公務員試験の集団討論(グループディスカッション)を経験したことがない方は、実際の試験でどんなテーマが出題されるか気になりますよね。

今回は令和4年度もしくは元年度の政令指定都市の市役所試験で、実際に出題された課題をまとめてみました。

政令指定都市を受験される方はもちろんのこと、その他の官公庁を受験される方も是非参考にしてください。

【この記事を書いた人】
政令市の消防士と行政職、町役場を経験
公務員試験は独学・予備校両方で合格を経験
YouTube ハチサン公務員

目次

  1. 大阪市
    ①事務行政22-25
    ②事務行政26-34
    ③保育士A
    ④保育士B
  2. 神戸市
    ①大学卒一般枠
    ②大学卒特別枠
  3. 岡山市
    ①大学卒業程度:事務特別枠
    ②大学卒業程度:事務一般枠、社会福祉、技術
    ③学校事務
    ④資格免許職
  4. 広島市
    ①I種:行政事務・技術職・資格職・消防
    ②Ⅱ種:行政事務・学校事務
    ③職務経験者
  5. 北九州市
    ①特別枠
  6. 熊本市
    ①上級職等
    ②社会人経験者等(事務職(法務)を除く)
    ③社会人経験者等(事務職(法務))
  7. まとめ

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1.大阪市

①事務行政(22-25) 

課題(令和元年度)

近年、高齢者が自動車運転を運転することによる交通事故が社会問題となっている。
そこで、一定年齢に達した高齢者に運転免許の返納を義務付けることの是非について賛成・反対のそれぞれの立場から論じなさい。

②事務行政(26-34) 

課題(令和元年度)

近年、外国からの観光客の増加に伴い、経済振興など様々な恩恵を受けている一方で、観光地周辺に暮らす住民の住環境や生活基盤が損なわれるなどの「観光公害」と呼ばれる弊害が顕在化してきている。
そこで、観光振興のメリットを主張するメリット派と、デメリットを主張するデメリット派に分かれて、それぞれの立場から論じなさい。

③保育士A 

課題1(令和元年度)

文部科学省から子どもの体力の低下について示されている。
その原因について考え、特に保育所において実践すべき活動をグループで話し合ってまとめなさい。

課題2(令和元年度)

生涯にわたる生きる力の基礎が培われる乳幼児期において、特に特定の大人との応答的な関わりを通じて情緒的な絆が形成される乳児期における保育は大変重要である。
乳児保育で気をつけなければならないことと大切にしなければならないことをグループで話し合ってまとめなさい。

課題3(令和元年度)

保育所保育指針「第 4 章 子育て支援」の項目では、「特別な配慮を必要とする家庭の場合には、状況等に応じて個別の支援を行うよう努めること」と書かれているが、特別な配慮を要する家庭は、たとえばどのような状況があると思うか。
様々なケースを想定し、それぞれに対する対応についてグループで話し合ってまとめなさい。

④保育士B 

課題1(令和元年度)

近年、小学生等が個人のスマートフォンを所有したり、保育所や幼稚園に通うような年少の児童が保護者のスマートフォンなどを利用したりすることが急激に増えている。
年少の児童や小学生等がスマートフォンを利用することの利点と問題点や課題について、グループで話し合ってまとめなさい。

課題2(令和元年度)       

所外保育(遠足)の意義やねらいと、所外保育(遠足)における保育所ができる児童の安全対策をグループで話し合ってまとめなさい。

課題3(令和元年度)

保護者に躾(しつけ)と虐待のちがいについて説明する時、どのような配慮をしながら、どのように伝えるか。
グループで話し合ってまとめなさい。

2.神戸市

①大学卒一般枠 

課題(令和4年度)「男性の育休取得の推進」

令和3年6月に育児・介護休業法が改正され,男女とも仕事と育児を両立できるように,産後パパ育休制度の創設や雇用環境整備,個別周知・意向確認の措置の義務化などが令和4年4月1日から3段階で施行されていきます。
厚生労働省によると,令和2年度の男性の育休取得率は,12.65%と初めて10%を超えて過去最高だったものの,80%以上の女性と比べ圧倒的に低くなっています。
神戸市では,育児に積極的な男性職員を増やそうと,令和3年3月に神戸市役所内で有志によるグループを立ち上げました。
子育てに有益な情報や悩みを共有し,若手の育児休暇取得を後押ししつつ,庁内の理解促進を目指しています。
そこで,今後さらに育休取得を推進してくためには,行政・企業それぞれの立場でどのような取り組みをすべきか,男性職員の育休取得率が低い原因を挙げたうえで,グループで議論し,具体策を提案してください。

