公務員を目指す場合、各公務員試験に合格する必要があります。

ではどうやって公務員試験を有利に進めるか。

それは、良質な情報を得ることです。

しかし、世の中にある情報は、正しいものばかりではありません。

実際、私は間違った情報を信じて公務員試験本番で失敗した経験があります。

そこで今回は、ネットやSNSにある情報は「何でもかんでも信じてはいけない」という話を、私の実体験も交えてお伝えします。

【この記事を書いた人】
政令市の消防士と行政職、町役場を経験
公務員試験は独学・予備校両方で合格を経験
YouTube ハチサン公務員

目次

  1. 公務員試験で情報は超重要
  2. 情報の発信元は4つに分類される
  3. 偏った考えや誤った情報が紛れている
  4. 実際の私の失敗談
  5. 多くの情報に接して情報に慣れる

1.公務員試験で情報は超重要

自分から集めに行く

まず前提として、公務員試験では情報を入手することが非常に重要です。

そして情報というのは、ただ勉強をしているだけでは自分のところにやってきません。

自分から積極的に集めに行かなければいけません。

ネット、参考書、公務員講座、方法は何でもあります。

情報で実力をカバーする

たとえば、少しでも自分が受かりやすい試験を受けたいなら、各試験の過去の採用倍率を調べることは必須です。

また、筆記試験の出題内容については、参考書やネットで調べると詳しい傾向まで知ることができます。

人物試験(面接や討論など)についても同様です。

面接などの傾向を知っておくことで、事前に対策が取れます。

そして情報収集は、自分のスペックに不安がある人ほど重要です。

良質な情報をゲットして、効率の良い試験対策を取ることでスペックは補えます。

2.情報の発信元は4つに分類される

インターネットとSNSが中心

試験情報を気軽に広く収集する方法としては、インターネットやSNSがあります。

参考書を購入したり、公務員講座を受講するよりも、簡単に情報を入手することができます。

ネットなどは、利用することの手軽さや情報量の多さから、是非活用してほしいツールです。

ネットやSNSによって、公務員試験の情報を発信している発信源は、大きく分けて4つに分類できます。

  1. 省庁、市役所、警察本部などの官公庁
  2. 公務員予備校や資格スクールなどの企業
  3. そのほか公務員試験情報を発信しているサイト
  4. 匿名の個人

①省庁、市役所、警察本部などの官公庁

試験の実施機関や採用元である公的機関です。

公式ホームページやSNSで試験に関する基本的な情報を発信しており、当然、その情報は正確。

ただ、過去の情報はどんどん削除する傾向で、残っていたとしても過去数年分です。

②公務員予備校や資格スクールなどの企業

LECやTACなど、公務員試験の講座や参考書を扱っている企業です。

こちらも試験に関する基本的な情報を発信しています。

受講生になると、試験に関するより詳しい情報を入手できます。

③そのほか公務員試験情報を発信しているサイト

官公庁や公務員学校以外にも、公務員試験の情報を発信しているサイトはたくさんありますが、質には差があります。

普通のWEBサイトだけでなく、YouTubeなど動画での発信もあります。

当サイトもこのカテゴリーに当てはまりますね。

匿名の個人

いわゆる匿名による書き込みで、誰が発信しているか分かりません。

インターネットの掲示板やTwitter、LINEなどのSNSです。

掲示板やオープンチャットでは、双方向で情報を共有できるメリットがあります。

3.偏った考えや誤った情報が紛れている

しかし、ネットやSNSでは、情報発信の手軽さゆえに、間違った情報を提供したり、中には故意にウソの情報を流す人がいます。

先ほどお伝えした4つの分類の場合、どの情報源に注意すればいいかというと「そのほか公務員試験情報を発信しているサイト」と「匿名の個人」の2つです。

特に「匿名の個人」による情報は注意が必要です。

発信サイトによる質の差

「そのほか公務員試験情報を発信しているサイト」が提供する情報は、官公庁では発信しない試験合格のコツや、企業では発信しづらいデリケートな話など、有益なものが多いです。

しかし、先ほどお伝えしたとおり、サイトによって質が全然違います。

内容が薄く偏見が強いものも

良質なサイトは、公務員試験についてしっかり調べた情報や、実体験を基にしたリアルな話を提供しています。

一方で、公務員試験経験者ではないような人が、薄い情報を発信していたり、1度公務員試験を受験しただけで、「公務員試験とはこう言うものです」と決めつけているサイトもあります。

