消防士になるために公務員予備校(公務員学校・資格スクール)を利用したいけど、たくさんあってどこがいいか分からない。

そんな方のために、この記事では14社の公務員予備校を比較しているので、予備校選びの参考にしてください。

通学の予備校と通信・オンライン予備校の両方を紹介しています。

ちなみに公務員予備校、公務員学校、資格スクールなど呼称は様々なので、今回は統一して公務員予備校と記載しています。

  • 【この記事を書いた人】
    政令市の消防士、政令市と町役場の行政職員を経験
    消防試験は東京消防庁と政令指定都市の消防局から内定ゲット
    YouTube ⇒「3回公務員」

目次

  1. 【消防士】予備校の選び方
  2. 予備校の比較
  3. 都道府県別の分布
  4. 各予備校の詳細
  5. 動機別のオススメ予備校
  6. おわりに

1.【消防士】予備校の選び方

消防士になるたの予備校を選ぶ際に考えることは以下の4つ。

  1. 志望先の試験内容
  2. 通学か通信か
  3. 予備校は近くにあるか
  4. 料金は許容範囲か

①志望先の試験内容 

筆記は教養科目

消防士採用試験の多くは1次試験で筆記試験と体力試験、2次試験で人物試験が実施されます。

そして主な筆記試験は以下のとおり。

  • 教養試験
  • 専門試験
  • SPI試験
  • 論作文試験

全部が実施されるのではなく、各自治体によって実施される試験は違います。

多くの消防士採用試験では教養試験を実施する自治体が多く、専門試験はほとんど実施されません。

まずは自分の志望先が実施する試験の内容を把握して、それに対応している予備校のコースを選ぶことが大切です。

参考

参考に東京消防庁Ⅰ類の「採用試験」の内容は以下のとおりです。

  • 1次試験
    • 教養試験
    • 論文試験
    • 適性検査
  • 2次試験
    • 身体・体力検査
    • 個別面接

消防士の採用試験ではオーソドックスなパターンと言えます。

消防本部によっては集団討論などを実施するところもあります。

②通学か通信か 

予備校と言っても大きく分けると、学校に通って講義を受ける「通学講座」と、自宅や図書館などで学習ができる「通信講座・オンライン予備校」の2つがあります。

時間に余裕がある人はどちらも選ぶことができますが、通学講座を開いている予備校は限られています。

また、仕事や部活、授業などで通学する時間が確保できない人は通信講座が現実的。

昔と比べここ最近はオンライン予備校が増えてきており、合格者も多数輩出しています。

通学のメリット・デメリット

モチベーションが維持できます。

  • メリット
    • 分からない所を質問しやすい
    • スタッフのサポートが充実
  • デメリット
    • 通学に時間がかかる
    • 通信に比べ料金が高い傾向

通信のメリット・デメリット

自分のスケジュールに合わせて学習できるのが魅力。

  • メリット
    • 自分の都合に合わせて学習ができる
    • 通学に比べ料金が安い傾向
  • デメリット
    • 分からないところを質問しづらい
    • 人によっては怠ける