②大学卒特別枠 

課題(令和4年度) 「多様な文化・芸術・魅力づくり」

市民にこれからも神戸に住み続けてもらうためには,さまざまなシーンで居心地の良さを実感できることが不可欠です。
同時に,市外の人に対しては戦略的なPRにより,神戸の魅力を実感し興味を持ってもらうなど,関係人口の創出・拡大を図っていくことが必要です。
また,コロナ禍で先の見えない不安な時代の中で,文化・芸術がますます市民に求められています。
神戸には多様な自然環境や国外の影響を受けながら発展してきた多彩な文化があるとともに,多様な背景を持つ人々が集まっています。
これらの強みを活かしながら,文化・芸術面で,他都市にはない魅力づくりを進めるためには,どのようなことに取り組めばいいか,グループで議論し,具体策を提案してください。

3.岡山市

①大学卒業程度:事務特別枠 

課題1(令和元年度)

「コンプライアンスは、なぜ重要か」について議論し、グループの見解をまとめなさい。
※岡山市における「コンプライアンス」とは「コンプライアンス」は通常、「法令遵守」と訳され、決められていることにきちんと従うという意味になるのですが、岡山市では、単に「法律を守れば良い」という意味ではなく、市民福祉実現の観点から規定や制度の見直しなどを積極的に行っていくという、より自律的な大きな意味と捉え、「公正な行政執行」と定義しています。

課題2(令和元年度)

「マナー」と「ルール」の違いについて議論し、グループとしてどちらが大事かを決め、その理由をまとめなさい。

②大学卒業程度:事務一般枠、社会福祉、技術 

課題1(令和元年度)

岡山市では市制施行日である6月1日を、市民みんなが岡山市のことを考える日「岡山市民の日」と定めています。
郷土・岡山への理解と関心を深め、愛着と誇りを育み、魅力あるまちづくりを進めていくきっかけとなるよう岡山市民の日のキャッチコピーをグループとして1つ決め、その理由をまとめなさい。

課題2(令和元年度)

集団討論を実施しているこのグループのスローガンを作りなさい。
ただし、「合格」又は「採用」という言葉は使ってはいけません。
※作成するグループのスローガンは、目指す目標、グループの将来のイメージ等、どんなものでもかまいません。
短いフレーズにまとめてください。また、グループの条件設定についても制限はありません。

課題3(令和元年度)

岡山市をPRする季節は「春・夏・秋・冬」のどの季節がよいか、グループとして1つ決め、その理由をまとめなさい。

課題4(令和元年度)

「一貫性」と「柔軟性」のどちらが地方公務員として働く場合に重要かについて議論し、グループの見解をまとめなさい。

課題5(令和元年度)

第5回目となる「おかやまマラソン2019」の大会名称を改称することになりました。
グループとして新しい名称を決め、その理由をまとめなさい。

課題6(令和元年度)

あなたは桃太郎です。
「さる」、「きじ」、「いぬ」の全員が盛り上がる共通の話題について議論し、グループの見解をまとめなさい。

課題7(令和元年度)

○○市役所の職員が執務中に着用する名札に表示すれば有効であると思う情報について議論し、グループの見解をまとめなさい。
なお、所属部署名、職員氏名、顔写真は既に名札に表示されているものとします。(これらの情報をグループの見解としないこと。)

課題8(令和元年度)

最も「岡山市らしい」と思うこと(もの)とは何かについて議論し、グループの見解をまとめなさい。

③学校事務 

課題(令和元年度)

小学校入学式において、新一年生に伝えたい気持ちを表す漢字1文字をグループとして選び、その理由をまとめなさい。

④免許資格職 

課題1(令和元年度)

岡山市のイメージを表現する漢字一文字をグループとして決め、その理由をまとめなさい。

課題2(令和元年度)

岡山市の広報紙「市民のひろば おかやま」を改称することになりました。
グループとして新しい名称を決め、その理由をまとめなさい。

課題3(令和元年度)

