公務員を目指すとき、独学で勉強しようか公務員予備校を利用しようか、迷っている人は多いと思います。

ネットやSNSで「公務員予備校は無駄」という意見を見ると「じゃあ安いし独学で行こうかな」と気持ちが揺れ動くかもしれません。

でも待ってください。

公務員試験に合格したいなら基本的に公務員予備校を利用するべきです。

無駄ではない理由を教えます。

【この記事を書いた人】
政令市の消防士と行政職、町役場を経験
公務員試験は独学・予備校の両方を経験
YouTube ハチサン公務員

目次

  1. はじめに
  2. 公務員予備校のデメリット(独学のメリット)
  3. 公務員予備校が無駄ではない理由
  4. お金はケチらない方がいい
  5. 公務員予備校を使わなくてもいい人
  6. おわりに

1.はじめに

当然、公務員予備校を利用する場合、独学で行く場合、それぞれにメリット・デメリットはあります。

100%こっちの方がいいなんてことはありません。

人によっては独学の方がいい場合もあります。

ただ、大半の人は公務員予備校を利用した方がより多くのメリットを享受できます。

そこで公務員予備校を利用するデメリットと併せて、利用することが無駄ではない理由を5つお伝えします。

2.公務員予備校のデメリット(独学のメリット)

公務員予備校を利用する場合のデメリット、無駄だと思われる理由を2つ、正確には1つのみです。

①時間に縛られる 

独学は自由

一つ目は時間に拘束されるという事。

公務員予備校に通い授業を受けるとなると、決まった時間に公務員予備校まで通い、決まった時間に授業を受けなければいけません。

これは仕事やアルバイト、部活、学校の授業などの時間を柔軟に変更できない人にとっては大きなデメリットです。

一方、独学であればそういったことを気にせず、好きな時間に勉強することが可能。

すべて自分のペースで勉強ができます。

通信という選択肢

ただ、公務員予備校を利用する場合でも、このデメリットは簡単に解消されます。

それは通信講座を選択するという事です。

公務員予備校というのは通学講座だけでなく、通信講座も実施しているところが大半。

むしろ今は通信で行う公務員予備校の方が多いです。

公務員予備校の通信講座なら校舎に通うことなく、自宅で好きな時間に勉強することができます。

そして最近の通信講座はWebで模擬面接をしてくれるところも多いので、筆記試験だけでなく、人物試験対策も安心です。

②お金がかかる 

およそかかる費用を比較

デメリット2つ目は公務員予備校に費やすお金がかかるということ。

先述したデメリットは実質的にデメリットではないので、これが唯一のデメリットです。

それぞれの学習スタイルでだいたいいくら費用がかかるのか表にまとめました。

金額は主に「国家一般職・地方上級職を目指す(教養科目+専門科目)コース」と「市役所・警察官・消防士など教養科目のみを学習するコース」の2つに分けています。

通信講座と通学講座の金額は公務員予備校18社のデータを基にしています。

独学<通信<通学

独学でかかる費用は一例です。

1,800円の参考書を25冊揃えたとして4.5万円。15冊揃えたとして2.7万円の費用が掛かります。

公務員予備校を利用する場合、金額に幅はありますが、平均すると独学よりも10万円以上費用が掛かることが分かります。

特に通学講座の場合は30万円以上かかることも珍しくありません。

そのため、独学に比べて「お金がかかる」ということが最大のデメリットであり、「公務員予備校は無駄」と考える人は、この金額を払うことが無駄だと考えています。

確かに公務員試験に落ちてしまったら、無駄な出費と言われてしまうかも。

3.公務員予備校が無駄ではない理由

次の公務員試験を利用することが無駄ではない理由を5つ順番に説明します。

無駄じゃない理由①効率よく学習できる 

まず、公務員試験に関する知識が十分にないと効率よく勉強することができません。

  • どの科目が重要なのか
  • どのテーマが出題されやすいのか
  • どういう風に問題を解けばいいのか
  • ○科目は○月から勉強した方がいい etc

サポートがしっかりしている公務員予備校であれば、こういったことを教えてくれるので効率よく学習していくことが可能です。

闇雲に勉強する、という非効率な勉強を避けられます。

独学ではそういったことを教えてくれる人はいないので、代わりにアドバイスが適切な問題集や参考書を選ぶ必要があります。

