【神奈川県庁の倍率過去6年分】主要17職種・試験をまとめて紹介!

神奈川県庁を受験しようか検討している方へ。

公務員試験の志望先を選ぶにあたり、採用倍率を把握しておくことは重要です。

ある程度難易度の指標になります。

神奈川県庁を志望する人は、神奈川県民もしくは試験が別日である東京都庁を本命にしている人あたりでしょうか。

今回はそんな方たちに向けて、神奈川県庁の採用試験の倍率を6年分をまとめました。

【この記事を書いた人】
政令市の消防士と行政職、町役場を経験
公務員試験は独学・予備校両方で合格を経験
YouTube ハチサン公務員

目次

  1. 神奈川県庁の採用試験について
  2. 1種試験の倍率
  3. 3種試験の倍率
  4. 公立中学校等事務職員試験の倍率
  5. 免許資格職試験の倍率
  6. 中途採用試験の倍率
  7. 警察事務職員試験の倍率
  8. 採用倍率まとめ
  9. おわりに

1.神奈川県庁の採用試験について

2次試験が重要 

神奈川県庁採用試験の特徴は2次試験の倍率が高いところです。

どの職種でも1次試験よりも2次試験の倍率の方が高いため、面接が苦手な人にとっては難しい試験となります。

逆にほとんどの職種で1次倍率が2倍を切っており、1次試験はかなり受かりやすいです。

職種によってはほとんどの受験者が1次を突破することもあります。

なので筆記試験が苦手な人にはオススメの自治体です。

紹介する職種・試験 

今回紹介する採用倍率は、平成30年度から令和6年度までの6年分で、以下の主要な17職種・試験です。

  • 1種:大卒程度
    • ①建設技術(土木)(早期)
    • ②行政
    • ③農政技術(農業)
    • ④総合土木
    • ⑤行政(秋季)
  • 3種:高卒程度
    • ⑥行政
  • 公立中学校等事務職員
    • ⑦1種
    • ⑧3種
  • 免許資格職
    • ⑨福祉職(早期)
    • ⑩福祉職
    • ⑪福祉職(秋季)
    • ⑫司書A
    • ⑬管理栄養士
    • ⑭栄養士
  • 中途採用
    • ⑮行政
  • 警察事務職員
    • ⑯1種
    • ⑰2種

参考

神奈川県庁の職員採用ページです。

⇒ 神奈川県職員採用ホームページ

2.1種試験の倍率

倍率と簡単な考察を職種ごとにまとめています。

  • ①建設技術(土木)(早期)
  • ②行政
  • ③農政技術(農業)
  • ④総合土木
  • ⑤行政(秋季)

① 1種建設技術(土木)(早期) 

倍率

考察

早期採用が令和4年度から実施されています。

17職種・試験の中で最も採用倍率が低い試験区分です。

  • 1次試験の平均倍率:1.1倍
  • 2次試験の平均倍率:1.4倍
  • 最終的な平均倍率 :1.9倍

② 1種行政 

倍率

考察

神長川県庁の採用試験の中で受験者が最も多い職種です。

令和5年度の受験者数は5年前の3分の2以下に減少しました。

  • 1次試験の平均倍率:1.5倍
  • 2次試験の平均倍率:2.1倍
  • 最終的な平均倍率 :4.3倍

③ 1種農政技術(農業) 

倍率

考察

令和5年度は合格者が増えたため、採用倍率は過去6年間で最も低くなりました。

この職種では、新規就農支援や農産物のPRなどを行っています。

  • 1次試験の平均倍率:1.3倍
  • 2次試験の平均倍率:3.2倍
  • 最終的な平均倍率 :4.8倍

④ 1種総合土木 

倍率

考察

例年、技術職の中では採用数が多い方でしたが、2連続で最終合格者が10人未満となりました。

2次倍率が毎年かなり低いです。

  • 1次試験の平均倍率:1.2倍
  • 2次試験の平均倍率:1.6倍
  • 最終的な平均倍率 :2.6倍

⑤ 1種行政(秋季) 

倍率

考察

秋季チャレンジは10月の後半に試験が実施されます。

1回目の行政の試験で落ちた人も多く受験するため、倍率はかなり高くなります。

  • 1次試験の平均倍率:2.4倍
  • 2次試験の平均倍率:3.9倍
  • 最終的な平均倍率 :11.5倍

3.3種試験の倍率

  • ⑥行政

⑥ 3種行政 

倍率

考察

1次合格者は例年20人前後。

1種行政の10分の1。

  • 1次試験の平均倍率:2.0倍
  • 2次試験の平均倍率:3.4倍
  • 最終的な平均倍率 :8.1倍

4.公立中学校等事務職員試験の倍率

  • ⑦1種
  • ⑧3種

⑦ 1種公立小中学校等事務職員 

倍率

考察

神奈川県庁の採用試験では平均的な採用倍率です。

神奈川県内の市町村立小学校、中学校等で勤務します。

  • 1次試験の平均倍率:1.3倍
  • 2次試験の平均倍率:4.1倍
  • 最終的な平均倍率 :5.7倍

⑧ 3種公立小中学校等事務職員 

倍率

考察

令和5年度の受験者は5年前の半分以下となりました。

例年2次試験の倍率が高い傾向です。

  • 1次試験の平均倍率:1.6倍
  • 2次試験の平均倍率:4.8倍
  • 最終的な平均倍率 :8.9倍

5.免許資格職試験の倍率

  • ⑨福祉職(早期)
  • ⑩福祉職
  • ⑪福祉職(秋季)
  • ⑫司書A
  • ⑬管理栄養士
  • ⑭栄養士

⑨ 福祉職(早期) 