③予備校は近くにあるか 

通学して学習したいと思っても近くに予備校がなければ通えませんよね。

まずは自宅近くに予備校があるか調べてみましょう。

生講義を受けたいからといって、片道に1時間半もかけて通うのは時間がもったいない。

公務員試験は科目数が多く、勉強時間の確保がとても大事になってくるので、往復に3時間もかけるのはかなり損です。

予備校が近くにない場合は通信を検討してみてください。

この記事で紹介する予備校の都道府県分布は後述しているので参考にしてください。

④料金は許容範囲か 

極端な話、独学でもいける

公務員予備校の料金には結構差があります。

料金の比較は後述しますが、1万円未満のものから数十万円かかるところまで。

料金が高くなるほどサービスの充実やクオリティが高くなる傾向ですが、必ずしもイコールではありません。

また、「お金をかけないと合格できないのか」というとそうでもありません。

独学で合格する人も普通にいます。

自分の財布と相談して考えましょう。

未来への投資

お金がない人は分割払いという選択肢もあります。

また、消防士になると消防学校の時から給料が出ますし、1年目からボーナスももらえるので予備校の費用は簡単に回収できます。

未来の投資だと思えば安いもんです。

特に都市部の大卒消防士の給料は高いです。

2.予備校の比較

ここからは消防士になるためのおすすめ予備校を14社ピックアップして比較していきます。

今回比較する公務員予備校は以下の14社。

  1. 資格の大原
  2. クレアール
  3. アガルートアカデミー
  4. スタディング
  5. EYE公務員試験予備校
  6. 東京アカデミー
  7. 伊藤塾
  8. 資格スクール大栄
  9. TAC
  10. LEC東京リーガルマインド
  11. ヒューマンアカデミー
  12. フォーサイト
  13. ユーキャン
  14. SMART合格講座

各予備校の講座料金や内容は日々変わるので目安として見てください。

ここで比べるのは以下の3つ。

  1. 通学か通信か
  2. 対応しているコース
  3. 料金比較

①通学か通信か 

まずは各予備校に「通学講座」があるのか「通信講座」があるのかをまとめています。

※提携校を含む

14社すべてに通信講座はありますが、通学講座があるのはEYE、東京アカデミー、大原、大栄、TAC、LECの6社。

また、クレアール、アガルート、伊藤塾、ヒューマンアカデミーには校舎や学習ラウンジがありますが、通学講座は実施していません。

伊藤塾はコロナ前は通学講座を開講していたので、いずれは通学講座も復活するかもしれません。

②対応しているコース 

各予備校様々なコースを用意しています。

下の表は各予備校がどのコースに対応しているかまとめたものです。

※東京消防庁:東京消防庁を志望する人向けのコース
※消防官
  :消防士を主に志望する人向けのコース
※警察・消防:消防と警察試験全般に対応したコース
※教養全般 :教養科目だけの試験に対応したコース
※SPI   :SPI3試験に特化したコース

この表を見ると特に大原が消防士向けのコースを多く用意していることが分かります。

「教養全般」に対応したコースは市役所試験や地方上級、国立大学法人、消防士、警察官など幅広くカバーできます。

東京アカデミーは校舎によって用意しているコースが違うので△表示。

ヒューマンアカデミーは専門科目の学習も伴うコースしかありません。

③料金比較 

各予備校のコースごとの料金を通学講座と通信講座に分けてまとめています。

ここで紹介するのは代表的なコースの料金です。

ほかのコースもありますし、オプションをつけることで料金も変わります。

また、料金は時期によって多少変動し割引きが適用されることもあるのであくまで目安です。

価格帯によって以下のように色分けしています。

  • 低価格:青色
  • 中価格:黄色
  • 高価格:赤色

通学講座

通学講座がある予備校は6社。

低価格はEYEと大原、中価格はLECとTAC、高価格は大栄と東京アカデミー、というふうに見ることができます。

東京アカデミーは全日制10月入会の金額なので選ぶコースによってはもっと安くなります。

通信講座

消防士の試験に対応できるコースを用紙しているのは13社。

ほとんどの通信講座で教養科目に対応するコースを用意していますが、より消防士の試験に絞ったコースを設置しているところは少ないです。

大栄、TAC、LECの大手3社はほかの通信講座に比べて高い傾向。

一方10万円以下で対策できる予備校も複数あります。

講座の内容やボリュームは予備校によって違うので、料金だけで予備校を選ぶのはオススメしませんが、1つの指標にはなると思います。

お金にあまり余裕がない人は低価格帯から選んでみましょう。

3.都道府県別の分布

通信講座の場合はどこに住んでいても学習できますが、通学講座の場合は近くにないと通えませんよね。

そこで都道府県ごとにどの予備校の校舎があるのかをまとめました。

通学講座はないけど、模擬面接対策を行っているクレアールの本社、アガルートの自習ラウンジ、セミナーなどを行っている伊藤塾の教室がある都道府県も掲載しています。

①北海道・東北 

  • 北海道
    大原、LEC、大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー、TAC
  • 青森県
    LEC、大栄、東京アカデミー
  • 岩手県
    大原、大栄
  • 宮城県
    大原、伊藤塾、LEC、大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー、TAC
  • 秋田県
    LEC、東京アカデミー
  • 山形県
    大原
  • 福島県
    大栄