ここを失敗するとかなり効率が悪い勉強になる可能性も。

無駄じゃない理由②分からないを減らせる 

質問できる

公務員予備校の通学講座の場合、問題を解いた後、その問題の考え方や解き方を分かりやすく解説してくれます。

なので、一つひとつの問題をしっかり理解しながら学習を進めていくことが可能。

また、分からない問題があれば、授業後などに講師に質問をすることができるので、分からずにずっとモヤモヤすることが減ります。

通信講座の場合も、動画講義が視聴できる公務員予備校は、動画内で問題の解き方を解説してくれます。

通信でも分からない点については、質問サポートが付いている公務員予備校が多いです。

悩む時間がもったいない

一方独学は、分からない問題に遭遇した場合、自己解決が基本です。

長時間時間かけて無駄に悩んでしまったり、諦めて問題を飛ばしたりしなければなりません。

悩む時間で長くなるほど、勉強できる時間が減るので非効率になります。

勉強中に分からない問題が続くと焦りとストレスが蓄積されます。

無駄じゃない理由③面接力もアップする 

通学も通信も

公務員予備校の場合、人物試験についても有益な情報をもらうことができます。

  • 基本的な面接マナー
  • 志望官公庁の過去の面接の流れ
  • どんな質問をされたか etc

さらに模擬面接を実施してくれる公務員予備校も多いです。

模擬面接を通して、インプットだけじゃなく実践練習ができるので、確実にレベルアップができます。

面接は練習しないと上達しないので、これはかなり大きい。

中には集団討論も練習できる公務員予備校があるので、ぶっつけ本番の人に差をつけることもできます。

通信講座の場合も、Webで模擬面接を行ってくれるところが増えています。

独学者の大きなデメリット

独学者にとって面接練習ができないのは大きなデメリットです。

解決策としてはジョブカフェ(若者向けハーローワーク)や大学の就職課を活用する事。

予約をとって面接練習を行うことが可能です。

ただし、そこで働く人たちは就職全般に対応した職員なので、公務員試験のプロではありません。

無駄じゃない理由④モチベーションが維持できる 

独学はくじけやすい

独学の場合、公務員試験の勉強をしていると分からない問題に多く出くわします。

点数がなかなか取れないという壁にぶち当たります。

また、仕事やアルバイト、部活から疲れて帰ってくると「今日は疲れたから明日頑張ろう」という思考になりがち。

これが続くと最悪「今年は諦めて来年頑張ろうかな」という考えに陥ります。

私の周囲には、公務員に転職しようと独学で勉強してるけど、モチベーションが上がらず3,4年経過している人がいました。

周囲に目がある

しかし、公務員予備校であれば周りにはたくさんのライバルがいます。

そして自習室に遅くまで残って勉強している人もいます。

同じ志がある者同士、仲良くなることもあるかもしれません。

とにかく、周囲に人がいるので負けられないという気持ちにさせてくれます。

通信講座でも、動画講義を視聴することで一人という感覚は和らぎますし、同じ通信講座生の学習進捗状況が確認できたり、通信講座生同士交流できる公務員予備校もあります。

本気になる

そして何より公務員予備校にお金を払うことで、独学者より確実に本気度が上がります。

公務員予備校にお金を払った時点で「今年は諦めて来年頑張ろうかな」というぬるい考えは消えます。

「これだけお金を払ったんだから絶対に合格する!!」という気持ちが勉強に突き進めます。

お金がかかるのはデメリットですが、この「本気度を上げる」場合に限れば、払ったお金が高ければ高いほど効果が上がります。

無駄じゃない理由⑤合格率が上がる 

一般的な合格率

まず、参考にいくつかの令和5年度の公務員試験の採用倍率を紹介します。

  • 特別区(Ⅰ類 事務)  :2.5倍
  • 横浜市(大卒 事務)   :8.1倍
  • 大阪府(大卒 行政)   :6.1倍
  • 福岡県(大卒 行政)   :10.5倍
  • 警視庁(Ⅰ類1回目)  :5.1倍
  • 東京消防庁(Ⅰ類1回目):3.1倍

これらの試験を合格率で考えると以下のとおり。

  • 特別区(Ⅰ類 事務)  :40.0%
  • 横浜市(大卒 事務)   :12.3%
  • 大阪府(大卒 行政)   :16.4%
  • 福岡県(大卒 行政)   :9.5%
  • 警視庁(Ⅰ類1回目)  :19.6%
  • 東京消防庁(Ⅰ類1回目):32.3%
  • 概算平均      :21.7%