「報・連・相」に漢字1文字を加えることになった場合、グループとして、どこにどのような文字を加えるとよいか決め、その理由をまとめなさい。
※「報・連・相」とは、「報告」「連絡」「相談」の略称で、仕事をスムーズに進めるために欠かせないものとされています。
仕事を円滑に進めるためには、「報・連・相」のコミュニケーションによる情報共有がとても重要になります。
例えば、メンバーからの報告や連絡・相談による情報共有により、リーダーが状況を把握することができ、次の指示を適切に行えるようになります。

4.広島市(令和4年度・元年度)

①I種(行政事務・技術職・資格職・消防) 

課題1(令和4年度)

我が国では各地で地震が発生しやすく、広島市においても大規模な地震や津波による被害が懸念されている。
大規模な地震の発生に備えた安全・安心なまちづくりを進めるために広島市が取り組むべき具体的な対策について討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題2(令和4年度)

近年、野良猫の増加による糞尿被害の拡大や、野良猫にえさを与える人とそれを快く思わない人との間でのトラブルなどが問題となっている。
こうした問題に対して、行政としてどのように取り組むべきか討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題3(令和4年度)

近年、メディア芸術(アニメーション、マンガ、映画、コンピュータ等を利用した芸術)が注目されており、全国各地でこれらを活用した地域活性化策が検討されている。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、広島市においてメディア芸術を推進するためにはどのような取組が有効か討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題4(令和4年度)

近年、国や自治体において、エシカル(※)消費(人や社会、環境に配慮した消費行動)が推奨されている。
エシカル消費の具体例について考察・整理した上で、広島市としてどのように取り組むべきか討論し、グループとしての考えをまとめなさい。
※エシカル:倫理的

課題5(令和4年度)

国は、小学校への学習者用デジタル教科書の(※)導入を促進する方針としている。
これを導入する場合のメリットとデメリットについて考察・整理した上で、効果的に導入するために広島市としてどのように取り組むべきか討論し、グループとしての考えをまとめなさい。
※学習者用デジタル教科書:紙の教科書の内容の全部をそのまま記録した電磁的記録である教材

課題6(令和4年度)

近年、様々な社会的要因の変化により町内会や自治会等の地域コミュニティへの参画者が減少している。
地域コミュニティの衰退により生じる問題を考察・整理した上で、広島市として地域コミュニティの活性化のために、どのように取り組むべきか討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題7(令和4年度)

広島市は、平和な社会の実現のために自主的・積極的に取り組むことができる児童・生徒の育成を目的として平和教育を推進している。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、平和教育の更なる推進のために本市としてどのような取組を行うことが有効か討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題8(令和4年度)

近年、多くの企業や団体等が人材不足に悩まされており、特に介護業界では介護の担い手確保が深刻な問題となっている。
少子高齢化の進展に伴い、介護需要の更なる増加が見込まれる中、こうした問題に対応するために、行政としてどのように取り組むべきか討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題9(令和4年度)

近年、高齢者等を中心に食料品の購入や飲食に不便や苦労を感じている、いわゆる「買い物難民(買い物弱者、買い物困難者)」への対応が課題になっている。
こうした状況の背景を考察・整理した上で、広島市としてどのように取り組むべきか討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題10(令和4年度)

広島市において美しい景観を維持・形成する意義について考察・整理した上で、よりよい景観づくりのために、広島市が取り組むべき具体的な方策について討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題11(令和4年度)

近年、災害が発生した際に安否不明となっている住民の氏名等を自治体が公表した事案が注目されている。
災害時に氏名等を公表することについてのメリットとデメリットについて考察・整理した上で、行政として災害時の氏名等の公表にどのように対応すべきか討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題12(令和4年度)

令和3年度の広島市市民意識調査において、市内の自転車利用環境(走行場所や駐輪場)に満足している市民の割合は約3割にとどまるといった結果が出ている。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、本市の自転車利用環境をより快適なものにするために有効な方策について討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題13(令和4年度)

近年、高齢者が加害者となる交通事故が問題となっている。こうした状況の背景について考察・整理した上で、この問題に対して効果的と思われる施策について討論し、グループとして優先順位をつけて3つ挙げなさい。