倍率

考察

令和4年度から早期採用が実施されています。

17職種・試験種のうち最も1次試験の倍率が低く、令和5年度の1次試験突破率は99.3%です。

  • 1次試験の平均倍率:1.1倍
  • 2次試験の平均倍率:2.1倍
  • 最終的な平均倍率 :2.5倍

⑩ 福祉職 

倍率

考察

ここ数年、採用倍率は3倍前後で推移していましたが、令和5年度は2.0倍まで下がりました。

平成30年度の数値は男性枠・女性枠の合計(平成30年度までは男女別採用)。

  • 1次試験の平均倍率:1.1倍
  • 2次試験の平均倍率:2.2倍
  • 最終的な平均倍率 :2.6倍

⑪ 福祉職(秋季) 

倍率

考察

採用者数に波があるため、採用倍率も上がったり下がったり。

令和5年度は直近6年で最も高い採用倍率に。

  • 1次試験の平均倍率:1.1倍
  • 2次試験の平均倍率:3.2倍
  • 最終的な平均倍率 :4.2倍

⑫ 司書A 

倍率

考察

毎年採用者数は5名前後。

2次試験の倍率がもの凄く高いです。

  • 1次試験の平均倍率:1.3倍
  • 2次試験の平均倍率:6.7倍
  • 最終的な平均倍率 :9.7倍

⑬ 管理栄養士 

倍率

考察

神奈川県庁の採用区分の中で最も採用倍率が高い区分になります。

ここ数年採用されるのは1名のみ。

  • 1次試験の平均倍率:1.3倍
  • 2次試験の平均倍率:6.7倍
  • 最終的な平均倍率 :9.7倍

⑭ 栄養士 

倍率

考察

管理栄養士に比べると倍率は少し下がります。

最終合格者は例年8人前後。

  • 1次試験の平均倍率:1.4倍
  • 2次試験の平均倍率:4.3倍
  • 最終的な平均倍率 :6.3倍

【関連記事】
⇒【神奈川県庁・市役所・町村役場】神奈川県内の自治体の試験日程一覧!

6.中途採用試験の倍率

  • ⑮行政

⑮ 行政 

倍率

考察

令和3年度よりこの採用区分が設けられました。

1次の平均倍率が17職種・試験種の中で最も高いです。

  • 1次試験の平均倍率:4.4倍
  • 2次試験の平均倍率:3.9倍
  • 最終的な平均倍率 :19.7倍

7.警察事務職員試験の倍率

  • ⑯1種
  • ⑰2種

⑯ 1種警察事務職員 

倍率

考察

例年採用倍率は5倍前後でしたが、ここ3年は連続して4倍以下に。

受験者が3年連続増加中。

  • 1次試験の平均倍率:1.5倍
  • 2次試験の平均倍率:2.7倍
  • 最終的な平均倍率 :4.2倍

⑰ 3種警察事務職員 

倍率

考察

採用倍率は平均的です。

ただ令和5年度の採用倍率はここ6年で最も低くなっています。

  • 1次試験の平均倍率:1.4倍
  • 2次試験の平均倍率:3.9倍
  • 最終的な平均倍率 :6.1倍

8.採用倍率まとめ

採用倍率ランキング 

各職種の平均最終倍率を高い順に並べています。

高倍率1位は35.0倍で管理栄養士

神奈川県庁の主要な採用試験で最も倍率が高かったのは、管理栄養士で平均35.0倍という結果でした。

全採用区分の中で唯一、常に10倍を超えています。

逆に最も採用倍率が低い採用区分は早期の1種建設技術(土木)で、平均1.9倍。

唯一平均が2倍を切っています。

受験者の約半分が合格します。

周辺自治体の採用倍率 

参考までに、神奈川県内にある3つの政令指定都市の令和5年度における採用倍率を掲載しています。

この倍率は大卒程度の行政職です。

  • 神奈川県:3.2倍(受験者:616人)
  • 横浜市 :8.1倍(受験者:1,451人)
  • 川崎市 :4.1倍(受験者:784人)
  • 相模原市:6.3倍(受験者:445人)

例年、横浜市>川崎市≧神奈川県>相模原市の順番で受験者が多くなっています。

採用倍率はその年で変わりますが、相模原市の倍率が例年高い傾向です。

【関連記事】
⇒ 東京都庁採用試験【過去12年分の採用倍率】主要15職種・区分を紹介!
⇒【特別区の倍率13年分】難易度は?全職種の採用試験倍率と分析

9.おわりに

神奈川県庁の採用試験、6年分の採用倍率を紹介しました。

全体的に見て、神奈川県庁の採用倍率はそれほど高くありません。

特に1次試験の倍率はかなり低いため、筆記試験が苦手だったり、対策する時間があまりない人にはオススメの自治体です。

神奈川県には他にも政令指定都市が3つもあるため、どこを受けるかは悩ましいとこですね。

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公務員を目指す場合どの予備校を選べばいいか迷いますよね。

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※神奈川県庁の画像は、神奈川県のホームページから転載したもの