消防士になるために公務員予備校(公務員学校・資格スクール)を利用したいけど、たくさんあってどこがいいか分からない。

そんな方のために、この記事では消防士を目指せる14社のおすすめ公務員予備校を比較しているので、予備校選びの参考にしてください。

通学の予備校と通信・オンライン予備校の両方を紹介しています。

ちなみに公務員予備校、公務員学校、資格スクールなど呼称は様々なので、今回は統一して公務員予備校と記載しています。

【この記事を書いた人】
政令市の消防士と行政職、町役場を経験
公務員試験は独学・予備校両方で合格を経験
YouTube ハチサン公務員

目次

  1. 【消防士】予備校の選び方
  2. 【消防士】予備校の比較
  3. 【消防士】予備校の都道府県別分布
  4. 各予備校の詳細
  5. 動機別のオススメ予備校
  6. おわりに

1.【消防士】予備校の選び方

消防士になるたの予備校を選ぶ際に考えることは以下の4つ。

  1. 志望先の試験内容に対応しているか
  2. 通学か通信か
  3. 予備校は近くにあるか
  4. 料金は許容範囲か

①志望先の試験内容に対応しているか 

筆記は教養科目が主流

消防士採用試験の多くは1次試験で筆記試験と体力試験、2次試験で人物試験が実施されます。

そして公務員試験で実施される主な筆記試験は以下のとおり。

  • 教養試験
  • 専門試験
  • SPI試験
  • 論作文試験

全部が実施されるのではなく、各自治体によって実施される試験は違います。

多くの消防士採用試験では教養試験を実施する自治体が多く、専門試験はほとんど実施されません。

まずは自分の志望先が実施する試験内容を把握して、その内容に対応している予備校のコースを選ぶことが大切です。

参考

参考に東京消防庁Ⅰ類の「消防士採用試験」の内容は以下のとおりです。

  • 1次試験
    ・教養試験
    ・論文試験
    ・適性検査
  • 2次試験
    ・身体・体力検査
    ・個別面接

消防士の採用試験ではオーソドックスなパターンと言えます。

消防本部によっては集団討論などを実施するところもあります。

②通学か通信か 

予備校と言っても大きく分けると、学校に通って講義を受ける「通学講座」と、自宅や図書館などで学習ができる「通信講座・オンライン予備校」の2つがあります。

時間に余裕がある人はどちらも選ぶことができますが、通学講座を開いている予備校は限られています。

また、仕事や部活、学校などで通学する時間が確保できない人は通信講座が現実的。

昔と比べここ最近はオンライン予備校が増えてきており、合格者も多数輩出しています。

通学のメリット・デメリット

通学での学習はモチベーションが維持しやすい。

  • メリット
    ・分からない所を質問しやすい
    ・スタッフのサポートが充実
  • デメリット
    ・通学に時間がかかる
    ・通信に比べ料金が高い傾向

通信のメリット・デメリット

通信だと自分のスケジュールに合わせて学習できるのが魅力。

  • メリット
    ・自分の都合に合わせて学習ができる
    ・通学に比べ料金が安い傾向
  • デメリット
    ・分からないところを質問しづらい
    ・人によっては怠ける