②関東 

  • 茨城県
    大原、LEC、大栄
  • 栃木県
    大原、大栄
  • 群馬県
    大原、TAC
  • 埼玉県
    大原、LEC、大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー、TAC
  • 千葉県
    大原、LEC、大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー、TAC
  • 東京都
    大原、クレアール、EYE、アガルート、伊藤塾、LEC、大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー、TAC
  • 神奈川県
    大原、アガルート、LEC、大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー、TAC

③中部 

  • 新潟県
    大原、LEC、大栄、東京アカデミー
  • 富山県
    大原、LEC、大栄、TAC
  • 石川県
    大原、LEC、大栄、東京アカデミー、TAC
  • 福井県
    大原、LEC、大栄
  • 山梨県
    大原
  • 長野県
    大原、大栄
  • 岐阜県
    大原、大栄
  • 静岡県
    大原、LEC、大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー
  • 愛知県
    大原、伊藤塾、LEC、大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー、TAC

④近畿 

  • 三重県
    大原、大栄
  • 滋賀県
    大栄
  • 京都府
    大原、アガルート、伊藤塾、LEC、大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー、TAC
  • 大阪府
    大原、アガルート、伊藤塾、LEC、大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー、TAC
  • 兵庫県
    大原、LEC、大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー、TAC
  • 奈良県
    大栄
  • 和歌山県
    大原、LEC、大栄

⑤中国・四国 

  • 鳥取県
  • 島根県
    LEC
  • 岡山県
    大原、LEC、大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー、TAC
  • 広島県
    大原、LEC、大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー、TAC
  • 山口県
    LEC、大栄
  • 徳島県
    大栄、TAC
  • 香川県
    LEC、大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー、TAC
  • 愛媛県
    大原、LEC、大栄、東京アカデミー
  • 高知県
    大栄

⑥九州・沖縄 

  • 福岡県
    大原、LEC、大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー、TAC
  • 佐賀県
    大栄
  • 長崎県
    LEC、大栄、東京アカデミー
  • 熊本県
    大原、大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー、TAC
  • 大分県
    大原、大栄、東京アカデミー、TAC
  • 宮崎県
    大栄、TAC
  • 鹿児島県
    大栄、ヒューマンアカデミー、東京アカデミー、TAC
  • 沖縄県
    大原、LEC、大栄、ヒューマンアカデミー、TAC

やっぱり都市部の都府県が多いですね。

逆に鳥取県には主要な公務員予備校はありません。

ほかにも近くに校舎がない地域に住んでいるは人は通信講座を選びましょう。

公務員予備校の校舎は増減を繰り返していますが、今後は減少していくことも考えられます。

4.各予備校の詳細

以下の予備校14社の特徴やメリット・デメリットなどを順番に紹介していきます。

  1. 資格の大原
  2. クレアール
  3. アガルートアカデミー
  4. スタディング
  5. EYE公務員試験予備校
  6. 東京アカデミー
  7. 伊藤塾
  8. 資格スクール大栄
  9. TAC
  10. LEC東京リーガルマインド
  11. ヒューマンアカデミー
  12. フォーサイト
  13. ユーキャン
  14. SMART合格講座

①資格の大原 

  • 通学講座:〇
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :47校

主なコースと料金ピックアップ

  • 【通学】東京消防庁合格コース
    ⇒ 約19万円
  • 【通学】消防官合格コース
    ⇒ 約22万円
  • 【通学】警察官・消防官合格プラン
    ⇒ 約23万円
  • 【通信】警察官・消防官(春・秋受験)プラン
    ⇒ 約9万円(Web講義付)