そういうサイトを見ると「その情報は違うな」と思うことも。

思い付きで立ち上げられて放置サイトなどに多いです。

公務員試験の勉強をしたことがない一担当者が、無理やり公務員試験情報をまとめていると思われるような、信ぴょう性がないものもあります。

もちろん、公務員試験や公務員を経験していなくても、いい情報を提供しているサイトはあります。

匿名の個人によるウソ

そして、最も注意してほしいのが、「匿名の個人」による情報です。

掲示板やSNSを利用する人のほとんどは、同じ公務員試験の受験生です。

受験生同士で、リアルな情報を共有できることが大きなメリット。

責任のない情報

しかし、そこに書き込まれる情報は、正しいものばかりではありません。

匿名で誰でも気軽に書き込めてしまうため、そこには責任がありません。

そのため、悪気はないけど誤った情報の書き込みや、狙ってウソの情報を流す人もいます。

悪気がない場合はしょうがないですが、ウソを書き込むのは最低ですね。

同じ受験生が書き込むことがほとんどです。

ウソの情報でライバルを蹴り落そうとするヤバい人です。

実際に書き込まれるウソや誤った情報

掲示板やSNSでは、たとえばこういった間違った情報が書き込まれたりします。

  • 市役所の筆記試験はスーツで来る人が多い(ウソ) ⇒ (実際) スーツよりも私服で受ける人の方が多い
  • 試験の申し込みはもう締め切りを過ぎた(ウソ) ⇒ (実際) まだ申し込み期限前だった
  • 面接試験はスーツに上着を着た方が印象がいい(ウソ) ⇒ (実際) クールビズを推奨している場合その服装は暑苦しい

スーツの話はまだマシですが、申し込み期限のウソはまだ申し込みしていない人が信じてしまうと大問題です。

信じやすい受験生

私の感覚として、公務員試験の情報を探す人は、まじめな方が多く、情報を鵜呑みにしやすいです。

何年も公務員試験を受け続けるベテランは少なく、公務員試験について知らない人の方が多いので、信じてしまうのは当然といえば当然かもしれません。

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4.実際の私の失敗談

私が実際にネットの情報を鵜呑みにして失敗した話をお伝えします。

試験前日に掲示板で情報をゲット

当時私は、東京消防庁の1次試験に合格し、翌日に面接試験を控えていました。

面接前日に「何か新しい情報はないかな~」と公務員試験の掲示板を見ていると「東京都稲城市の消防業務が東京消防庁に委託される」という書き込みを発見。

(東京消防庁について詳しくない人のために解説すると、稲城市と伊豆諸島を除く東京都内の消防業務はすべて東京消防庁が受託しています。東京消防庁の管轄が知りたい方は ⇒ 東京消防庁公式HPに記載されています。)

稲城市の消防業務は、これまで東京消防庁に委託せず自前の「稲城市消防本部」が行っていたので、これはいい情報をゲットしたと思いました。

普通なら改めて稲城市の消防について調べますが、次の日が面接試験だったので、このことについて深く調べることはしませんでした。

仕入れた情報がまさかのデマ

そして翌日、東京消防庁の面接試験を受けていると、話の流れで稲城市のことについて話す機会がありました。

そこで、前日に仕入れた消防業務委託に関する情報を、ドヤ顔で語りました。

すると面接官から「えっ?そんな予定はありませんが。どこからそんな情報を聞いたのですか」との返答が。

とっさにいい切り返しができず「ネットの掲示板で見ました」と正直に答えました。

2人いた面接官は、顔を見合わせて苦笑。

私はその瞬間「あの情報ウソだったんだ。終わったな」と心の中で嘆きました。

未熟な私が学んだこと

他の返答や印象が良かったからなのか、なんとか東京消防庁から内定は頂きましたが、もしこれが合否の当落線上にいた場合、あの失敗で落ちていた可能性もゼロではありません。

当時未熟だった私は、どこの誰かも知らない人の情報を簡単に鵜呑みにしたことと、確認を怠ったことを反省。

そして、公務員受験生の中には、同じ受験生を陥れる人間もいるということを学びました。

5.多くの情報に接して情報に慣れる

今回は、公務員試験の情報は、正しいものばかりではないということをお伝えしました。

世の中には正しい情報がある一方で、偏見のある情報や間違った情報も紛れています。

全てを鵜呑みにしてはいけません。

自分でいろんな情報を調べ多くの情報に接していくと、何が本当で何が誤った情報なのかが判別できるようになってきます。

きちんと正しい情報を選別し、それを基に効率的な試験対策を行うことで、試験合格へと近づきます。

情報戦に負けずに試験勉強頑張りましょうね。

私も受験生の役に立てるよう頑張ります。

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公務員を目指す場合どの予備校を選べばいいか迷いますよね。

以下の記事では、複数の予備校の料金や特徴を分かりやすく比較しているので、予備校選びの参考にしてください。

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