③予備校は近くにあるか 

もしも通学して学習したいと思っても近くに予備校がなければ通えませんよね。

まずは自宅近くに予備校があるか調べてみましょう。

生講義を受けたいからといって、片道に1時間半もかけて通うのは時間の無駄。

公務員試験は科目数が多く、勉強時間の確保がとても大事になってくるので、往復に3時間もかけるのはかなり損です。

予備校が近くにない場合は通信の予備校を検討してみてください。

この記事で紹介する予備校の都道府県分布を後述しているので参考にしてください。

④料金は許容範囲か 

極端な話、独学でもいける

公務員予備校の料金には結構差があります。

料金の比較は後述しますが、1万円未満のものから数十万円かかるところまで。

料金が高くなるほどサービスの充実やクオリティが高くなる傾向ですが、必ずしもイコールではありません。

また、「お金をかけないと消防士の採用試験に合格できないのか」というとそうでもありません。

独学で合格する人も普通にいます。

自分の財布と相談して考えましょう。

未来への投資

お金がない人は分割払いという選択肢もあります。

また、消防士になると消防学校の時から給料が出ますし、1年目からボーナスももらえるので予備校の費用は簡単に回収できます。

未来の投資だと思えば安いもんです。

特に都市部の大卒消防士の給料は高いです。

【関連記事】
⇒ 公務員予備校を利用することが決して無駄ではない理由を教える

2.【消防士】予備校の比較

ここからは消防士になるためのおすすめ予備校を18社ピックアップして比較していきます。

まず比較する公務員予備校は以下の18社。

  1. アガルートアカデミー
  2. スタディング
  3. 東京アカデミー
  4. EYE公務員試験予備校
  5. LEC東京リーガルマインド
  6. 公務員のライト
  7. TAC
  8. ユーキャン
  9. 資格スクール大栄
  10. フォーサイト
  11. SMART合格講座
  12. 資格の大原
  13. 実務教育出版
  14. クレアール
  15. 伊藤塾
  16. ヒューマンアカデミー
  17. 東大公務員試験予備校
  18. 喜治塾

各予備校の講座料金や内容は日々変わるので目安として見てください。

ここで比べるのは以下の3つ。

  1. 通学か通信か
  2. 対応しているコース
  3. 料金比較

①通学か通信か 

まずは各予備校に「通学講座」があるのか「通信講座」があるのかをまとめています。

※提携校を含む

18社すべてに通信講座はありますが、通学講座があるのは喜治塾、EYE、東京アカデミー、TAC、大原、LEC、大栄の7社。

喜治塾とEYEの校舎があるのは東京都内のみ。

東大公務員試験予備校、アガルート、伊藤塾、ヒューマンアカデミーには校舎や学習ラウンジがありますが、通学講座は実施していません。

②対応しているコース 

各予備校様々なコースを用意しています。

下の表は各予備校がどのコースに対応しているかまとめたものです。

※東京消防庁:東京消防庁の合格を目指すコース
※消防官
  主に消防士を志望する人向けのコース
※警察・消防:消防と警察試験の全般に対応したコース
※教養全般 :教養科目だけの試験全般に対応したコース
※SPI     :SPI3試験に対応したコース

伊藤塾、ヒューマンアカデミー、東大公務員試験予備校、喜治塾は該当するコースがなかったの比較対象外です。

この表を見るとLEC、公務員のライト、TAC、大原がコースを多く用意していることが分かります。

「教養全般」に対応したコースは市役所試験や国立大学法人、消防士、警察官など幅広くカバーできます。

東京アカデミーは校舎によって用意しているコースが違うので△表示。

③料金比較 

各予備校のコースごとの料金を通学講座と通信講座に分けてまとめています。

ここで紹介するのは代表的なコースの料金です。

ほかのコースもありますし、オプションをつけることで料金も変わります。

また、料金は時期によって多少変動し割引きが適用されることもあるのであくまで目安です。

通学講座

通学講座がある予備校は6社。

どの予備校も教養全般に対応したコースを開講しています。

大栄が高めの価格帯で、その他5社の金額ははそれほど大きく変わりません。

通信講座

通信講座のある予備校は14社。

大栄が高価格帯、LEC、TAC、クレアール、EYE、アガルートが中価格帯、その他の予備校が低価格帯と分けることができます。

ほとんどの予備校で教養科目に対応するコースを用意していますが、より消防士の試験に絞ったコースを設置しているところはそれほど多くありません。

講座の内容やボリュームは予備校によって違うので、料金だけで予備校を選ぶのはオススメしませんが、1つの指標にはなると思います。

お金にあまり余裕がない人は低価格帯の予備校から選ぶことをおすすめします。

【関連記事】
⇒ 消防士の試験に合格するためにはいつから予備校に入るべき!?

3.【消防士】予備校の都道府県別分布

通信講座の場合はどこに住んでいても学習できますが、通学講座の場合は近くに校舎がないと通えませんよね。

そこで都道府県ごとにどの予備校の校舎があるのかをまとめました。

通学講座はないけど、模擬面接対策を行っているアガルートの自習ラウンジがある都道府県なども掲載しています。

①北海道・東北 

  • 北海道
    東京アカデミー、LEC、TAC、大栄、大原
  • 青森県
    東京アカデミー、LEC、大栄
  • 岩手県
    大原、大栄
  • 宮城県
    東京アカデミー、LEC、TAC、大栄、大原
  • 秋田県
    東京アカデミー、LEC
  • 山形県
    大原
  • 福島県
    大栄