大原は通学と通信の両方ありますが、通学でも「教室通学」と「映像通学」の2つから選択することができます。

さらに通信の場合もテキストだけで学習するのか、オプションでWeb講義を追加するのかを選ぶことが可能。

コースも豊富に用意されており、東京消防庁合格コースも設置されています。

また、大原は大学生や社会人が公務員講座を受講する「資格の大原」と、高卒者が入学する「大原公務員専門学校」のようなものに分かれています。

専門学校の方は入学式・卒業式、イベント等があるガッツリした学校。

なので「資格の大原」と混同しないように注意が必要です。

資格の大原のメリット

  • 学習方法の選択肢が多い
  • 消防に対応したコースが豊富
  • 東京消防庁志望者向けのコースもある
  • 初学者には優しい数的処理対策
  • 大原の模試が受験できる
  • 2次試験もきちんとサポート
  • 論作文の添削指導あり

資格の大原のデメリット

  • 全ての校舎で生講義があるわけではない
  • 資格の大原と専門学校を混同しやすい

【講座の詳細 / 資料請求】
⇒ 大原の公式ホームページ

②クレアール 

  • 通学講座:×
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :1校

主なコースと料金ピックアップ

  • 公安系公務員コース
    ⇒ 約18万円
  • 地方上級・市役所教養コース
    ⇒ 約18万円
  • SPI対策講座
    ⇒ 約1万円

クレアールは元々通学の校舎を設けていましたが、2011年と早い段階で通信講座へ業態を変えました。

最近、筆記試験にSPI3を導入する自治体が増えていますが、クレアールではそれに対応して、2022年に新たにSPI3 のための対策講座ができました。

料金は1万円~6万円まで。

また、志望先別対策講座や東京消防庁数学演習もあります。

そして、資料を請求すると「公務員転職ハンドブック」か「公務員入門ハンドブック」のどちらかを無料で貰えます。

ハンドブックを手に入れるためにとりあえず資料請求してみるのもあり。

クレアールのメリット

  • 問題集は解説+解説動画
  • 添削と質問が無制限
  • 模擬面接が可能(遠方はリモート) 
  • SPI対策講座が2022年に開講
  • 安心保証で受講期間を延長できる
  • 東京消防庁対策がある

クレアールのデメリット

  • 資料を紙媒体でほしいなら自分で印刷
  • 大手に比べると知名度は劣る

【講座の詳細 / 資料請求】
⇒ クレアールの公式ホームページ

③アガルート 

  • 通学講座:×
  • 通信講座:〇
  • ラウンジ:7か所

主なコースと料金ピックアップ

  • 市役所・国立大学法人カリキュラム
    ⇒ 約12万円

「最短ルート・アガルート♪」のCMでおなじみアガルートアカデミー。

まだまだ歴史は浅いながらも、知名度と実力を付けて来ている今勢いのあるオンライン予備校。

実力のある講師が在籍しています。

実績作りのためか、今なら内定者に対して受講料全額返金というものすごい特典があります(条件あり)。

アガルートに通うなら消防コースはないので、市役所・国立大学法人カリキュラムを代用する感じ。

オンライン予備校ですが模擬面接もしれくれます。

アガルートのメリット

  • 科目群ごとの単科講座も充実
  • 定評のある講師陣
  • 法律系に強い
  • 面接対策の回数が無制限
  • 何度でも質問ができる
  • 割引制度がたくさんある
  • 今なら内定者に全額返金特典がある

アガルートのデメリット

  • 公務員予備校の中ではまだまだ新米
  • 消防専門のコースはない
  • 模試は用意されていない

【講座の詳細 / 申し込み】
⇒ アガルートの公式ホームページ

④スタディング 

  • 通学講座:×
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :ー

主なコースと料金ピックアップ

  • 警察官・消防官合格コース
    ⇒ 約7万円
  • 【コーチング対応】 警察官・消防官 合格担任フルサポートコース
    ⇒ 約14万円
  • 地方上級・市役所一般知能速習コース
    ⇒ 約4万円

スタディングもアガルートと並んで今勢いのあるオンライン予備校です。

そして値段もお手頃。

「スタディング」の前身である「通勤講座」が営業を開始したのは2008年、そして公務員講座が開講したのは2019年は5月。

公務員の分野としては新しい予備校ですが、知名度・合格者とも増加しています。

スタディングは算数の講義からあるので、算数・数学を忘れてしまった人も取り組みやすいです。

学習は基本的にWebで進めていくスタイルですが、紙のテキストも使用したい場合はオプション追加で対応可能です。

スタディングのメリット

  • 料金が安い
  • 学習ツールの機能がかなり優れている
  • 消防・警察向け面接対策がある
  • アプリでオフライン学習も可能
  • 算数から学べる
  • 共有できるQ&Aサービスがある
  • 合格キャッシュバックがある