このように合格する人の方が少なく、受験者の大半は散っていくというのが現状です。

これはもちろん、独学者、公務員予備校利用者を合わせた数値です。

公務員予備校の合格率

一方、公務員予備校を利用した人の合格率はどのくらいか。

ほとんどの公務員予備校は受講生の合格率を公表していません。

しかし、通学講座と通信講座の両方を実施している「公務員試験予備校EYE」では毎年受講生の最終合格率を紹介しています。

なので参考に「公務員試験予備校EYE」の過去の受講生全体における合格率を紹介します。

  • 2022年度:70.6%
  • 2021年度:69.7%
  • 2022年度:64.2%

一般的な受験者の合格率と見比べると、いかに高い合格率かが分かると思います。

もちろん、EYEは優秀な公務員予備校なので他の予備校と比べたらより高い合格率になっているかもしれません。

【関連記事】
⇒ 面倒見抜群【EYE公務員試験予備校】評判・実力をガチ解説!口コミも

ただ、サポートがしっかりとしている公務員予備校であれば、同じように一般的な合格率よりも高い値になることは想像できます。

こういった合格率からも公務員予備校を利用することが無駄ではないことがわかると思います。

4.お金はケチらない方がいい

独学でも合格は可能だけど 

確かにお金をかけずに公務員試験に合格できるならそれがベストです。

なので独学で合格できるならそれに越したことはありません。

そして独学だけで合格している人は現にいますし、独学で合格は可能です。

ただし、独学で誰でも合格できるわけではありません。

先述したとおり、公務員予備校利用者より独学者の合格率は低いです。

公務員予備校を利用した方が合格率は高くなります。

【関連記事】
⇒ お金がない人に向けて低価格で利用できる公務員予備校を紹介!

将来への自己投資 

公務員になれば安定して給料はもらえますし、1年目から2回ボーナスが出ます(冬のボーナスは満額)。

仮に30万円公務員予備校に払っても、1年目で元は取れます。

将来への投資と思へば公務員予備校代も全然痛くないですし無駄ではありません。

また、今お金が無くても講座費用を分割で払える公務員予備校もあります。

一番虚しいのは公務員予備校代を無駄だとケチって試験に落ちること。

5.公務員予備校を使わなくてもいい人

公務員試験を知っている 

ただし、公務員予備校を使わなくてもいい人はいます。

それは公務員試験に合格した経験、あるいはあと一歩で合格できた、そういった公務員試験についてある程度知識がある人。

実は私も何度か(同じ時期じゃなく数年後とかに)公務員試験を経験をしたことがありますが、改めて受験するときは独学で挑戦しました。

1回目、2回目と公務員試験に複数合格していたので、そのまた数年後に公務員試験にチャレンジした時は、ノウハウも溜まっていたので独学で合格できました。

公務員試験に精通している人は独学でも十分合格する可能性はあります。

私も利用しない 

公務員予備校を利用して公務員試験に合格した人の中には「公務員予備校を利用しなくても合格できるよ」と話す人もいるかもしれません。

ただし、そういう人は公務員試験に合格して、ノウハウが身についた状態でそう言っているだけです。

先述したとおり、ノウハウを知っているなど、公務員試験に詳しければ公務員予備校に頼らなくてもいいと思います。

私も、もし今公務員試験に挑戦するなら公務員予備校は利用しません。

ノウハウを知っているから。

そうではなく初めて公務員試験に挑もうと思っている人、挑戦したことがあるけど歯が立たなかった人は公務員予備校を頼ることをおすすめします。

先述したメリットを享受できます。

ちなみに早稲田や慶應、旧帝大などそういった高学歴の人でも公務員試験予備校を利用しています。

6.おわりに

公務員予備校を利用することが無駄ではないことを説明しました。

公務員試験は独学でも合格できますが、公務員予備校を利用した方が合格しやすいのは確かです。

また、公務員予備校を利用しても落ちる人は落ちます。

公務員予備校選びに迷っている方は以下の記事を参考にしてください。

各公務員予備校を徹底比較! 

【クレアール、アガルート、スタディング、EYE、伊藤塾、大原、大栄、LEC、ヒューマンアカデミー、フォーサイト、ユーキャン、SMART合格講座】

公務員を目指す場合どの予備校を選べばいいか迷いますよね。

以下の記事では、複数の予備校の料金や特徴を分かりやすく比較しているので、予備校選びの参考にしてください。

⇒ 公務員予備校のおすすめ18社を徹底比較した

【消防士】各予備校の料金などを比較! 

消防士を目指す人で、どこの公務員予備校にするか迷っている人は以下の記事がオススメ。

⇒ 消防士を目指せる予備校!おすすめ14校の料金・特徴を比較してみた