関東 

  • 茨城県
    LEC、大栄、大原
  • 栃木県
    大原
  • 群馬県
    TAC、大原
  • 埼玉県
    東京アカデミー、LEC、TAC、大栄、大原
  • 千葉県
    東京アカデミー、LEC、TAC、大栄、大原
  • 東京都
    アガルート、東京アカデミー、EYE、LEC、TAC、大栄、大原
  • 神奈川県
    東京アカデミー、LEC、TAC、大栄、大原

中部 

  • 新潟県
    東京アカデミー、LEC、大栄、大原
  • 富山県
    LEC、TAC、大栄、大原
  • 石川県
    東京アカデミー、LEC、TAC、大栄、大原
  • 福井県
    LEC、大原
  • 山梨県
    大原
  • 長野県
    大栄、大原
  • 岐阜県
    大栄、大原
  • 静岡県
    東京アカデミー、LEC、大栄、大原
  • 愛知県
    東京アカデミー、LEC、TAC、大栄、大原

近畿 

  • 三重県
    大原
  • 滋賀県
  • 京都府
    東京アカデミー、LEC、TAC、大栄、大原
  • 大阪府
    東京アカデミー、LEC、TAC、大栄、大原
  • 兵庫県
    東京アカデミー、LEC、TAC、大栄、大原
  • 奈良県
    大栄
  • 和歌山県
    LEC、大栄、大原

中国・四国 

  • 鳥取県
  • 島根県
    LEC
  • 岡山県
    東京アカデミー、LEC、TAC、大栄、大原
  • 広島県
    東京アカデミー、LEC、TAC、大栄、大原
  • 山口県
    LEC、大栄
  • 徳島県
    TAC、大栄
  • 香川県
    東京アカデミー、LEC、TAC
  • 愛媛県
    東京アカデミー、LEC、大栄、大原
  • 高知県
    大栄

九州・沖縄 

  • 福岡県
    東京アカデミー、LEC、TAC、大栄、大原
  • 佐賀県
  • 長崎県
    東京アカデミー、LEC、大栄
  • 熊本県
    東京アカデミー、TAC、大栄、大原
  • 大分県
    東京アカデミー、TAC、大栄、大原
  • 宮崎県
    TAC、大栄
  • 鹿児島県
    東京アカデミー、TAC
  • 沖縄県
    LEC、TAC、大栄、大原

やっぱり都市部の都府県が多いですね。

滋賀県、鳥取県、佐賀県には主要な公務員予備校はありません。

近くに校舎がない地域に住んでいるは人は通信講座を選びましょう。

公務員予備校の校舎は増減を繰り返していますが、通信での学習も人気となってきており、今後は減少していくことが考えられます。

4.各予備校の詳細

以下の予備校14社の特徴やメリット・デメリットなどを順番に紹介していきます。

  1. アガルートアカデミー
  2. スタディング
  3. 東京アカデミー
  4. EYE公務員試験予備校
  5. LEC東京リーガルマインド
  6. 公務員のライト
  7. TAC
  8. ユーキャン
  9. 資格スクール大栄
  10. フォーサイト
  11. SMART合格講座
  12. 資格の大原
  13. 実務教育出版
  14. クレアール

①アガルート 

  • 通学講座:×
  • 通信講座:〇
  • 校舎数:1校

主なコースと料金ピックアップ

  • 教養型対策カリキュラム(大卒)
    ⇒ 約16万円

「最短ルート・アガルート♪」のCMでおなじみアガルートアカデミー。

まだまだ歴史は浅いながらも、着実に知名度と実力を付けている勢いのあるオンライン予備校。

実力のある講師が在籍しています。

実績作りのためか今なら内定者に対して受講料全額返金というものすごい特典があります(条件あり)。

アガルートに通うなら消防コースはないので、教養型対策カリキュラムを受講しましょう。

オンライン予備校ですが模擬面接もしれくれます。

アガルートのメリット

  • フレキシブルな学習環境
  • 定評のある講師
  • 法律系科目に強い
  • 科目ごとの単発講座も豊富
  • 通信でも充実の2次試験対策
  • フォロー制度(何回でも質問可能)
  • 割引制度が豊富にある
  • 内定特典が豪華