スタディングのデメリット

  • 公務員講座の歴史が浅い
  • 学習機能が多すぎて最初は戸惑う
  • リアル模擬面接・論文添削なし

【スタディングの詳しい解説記事】
⇒ スタディング【警察官・消防官コース】評判や内容を元公務員が解説

【講座の詳細 / 申し込み】
⇒ スタディングの公式ホームページ

⑤EYE公務員試験予備校 

  • 通学講座:〇
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :3校

主なコースと料金ピックアップ

  • 【通学】教養シンプルコース
    ⇒ 約19万円
  • 【通学】教養プレミアムコース10
    ⇒ 約25万円
  • 【通信】教養シンプルコース
    ⇒ 約18万円
  • 【通信】教養プレミアムコース10
    ⇒ 約23万円

EYEは面倒見の良さとアットホームな所が特徴的。

講師に気軽に相談が出来たり、受講生同士で面接対策を行ったりと雰囲気がいい。

消防官に特化したコースはないですが、消防署見学や体力試験対策を実施しており、消防志望の受講生も在籍しています。

体力試験対策は結構珍しい。

合格実績にも、東京消防庁や横浜市消防局などが載っています。

校舎が東京都内にしかないので、東京まで通えない人はEYEの通信講座を利用しましょう。

EYEのメリット

  • 少人数制でアットホーム
  • 自由に使える自習室
  • 受験の仲間が作りやすい
  • 社会人・既卒も多い
  • 模擬面接・集団討論が標準で備わっている
  • 消防署見学がある
  • 体力試験対策がある

EYEのデメリット

  • 校舎が東京都内3か所にしかない
  • 受講生が仲良くなり過ぎる場合も
  • 消防官に特化したコースはない

【講座の詳細 / 資料請求 / 個別相談】
⇒ EYEの公式ホームページ

⑥東京アカデミー 

  • 通学講座:〇
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :32校

主なコースと料金ピックアップ

  • 【通学】東京消防庁Ⅰ類(全日制10月生)池袋校
    ⇒ 約26万円
  • 【通学】教養(全日制10月生)池袋校
    ⇒ 約28万円
  • 【通信】教養系公務員警察官・消防官コース(全日制10月生)熊本校
    ⇒ 約33万円
  • 【通信】市町村(教養型)/警察官/消防官/国立大学法人等職員
    ⇒ 約6万円

東京アカデミーは全国に約30の直営校が点在しています。

そして特徴的なのが、各校舎によって実施されているコースやサービス内容が異なるところ。

当然料金も変わってきます。

なので気になる場合は最寄りの校舎の資料請求をしてみましょう。

記載内容も違います。

東京消防庁コースは池袋校のみ。

東京アカデミーのメリット

  • 各校舎ごとのコース設定
  • Zoomによる講座がある
  • 全日制だけでなく夜間部なども
  • 教材は評価が高い
  • 最新のデータに対応
  • 公開模試も無料で受けられる
  • 面接対策が充実
  • 人物試験対策本が手に入る

