休3日とすることができる“選択的週休3日制”を導入してはどうか」という意見について
  • 「給与の受取について、銀行口座を介さず、スマホ決済アプリなどで行う“デジタルマネー払い”を可能にしてはどうか」という意見について
  • ○小学生がスマートフォンを保有することについて
  • ○「警察に対する緊急を要しない相談や問合せへの対応について、原則開庁時間(平日昼間)に限ることとしてはどうか」という意見について
  • 「高齢運転者による重大事故が多発したことなどから、運転免許を保有できる年齢の上限を設けてはどうか」という意見について
  • ○「商店街、商業施設など多くの人が出入りする場所全てに防犯カメラを設置してはどうか」という意見について
  • 感染症の感染拡大防止のため、知事が行う休業要請等に対し、事業主が生活の存続を理由に通常どおり営業を行うことについて
  • 「性犯罪を犯した前歴者の再犯を防止するため、その身体にGPSを装着させ監視する制度を導入してはどうか」という意見について
  • 特定少年(18歳及び19歳の少年)が事件を起こして起訴された場合に実名が公表される制度について
  • 運転免許の更新等の手続を簡略化するため、運転免許証とマイナンバーカードを一体化させる制度について

令和2年度(警察官A)

  • 日本の自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は減少傾向にあるものの、諸外国と比較すれば、依然として高い水準で推移しています。
    特に、学生、生徒等の未成年者層では、自殺者数、自殺死亡率ともに上昇しています。
    そこで、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめてください。
    (自殺統計の特徴)月別自殺死亡率 3月~5月の自殺死亡率が高い。
    自殺の多くは多様かつ複合的な原因及び背景を有しており、様々な要因が連鎖する中で起きている。
    未成年者層の原因・動機別 学校問題、健康問題、家庭問題の順に多い。
    1.未成年者層で自殺者が増加している要因について
    2.自殺を防止するための取組について
  • 熊本県の人口は約182万8,000人(平成29年人口動態調査)ですが、年々減少傾向にあり、特に14歳以下の人口は、平成19年から平成29年までの10年間で約25万8,000人から約23万8,000人と、約2万人減少しています。
    そこで、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめてください。
    1.人口減少が熊本県に与える影響について
    2.人口減少を抑止するための取組について
  • 6歳未満の子を持つ日本人男性の育児時間は、2016年で1日平均48分であり、先進国中最低の水準です。
    また、熊本県における男性の家事時間は、国内でも低い水準にあります。
    男性の週60時間以上の就業は全体的に減少傾向ですが、30代、40代では他の年齢層に比べて高い傾向にあります。
    他方、スウェーデンでは、育児休業制度が日本より充実しており、現在では9割以上の男性が育児休業を取得しています。
    そこで、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめてください。
    1.日本人男性の家事・育児時間が短い原因とその影響
    2.男性の家庭への関わりを増やすための方策
  • 日本では、本来食べられるのに捨てられる食品(以下「食品ロス」という。)の量が、年間約612万tにのぼり、1人当たり年間48㎏の食品を廃棄していることになります。
    この量は、世界全体で発展途上国の食料不足緩和のために行われる援助量の約2倍に当たります。
    このような現状を踏まえ、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめてください。
    1.食品ロスの要因とこれに起因する問題点
    2.食品ロスを減らす対策
  • 近年、薬物事犯全体の検挙人員は13,000人台で推移し、横ばい状態が続く中、大麻事犯は増加傾向にあり、特に、人口10万人当たりの年代別検挙人員では、未成年を含む30代以下が全体の8割以上を占めています。
    若年層での増加の一つに、大麻の危険性や有害性への認識の低さが指摘されていますが、このような現状を踏まえ、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめてください。
    1.若年層の検挙者が増えている背景
    2.薬物乱用防止のために効果が期待される取組
  • 平成30年の健康増進法の一部改正により、本年4月から、原則飲食店や商業施設などには、全面禁煙若しくは未成年者の立ち入りが禁止された喫煙専用室の設置等が義務づけられました。
    これに先駆け、警察本部庁舎内も昨年から全面禁煙としています。
    本改正は、望まない受動喫煙の防止を目的としていますが、次の点について討論し、グループとしての意見をまとめてください。
    1.たばこの有用性と有害性
    2.受動喫煙防止のために必要な対策

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13.まとめ

集団討論を実施する9県警のうち、7県警の過去問を紹介しました。

集団討論で点数を取るには、課題に対する知識があることが前提です。

これらの過去問を参考に、今後出題されそうな課題について予習し、しっかりと討論に参加できるだけの知識を身に付けておきましょう。

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