アガルートのデメリット

  • 公務員試験業界では若手
  • 公安系専門のコースはない
  • 問題演習のWebアプリがない
  • 模試がない

【講座の詳細 / 申し込み】
⇒ アガルートの公式ホームページ

②スタディング 

  • 通学講座:×
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :ー

主なコースと料金ピックアップ

  • 警察官・消防官合格コース
    ⇒ 約7万円
  • 【コーチング対応】 警察官・消防官 合格担任フルサポートコース
    ⇒ 約14万円
  • 地方上級・市役所合格コース
    ⇒ 約7万円
  • 【コーチング対応】地方上級・市役所 合格担任フルサポートコース
    ⇒ 約14万円

スタディングもアガルートと並んで今勢いのあるオンライン予備校です。

そして値段もお手頃。

「スタディング」の前身である「通勤講座」が営業を開始したのは2008年、そして公務員講座が開講したのは2019年は5月。

公務員の分野としては新しい予備校ですが、知名度・合格者とも増加しています。

スタディングは算数の講義からあるので、算数・数学を忘れてしまった人も取り組みやすいです。

学習は基本的にWebで進めていくスタイルですが、紙のテキストも使用したい場合はオプション追加で対応可能です。

スタディングのメリット

  • 料金が安い
  • 学習ツールの機能がかなり優れている
  • 教材はエクシア出版が開発協力
  • アプリでオフライン学習も可能
  • 論作文・面接試験対策あり
  • 共有できるQ&Aサービスがある
  • 合格キャッシュバックがある
  • 消防警察向け面接対策がある
  • 算数から学べる

スタディングのデメリット

  • 公務員講座の歴史が浅い
  • 機能が多すぎて最初は戸惑う
  • リアル模擬面接・論文添削なし
  • 質問は制限あり

【スタディングの詳しい解説記事】
⇒ スタディング【警察官・消防官コース】評判や内容を元公務員が解説

【講座の詳細 / 申し込み】
⇒ スタディングの公式ホームページ

③東京アカデミー 

  • 通学講座:〇
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :27校

主なコースと料金ピックアップ

  • 【通学】Aコース教養Ⅰクラス9月生現役生部:池袋校
    ⇒ 約23万円
  • 【通学】東京消防庁Ⅰ類コース9月生現役生部:池袋校
    ⇒ 約25万円
  • 【通信】市町村(教養型)/警察官/消防官/国立大学法人等職員
    ⇒ 約6万円

東京アカデミーは全国に27の直営校が点在しています。

各校舎によって実施されているコースやサービス内容が多少異なります。

当然料金も変わってきます。

なので気になる場合は最寄りの校舎の資料請求をしてみましょう。

記載内容も違います。

東京消防庁コースは池袋校で実施。

東京アカデミーのメリット

  • 校舎に合わせたコースとサービス
  • Zoom講座がある
  • 夜間部・夜土部・土日部も
  • 評価の高い教材
  • 新しいデータに対応
  • 無料で全国公開模試が受けられる
  • 充実と余裕のある面接対策
  • 人物試験対策パーフェクトをゲット

東京アカデミーのデメリット

  • 校舎ごとにコースとサービスが違う
  • 通信講座にWeb講義はない

【講座の詳細 / 資料請求 】
⇒ 東京アカデミーの公式HP

④EYE公務員試験予備校 

  • 通学講座:〇
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :3校

主なコースと料金ピックアップ

  • 【通学】教養シンプルコース
    ⇒ 約19万円
  • 【通学】教養プレミアムコース10
    ⇒ 約24万円
  • 【通信】教養シンプルコース
    ⇒ 約17万円
  • 【通信】教養プレミアムコース10
    ⇒ 約22万円

EYEは面倒見の良さとアットホームな所が特徴的。

講師に気軽に相談が出来たり、受講生同士で面接対策を行ったりと雰囲気がいい。

消防官に特化したコースはないですが、消防署見学や体力試験対策を実施しており、消防志望の受講生も在籍しています。

体力試験対策は結構珍しい。

合格実績にも、東京消防庁や横浜市消防局などが載っています。

校舎が東京都内にしかないので、東京まで通えない人はEYEの通信講座を利用しましょう。

EYEのメリット

  • 信頼できる高い合格率
  • 少人数制で面倒見がいい
  • 信頼できる3名の担任がいる
  • 無制限で利用できる学習環境
  • 中堅私立大など様々な受講生が在籍
  • 仲間・ライバルが作りやすい
  • 社会人・既卒でも安心
  • 模擬面接・集団討論が標準装備
  • 再チャレンジ割がある
  • 消防署見学がある
  • 体力試験対策がある