課題1(令和元年度)

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に併せ、各地でスポーツ振興やインバウンド(訪日外国人観光客)への対応等の取組が積極的に行われている。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、この大会を契機として広島市が取り組むべき具体的な方策について討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題2(令和元年度)

近年実施された国政選挙における年代別投票率を見ると、10歳代から30歳代までの若年層全体の投票率は他の年代に比べて低い水準にとどまるなど、若い世代の選挙離れが深刻化している。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、若年層の投票率向上のために行政が取り組むべき具体的な方策について討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題3(令和元年度)

広島市には戦後復興のため、高度経済成長期や政令指定都市移行前後に整備した多くの橋、道路や上下水道、建築物などのインフラが存在しており、これらの老朽化対策が課題となっている。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、本市の財政状況も踏まえ、どのようにインフラの更新を進めていくべきか討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題4(令和元年度)

広島市は、国際平和文化都市という都市像を掲げ、青少年の国際交流の支援など次代を担う青少年の育成に取り組んでいる。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、青少年の国際交流を更に促すために本市として取り組むべき具体的な方策について討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題5(令和元年度)

我が国では、少子化の進展により将来的に生産年齢人口の増加が見込まれない中、企業の生産性の向上等に寄与する可能性があるとして、今後、民間企業を中心として人工知能(AI)の利活用が進むことが予想されている。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、行政分野においてAIを導入すると仮定した場合にどのように利活用すべきか討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題6(令和元年度)

少子化対策や女性の活躍推進につながるとして男性の育児参加が議論される中、一部の企業において男性の育児休業取得が義務化されるなど、子育て支援の取組が広がりつつある。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、男性の育児休業取得率を向上させるために行政が取り組むべき具体的な方策について討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題7(令和元年度)

災害時において、行政は様々な媒体を通じて避難情報等を発信しているが、情報が届いていると思われるにもかかわらず、必ずしも住民の避難行動につながっていないという問題がある。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、この問題に対し行政が取り組むべき具体的な方策について討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題8(令和元年度)

近年、交通死亡事故件数が減少する中、死亡事故全体に占める75歳以上の自動車運転者による死亡事故の割合は上昇傾向にあるなど、高齢者の運転による事故が社会問題化している。
他方、高齢化が進む住宅団地や中山間地域等においては、自動車を使用しなければ生活の利便性が著しく低下してしまうという問題を抱えている。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、この問題に対して行政としてどのように取り組むべきか討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題9(令和元年度)

近年、テレワーク※という働き方が注目されており、総務省の平成29年通信利用動向調査によると、テレワーク導入企業は増加傾向にあるという結果が出ている。
こうした状況の背景について考察し、導入のメリットとデメリットを整理した上で、行政としてテレワークをどのように活用すべきか討論し、グループとしての考えをまとめなさい。
※テレワーク:情報通信技術を利用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方のこと。
働く場所により「在宅勤務、モバイルワーク、サテライトオフィス勤務」に大別できる。

課題10(令和元年度)

外国人労働者の受入れを拡大する改正出入国管理法が本年4月1日に施行され、今後、広島市においても外国人市民が増加することが予想される。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、外国人市民と共生していくために本市が取り組むべき具体的な方策について討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

②Ⅱ種(行政事務・学校事務) 

課題1(令和4年度)

広島市外に住んでいる人が、広島市に「住んでみたい」と感じるようなまちづくりを推進するためには、どのような取組が有効か討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題2(令和4年度)

広島市においてスポーツを振興する意義について考察・整理した上で、スポーツ振興のために本市として取り組むべき具体的な方策について討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題3(令和4年度)

広島市の魅力を活用して観光客を増やすためには、どのような取組が有効か討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題4(令和4年度)

児童生徒の読書活動を推進するためには、どのような取組が有効か討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題5(令和4年度)

学校生活において、児童生徒が困ったことを相談しやすい環境にするためには、どのような取組が有効か討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題1(令和元年度)

スマートフォンや携帯電話を小・中学校に持ち込むことの是非について討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題2(令和元年度)

広島市において、自転車を活用したまちづくりを推進するためには、どのような取組が有効か討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題3(令和元年度)

広島において、川や海といった水(水辺空間を含む。)を生かしたまちづくりを推進するためには、どのような取組が有効か討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