EYEのデメリット

  • 校舎が東京都内にしかない
  • まれに受講生同士仲良くなり過ぎることも

【講座の詳細 / 資料請求 / 個別相談】
⇒ EYEの公式ホームページ

⑤LEC東京リーガルマインド 

  • 通学講座:〇
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :49校

主なコースと料金ピックアップ

  • 【通学】消防官合格コース
    ⇒ 約22万円
  • 【通学】市役所教養コース
    ⇒ 約22万円
  • 【通信】消防官合格コース
    ⇒ 約22万円
  • 【通信】市役所教養コース
    ⇒ 約22万円

LECは公務員試験の指導が35年を超える大手資格スクール。

その経験値は伊達じゃないです。

校舎も各地にあるため受講者は多い。

そのため、2次試験前など時期によっては面接予約などが混雑する場合も。

また、本校と提携校ではサービス内容が異なるため、気になる方は確認が必要。

教材は書店でも市販されている評判の高い馴染みのあるものを使用。

LECのメリット

  • 大手の安心感
  • 校舎数が多い
  • 個別サポートが充実している
  • 通学でもWeb動画&ライブ配信が標準装備
  • 定評のある教材
  • 2次試験対策が充実
  • 47都道府県の対策あり
  • 東京消防庁の過去問題集あり
  • 消防官の論文対策講座あり

LECのデメリット

  • 通信講義の料金が高め
  • 本校と提携校だと少し違う
  • 講師のレベルにバラつきあり
  • 面接の予約が混雑することも
  • 合格者数公表の仕方が独特

【講座の詳細 / 資料請求 / 申し込み】
⇒ LECの公式ホームページ

⑥公務員のライト 

  • 通学講座:×
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :ー

主なコースと料金ピックアップ

  • 消防官コース
    ⇒ 約4万円
  • 合格フルパック 警察・消防コース
    ⇒ 約6万円
  • 合格フルパック 行政コース
    ⇒ 約6万円

公務員のライトは2020年創業の最も若い公務員予備校。

なので実績はこれから。

通信講座の実施だけではなく、様々な情報をSNSで発信しています。

というよりむしろSNSが主戦場かもしれません。

SNSの登録者・フォロワー数は業界1位。

公務員予備校のニュースタイル。

公務員のライトのメリット

  • 料金が安い
  • 単科講座が豊富
  • 登録者・フォロワー多数の安心感
  • 模試がたくさん受けられる
  • 独学でも活用できる
  • 時事に強い

公務員のライトのデメリット

  • 予備校の歴史や実績が浅い
  • 人文・自然科学のボリューム少
  • 専門科目対策はなし
  • 訂正・修正・誤植が多い

【講座の詳細 / 申し込み】
⇒ 公務員のライトの公式ホームページ

【割引価格で申し込む】
⇒ 公務員のライト公式

⑦TAC 

  • 通学講座:〇
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :34校

主なコースと料金ピックアップ

  • 【通学】総合本科生
    ⇒ 約22万円
  • 【通学】東京消防庁・消防官本科生
    ⇒ 約24万円
  • 通学】総合本科生
    ⇒ 約22万円
  • 【通学】東京消防庁・消防官本科生
    ⇒ 約24万円

TACも公務員試験業界では大手の予備校。

公務員試験全体では毎年約3,000人の合格者を輩出しています。

ただ、合格者で特に多いのは行政系の公務員。

それに比べると消防士の合格者は少し減ります。

それでも消防士向けの対策はしっかりやってくれます。

通学も通信も料金は同じ。

TACのメリット

  • 大手の安心感
  • 講義を柔軟に受講できる
  • 安定して合格者を輩出
  • 専用サイトでいつでも質問可能
  • 無料で公開模試を受けられる
  • 網羅された面接対策

TACのデメリット

  • 受講料が高め
  • 公安系の合格者は行政系より少なめ
  • 直営校と提携校は少し違う
  • 受講生が多い
  • そこまでデジタル化されていない

【講座の詳細 / 資料請求】
⇒ TACの公式ホームページ

⑧ユーキャン 

  • 通学講座:×
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :ー

主なコースと料金ピックアップ

  • 警察官・消防官コース
    ⇒ 約6万円
  • 市役所コース
    ⇒ 約6万円
  • 教養試験対策コース
    ⇒ 約5万円

CMでよく見かけるユーキャン。

資格スクールとしては知名度抜群ですね。

公務員試験対策も実施していて4つのコースを用意しています。

通信講座は動画メインか紙テキストメインかで分かれますが、ユーキャンは紙テキストがメインになります。

もしも教材が合わないと感じても、8日以内であれば返送料負担だけで返品できるので安心です。

模擬面接はないので各自で大学やジョブカフェを利用しましょう。

ユーキャンのメリット

  • 料金が安い
  • 添削とアドバイスを受けられる
  • 分からないところを複数回質問できる
  • 指導サポート期間が長い
  • あとから返品OK

ユーキャンのデメリット

  • 対応している職種が少ない
  • 他の教材を買う必要も
  • ES全体の添削はない
  • 模擬面接はない
  • 合格率が不明

【講座の詳細 / 資料請求 / 申し込み】
⇒ ユーキャンの公式ホームページ

⑨資格スクール大栄 

  • 通学講座:〇
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :90校

主なコースと料金ピックアップ

  • 【通学】上級教養コース
    ⇒ 約39万円
  • 【通学】共通SPI総合対策コース
    ⇒ 約4万円
  • 【通信】上級教養コース
    ⇒ 約40万円
  • 【通信】共通SPI総合対策コース
    ⇒ 約4万円

大栄の一番の特徴は、校舎が圧倒的に多いこと。

提携校を含めてですが、全国に90の校舎が点在しています。

通学で学びたい地方民にとってはありがたいです。

ただ、受講料金はほかの公務員予備校に比べ高額。

唯一受講料も約40万円前後。

費用を払った分、それを回収しようと人一倍努力はするかもしれませんね。

大栄のメリット

  • 圧倒的な校舎数
  • ナビゲーターによるフォロー
  • 全6回の模試が受けられる
  • SPI対策講座がある
  • 2次試験対策が充実
  • 地方公務員に強い

大栄のデメリット

  • 受講料金が高め
  • 集合セミナーは主要拠点で実施
  • 校舎によってサポート内容が若干違う

【講座の詳細 / 資料請求】
⇒ 大栄の公式ホームページ

⑩フォーサイト 

  • 通学講座:×
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :ー

主なコースと料金ピックアップ

  • 【通信】教養試験対策コース
    ⇒ 約2万円

フォーサイトは複数の資格・国家試験の対策コースを取り扱っていますが、公務員講座の知名度ははまだまだ。

しかし教養試験対策コースは2万円を切る最安料金でインパクト大。

お金に余裕がない人には優しい。

2万円でもテキスト・問題集は20冊用意されています。

そして質問も5回まで対応可能。

その代わり一次試験対策のみなので、二次試験対策は別途必要。

フォーサイトメリット

  • 受講料金が安い
  • テキストがフルカラー
  • 問題集が機能的
  • 質問ができる

フォーサイトのデメリット

  • 選択できるコースが少ない
  • 二次試験対策がない

【講座の詳細 / 申し込み】
⇒ フォーサイトの公式ホームページ

⑪SMART合格講座 

  • 通学講座:×
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :ー

主なコースと料金ピックアップ

  • SPIテスト対策講座
    ⇒ 約1万円

SMART合格講座の特徴は何と言っても料金の安さ。

さらに割引きを行っていることもあります。

しかも、申し込んだ当日から勉強が開始できるという瞬発力の高さ。

ただ、SPI講座のみなので教養試験がある消防本部の試験には不向き。

さすがにSPIの対策をしただけでは教養試験で高得点は取れません。

また、知名度もまだまだ低い印象。

SMART合格講座のメリット

  • 料金が格安
  • 簡単に始められ、どこでも学習できる
  • 使い勝手のいい動画教材
  • SPIの対策ができる

SMART合格講座のデメリット

  • 知名度が低い
  • 筆記試験以外の対策はない
  • 質問・回答サポートはない

【講座の詳細 / 申し込み】
⇒ SMART合格講座 公式ホームページ

⑫資格の大原 

  • 通学講座:〇
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :48校

主なコースと料金ピックアップ

  • 【通学】東京消防庁合格コース
    ⇒ 約19万円
  • 【通学】消防官合格コース
    ⇒ 約22万円
  • 【通学】警察官・消防官合格プラン
    ⇒ 約23万円
  • 【通信】警察官・消防官(春・秋受験)プラン
    ⇒ 約9万円(Web講義付)