③職務経験者 

課題1(令和4年度)

近年、企業や自治体において、フリーアドレスオフィス(※)を導入する事例が見受けられる。
フリーアドレスオフィスを導入するメリットとデメリットを考察・整理した上で、自治体においてフリーアドレスオフィスを導入する場合の効果的な方法について討論し、グループとしての考えをまとめなさい。
※フリーアドレスオフィス:固定席を設定せず、職員1人1人が自分の働き方に合ったスペースを自由に選択できるオフィスの利用形態のこと。

課題2(令和4年度)

近年、自治体がeスポーツ(※)を活用し、例えば経済活性化、健康増進、介護予防などの様々な分野で事業を展開する事例が見受けられる。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、広島市としてeスポーツをどのように活用していくべきか討論し、グループとしての考えをまとめなさい。
​※eスポーツ(esports):「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。

課題3(令和4年度)

令和3年度の広島市の調査において、「自分と地域の人たちとのつながりが強いと思う」と回答した市民の割合は約2割にとどまるといった結果が出ている。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、地域の住民同士のつながりを強めるための有効な方策について討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題1(令和元年度)

我が国では、観光客の著しい増加に伴う交通機関の混雑や交通渋滞、ごみのポイ捨てなどによって、観光地における地域住民の生活環境や自然環境等に悪影響が生じる、いわゆる「観光公害」と呼ばれる問題が起きている。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、この問題に対し行政が取り組むべき具体的な方策について討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

課題2(令和元年度)

近年、マイクロプラスチック※による海洋生態系への影響が懸念されており、世界的な課題となっている。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、この課題に対し行政として取り組むべき具体的な方策な方策について討論し、グループとしての考えをまとめなさい。
※5mm以下の微細なプラスチックごみ

課題3(令和元年度)

我が国では、本年10月から幼児教育・保育の無償化が開始され、今後も子育て世代への支援策が拡充される予定である。
こうした状況の背景について考察・整理した上で、子育てや教育に係る負担を軽減するために本市が取り組むべき具体的な方策について討論し、グループとしての考えをまとめなさい。

5.北九州市

①特別枠 

課題1(令和元年度)

各種公職選挙の投票率低下が進む現状を踏まえ、あらゆる世代の投票率を上げる方策についてまとめよ。

課題2(令和元年度)

さまざまな人が利用する市の施設を全面的に禁煙にすることについて、賛成・反対の両意見を踏まえ、意見をまとめよ。

課題3(令和元年度)

飲酒運転やあおり運転の事故は、メディアで繰り返し取り上げられているが、後を絶たない。
そこで、これらの効果的な予防方法についてまとめよ。

課題4(令和元年度)

コンビニエンスストアの24時間営業見直しの動きについて、賛成・反対の両意見を踏まえ、意見をまとめよ。

6.熊本市

①:上級職等 

課題1(令和4年度)

公務員は職務の公共性や公益性から、より高い職業倫理が求められるが、昨今のニュースなどで公務員の不祥事にまつわる報道が数多く取り上げられている。
公務員にとって必要とされるコンプライアンスとは何か、グループで話し合い、意見をまとめなさい。

課題2(令和4年度)

令和4年10月1日から、「熊本市自転車の安全利用及び駐車対策等に関する条例」改正により、自転車利用者へのヘルメット着用が努力義務化される。
市民にヘルメット着用を促すために、どのような取組が必要か、グループで話し合い、意見をまとめなさい。

課題3(令和4年度)

今年の6月10日から、添乗員同行のパッケージに限定した訪日外国人観光客の受入れが再開され、今後、段階的な受入れの拡大が見込まれている。
本市において、インバウンド需要をコロナ禍前の水準に戻すだけではなく、持続可能性を高めるような観光にするにはどのような取組が必要か、グループで話し合い、意見をまとめなさい。

課題4(令和4年度)

熊本地震の発生から6年が経過し、震災の記憶の風化が課題となっている。
風化を防ぐために、どのような取組が必要か、グループで話し合い、意見をまとめなさい。

課題5(令和4年度)

近年、年齢や成長の度合いに見合わない重い責任や負担を負って、本来、大人が担うような家族の介護や世話をすることで、自らの育ちや教育に影響を及ぼしている18 歳未満の子ども、通称「ヤングケアラー」が大きな課題となっている。
熊本市がヤングケアラーを支援するためには、どのような取組をする必要があるか、グループで話し合い、意見をまとめなさい。