大原は通学と通信の両方ありますが、通学でも「教室通学」と「映像通学」の2つから選択することができます。

さらに通信の場合もテキストだけで学習するのか、オプションでWeb講義を追加するのかを選ぶことが可能。

コースも豊富に用意されており、東京消防庁合格コースも設置されています。

大原は「資格の大原」と、高卒者が入学する「大原公務員専門学校」のような専門学校に分かれています。

大卒者や社会人は基本的に「資格の大原」の講座を受講する感じ。

両者を混同しないように注意が必要です。

資格の大原のメリット

  • 全国各地に校舎がある
  • 学習方法の選択肢が多い
  • 初学者にも優しい数的処理対策
  • 安心の合格者数
  • 模試が受けられる
  • 2次試験対策が充実
  • 単発でオンライン面接対策も可能
  • 論作文の対策・添削あり
  • 休んでも大丈夫

資格の大原のデメリット

  • 全ての校舎で生講義があるわけではない
  • 資格の大原と専門学校を混同しやすい

【講座の詳細 / 資料請求】
⇒ 大原の公式ホームページ

⑬実務教育出版 

4-15 実務教育出版 

  • 通学講座:×
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :ー

主なコースと料金ピックアップ

  • 消防官スーパー過去問セット
    ⇒ 約2万円
  • 公務員総合コース(教養のみ)
    ⇒ 約7万円
  • 公務員択一攻略セット(教養のみ)
    ⇒ 約4万円

実務教育出版は出版社として有名ですが、実は公務員試験の通信講座も実施しています。

出版書籍で特に有名なのが「新スーパー過去問ゼミ」。

上記の「消防官スーパー過去問セット」はこの警察官・消防官用の「スーパー過去問ゼミ」や消防官用の「過去問500」などが送られてきます。

なので独学に近い形です。

一方、「公務員総合コース(教養のみ)」は模試や面接カードの添削、面接レッスンビデオなども内容に含まれています。

紹介するメリット・デメリットはこの教養コースの内容。

実務教育出版のメリット

  • 料金が安い
  • スマホでテキストが見られる
  • Webで過去問が解ける
  • 質問サポートあり
  • 無料で模試が受けられる
  • 面接カード&論文添削
  • 受験ジャーナルがもらえる

実務教育出版のデメリット

  • 実績が不明
  • 動画講義はない
  • 模擬面接がない

【講座の詳細 / 申し込み】
⇒実務教育出版の公式ホームページ

⑭クレアール 

  • 通学講座:×
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :

主なコースと料金ピックアップ

  • 公安系公務員コース
    ⇒ 約18万円
  • 教養スタンダードコース
    ⇒ 約19万円
  • SP試験I対応型コース
    ⇒ 約16万円

クレアールは公務員予備校の中堅。

元々通学の校舎を設けていましたが、2011年と早い段階で通信講座へ業態を変えました。

以前は対面での模擬面接もありましたが、現在はオンラインでの模擬面接のみです。

最近は筆記試験にSPI3を導入する自治体が増えていますが、クレアールではそれに対応したSPI 対策講座が新しくできました。

このSPI対策コースはSPIの対策のみではなく、教養科目の学習も可能です。

また、公安系公務員コースでは東京消防庁数学演習や東京消防庁Ⅰ類の数的処理過去問解説などが内容に含まれています。

クレアールのメリット

  • 問題集に解説動画も付いている
  • 添削&質問が無制限
  • リモート模擬面接が可能 
  • 豊富な割引チャンス
  • もしものときの受講期間延長
  • 正々堂々と合格者数を公表
  • 東京消防庁対策がある

クレアールのデメリット

  • 紙資料がほしいなら自分で印刷
  • リアル模擬面接がなくなった
  • 集団討論の練習ができない

【講座の詳細/資料請求】
⇒ クレアールの公式ホームページ

5.動機別のオススメ予備校

人によって予備校を選ぶ基準が違うので、ここでは簡単に5つの動機別におすすめの予備校を紹介します。

  1. 通学で消防士を目指したいなら
  2. 通信で消防士を目指したいなら
  3. 東京消防庁志望なら
  4. 志望先の試験がSPIなら
  5. 面接対策を重視したいなら