課題6(令和4年度)

コロナ禍による新しい生活様式は、社会の行動変容をもたらした。
本市においても、テレワークの推進を図っているが、その中で、コミュニケーションのあり方についても変わりつつあると考えられる。
熊本市職員として、組織の中で円滑にコミュニケーションを図り、業務を進めていくには、どのような取組をする必要があるか、グループで話し合い、意見をまとめなさい。

課題7(令和4年度)

近年、若者の選挙離れが叫ばれて久しい。
熊本市として、有権者に選挙に関心を持ってもらい、投票に行くような動機を醸成するには、どのような取組が必要か、グループで話し合い、意見をまとめなさい。

課題8(令和4年度)

熊本市は、令和元年7月1日に「SDGs未来都市」に選定されており、本市における経済面、社会面、環境面の様々な地域課題の解決はもとより、国際社会の一員としてのグローバルな視点を持ちながら、あらゆる施策においてSDGsの理念を踏まえながら取り組んでいく必要がある。
市民がSDGsの理念を理解し、自ら地域課題を解決するためには、行政としてどのような取組・支援が必要か、グループで話し合い、意見をまとめなさい。

課題9(令和4年度)

市の重要な役割として、市民へ正確な行政情報を出来るだけ早く伝えることが考えられる。
ホームページやSNSによる方法のほか、市政だよりなどの紙媒体で行っているものもある。
このような中、インターネット等を使える人と使えない人との間に格差が生じないようにするため、今後どのような対策を講じるべきか、グループで話し合い、意見をまとめなさい。

課題10(令和4年度)

今や生活に欠かせない存在となった携帯電話やスマートフォンであるが、非常時に通信障害などで使用できなくなることを考えた対策が必要だと思われる。
公衆電話が少なくなってきた現在、どのような情報伝達・収集方法を考えておく必要があるか、グループで話し合い、意見をまとめなさい。

課題11(令和4年度)

近年、企業CMや自治体PR動画などが「炎上」する事態が相次いでいる。
熊本市が冊子やSNSなど、様々な媒体を用いて情報発信をする際に気を付けなければならないことや、炎上してしまった後の対処法について、グループで話し合い、意見をまとめなさい。

課題12(令和4年度)

近年、コロナ禍において、民間企業ではリモートワークが定着している企業もある。
リモートワークは新たな働き方の一つだが、行政の業務を踏まえたうえで、熊本市役所においてどのようにリモートワークを推進するべきか、グループで話し合い、意見をまとめなさい。

②社会人経験者等(事務職(法務)を除く) 

課題1(令和4年度)

本市は、政令指定都市移行の年から今年で10周年を迎える。
政令指定都市となり、子育て・教育・都市計画や道路整備などに関する権限と財源が移譲されるとともに、各区役所を設置し、地域の特性に応じた自主自立のまちづくりを進めてきた。
この間の市政運営をどのように評価し、今後、政令指定都市として、どのような姿であるべきか、グループで話し合い、意見をまとめなさい。

課題2(令和4年度)

近年、カスタマーハラスメントや公務員バッシングとも呼ばれる、市民や事業者の方からの度を越えたクレーム(要求、要望、苦情等)による業務への支障や職員のメンタルへの悪影響が問題となる事例が報告されている。
もちろん、業務の改善につながる貴重な意見もあるが、度を越えたクレームに対しては、適切な対応を取らなければならない。
行政として、行うべき対応、行うべきでない対応について、グループで話し合い、意見をまとめなさい。

社会人経験者等(事務職(法務) 

課題1(令和4年度)

本市では、人口減少や少子高齢化に加え、若い世代を中心とした大都市圏への人口流出などにより、業種によっては依然深刻な人手不足が続いている。
本市への移住・定住を促進するために、どのような取組が必要か、グループで話し合い、意見をまとめなさい。

7.まとめ

政令指定都市の過去問を紹介しました。

出題パターンとしては、大きく分けて一般的な課題と、自治体の現状に絡めた課題の2パターンがあります。

自分の志望先の傾向を確認して、早めに知識を入れておきましょう。

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