①通学で消防士を目指したいなら 

東京アカデミー、EYE、LEC、TAC、大原

対面での授業を希望するならこの5社がおすすめ。

紹介した予備校の中で通学講座があるのは東京アカデミー、EYE、LEC、TAC、大栄、大原の6社ですが、大栄はちょっと高いか。

東京アカデミーは校舎により内容が違う場合があるので要確認。

大原は講義に出席できない場合、他校舎で授業を受けられたり、Web上でも受講が可能です。

EYEやLEC、TACも同様に他校舎での重複受講が可能。

通学だと学習のモチベーションは維持しやすい。

②通信で消防士を目指したいなら 

通信講座は14社が対応しているので選ぶのが大変です。

ここでは価格帯ごとのおすすめを紹介しています。

低価格帯のおすすめ

スタディング、東京アカデミー、公務員のライト、大原

コスパ重視で低価格帯から選ぶならこの4社から。

ともに10万円を切っているので、合格すればコスパは抜群です。

フォーサイトは二次試験対策が全くないので除外。

東京アカデミー・大原が大手、スタディング・公務員のライトが新勢力といった立ち位置。

Webアプリにこだわっているのはスタディング。

中価格帯のおすすめ

アガルートEYE

逆に「料金が安いのは少し不安」という方は平均的な価格帯から選びましょう。

通信の中価格帯でおすすめはこの2社。

両者20万円以内。

「EYE」が中堅、「アガルート」が新勢力。

消防士専門のコースはありませんが、教養全般対応のコースで消防士の合格者を輩出しています。

高価格帯のおすすめ

LEC、TAC

料金より質を選びたいならこの2社。

両社とも20万円を超えてきますが、その分サービスは充実しています。

と言っても20万円台前半なので、それほど高くもありません。

公開模試を受けられるので実力試しもできます。

LECとTACで十分合格を狙えるので30万円以上の大栄は除外。

③東京消防庁志望なら 

東京アカデミー、TAC、大原

東京アカデミーと大原には、東京消防庁を第一志望にしている人向けのコースがあるのでおすすめ。

ただ、東京アカデミーで東京消防庁コースがあるのは池袋校のみかもしれません。

東京消防庁の試験問題は他の消防本部と比べて、数学や自然科学からの出題が多いです。

そのため、大原の講座には「消防庁数学講座」も含まれています。

また、TACの「東京消防庁・消防官本科生コース」にも東京消防庁向けの講座が含まれており、特別対策として自然科学の講義が多く実施されます。

④志望先の試験がSPI3なら 

LEC、公務員のライト、SMART合格講座、クレアール

SPI3を試験に導入する自治体は増えてきていますが、SPI3に特化したコースを用意している予備校はまだまだ少ないです。

教養試験のコースの一部にSPI3対策を含めている予備校はありますが、別に教養試験を受けない人にとっては、学習過多になってしまいます。

その中でSPI3に特化したコースがあるのは5社。

公務員のライトとSMART合格講座、クレアールが低価格帯、LECが中価格帯。

大栄はSPI対策講座としては少し高めなので除外。

⑤面接対策を重視したいなら 

アガルート、東京アカデミー、EYE、LEC、TAC、大栄、大原

この7社は対面での模擬面接を実施しているのでおすすめ。

さらに面接カードやエントリーシートの添削もあります。

ただしアガルート、EYEは校舎数が少ないため遠方の人は要注意。

その代わりアガルートではオンラインでの模擬面接が可能です。

最近はオンラインで模擬面接を実施してくれる予備校が増えています。

6.おわりに

消防士を目指す人に向けて、おすすめ公務員予備校14社を比較しました。

ひとりひとり予備校を選ぶ基準はバラバラだと思います。

なので何も考えずに、ネットでオススメしている予備校をそのまま決めるのではなく、自分の状況・条件に照らし合わせて自分に合いそうな予備校を選択してください。

ただ、どこを利用しても落ちる人は落ちます。

予備校に何でも頼り過ぎてしまい、予備校の言われたとおりにしか動かないのはダメです。

予備校を利用しても教材で足りないと思うところは自分で買い足したり、自分で積極的に面接対策を行うなど、能動的に行動しましょう。

各予備校の公式ホームページ