東京アカデミーのデメリット

  • 校舎でコースとサービスが違う
  • 通学講座の料金は高め
  • 通信講座は講義動画なし

【講座の詳細 / 資料請求 】
⇒ 東京アカデミーの公式HP

⑦伊藤塾 

  • 通学講座:×
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :8校

主なコースと料金ピックアップ

  • 教養型市役所コース
    ⇒ 約17万円
  • 地方上級教養型コース
    ⇒ 約15万円

伊藤塾は国家総合職や国家一般職、地方上級など行政系の公務員を本命とする人が多く在籍している予備校です。

なので、消防を本命としている人は伊藤塾にはそれほど多くいないかも。

ただ、教養科目のみのコースは用意されているので教養試験対策は可能です。

パンフレットにも、警視庁や大阪府警などの合格先が記載されています。

料金は平均的。

もともとは校舎で授業を行っていましたが、現在は通信講座のみ。

伊藤塾のメリット

  • 法律・政治系の問題に強い
  • 質問は無制限に可能
  • ゼミ・二次試験対策が充実

伊藤塾のデメリット

  • 国家総合職採用試験などに強い
  • 現在授業は通信のみ
  • 模擬試験がない

【講座の詳細 / 申し込み】
⇒ 伊藤塾の公式ホームページ

⑧資格スクール大栄 

  • 通学講座:〇
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :123校

主なコースと料金ピックアップ

  • 【通学】上級教養コース
    ⇒ 約30万円
  • 【通学】SPI3対策講座
    ⇒ 約4万円
  • 【通信】上級教養コース
    ⇒ 約30万円
  • 【通信】SPI3対策講座
    ⇒ 約4万円

大栄の一番の特徴は、校舎が圧倒的に多いこと。

提携校を含めてですが、全国に120以上の校舎が点在しています。

通学で学びたい地方民にとってはありがたいです。

ただ、受講料金はほかの公務員予備校に比べ高額。

唯一受講料も約30万円を超えます。

費用を払った分、それを回収しようと人一倍努力はするかもしれませんね。

大栄のメリット

  • 校舎がダントツに多い
  • ナビゲーターからフォロー&指導
  • 大栄の模試が受けられる
  • SPI特化の対策講座がある
  • 2次試験のサポートも充実
  • 地方に強い

大栄のデメリット

  • 料金が高い
  • 消防に特化したコースはない
  • コース・サポート内容が校舎で違う

【講座の詳細 / 資料請求】
⇒ 大栄の公式ホームページ

⑨TAC 

  • 通学講座:〇
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :34校

主なコースと料金ピックアップ

  • 【通学】総合本科生
    ⇒ 約25万円
  • 【通学】東京消防庁本科生
    ⇒ 約24万円
  • 通学】総合本科生
    ⇒ 約25万円
  • 【通学】東京消防庁本科生
    ⇒ 約24万円

TACも公務員試験業界では大手の予備校。

公務員試験全体では毎年約3,000人の合格者を輩出しています。

ただ、合格者で特に多いのは行政系の公務員。

それに比べると消防士の合格者は少し減ります。

それでも消防士向けの対策はしっかりやってくれます。

通学も通信も料金は同じ。

TACのメリット

  • 大手という安心感
  • 臨機応変に受講しやすい
  • 毎年多数の合格者
  • いつでも質問ができる
  • 公開模試も無料で受験可能
  • 面接対策が網羅的

TACのデメリット

  • 講座料金が高め
  • 行政系に比べると公安系の合格者は少なめ
  • 直営校と提携校では少し内容が違う

【講座の詳細 / 資料請求】
TACの公式ホームページ

⑩LEC東京リーガルマインド 

  • 通学講座:〇
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :51校

主なコースと料金ピックアップ

  • 【通学】消防官合格コース
    ⇒ 約22万円
  • 【通学】市役所教養コース
    ⇒ 約22万円
  • 【通信】消防官合格コース
    ⇒ 約22万円
  • 【通信】市役所教養コース
    ⇒ 約22万円

LECは公務員試験の指導が35年を超える大手資格スクール。

その経験値は伊達じゃないです。

校舎も各地にあるため受講者は多いです。

そのため、2次試験前など時期によっては面接予約などが混雑する場合も。

また、本校と提携校ではサービス内容が異なるため、気になる方は確認が必要。

教材は書店でも市販されている評判の高い馴染みのあるものを使用。

LECのメリット

  • 予備校の大手で知名度抜群
  • 校舎が全国に約50か所
  • 通学でもWeb動画の視聴ができる
  • 信頼と知名度のある教材
  • 2次試験の対策も充実している
  • 東京消防庁の過去問題集あり
  • 消防官の論文対策講座あり

LECのデメリット

  • 本校と提携校で内容が少し違う
  • 校舎・講師が多い⇒レベルにバラつき
  • 時期によっては模擬面接の予約が混雑

【講座の詳細 / 資料請求 / 申し込み】
⇒ LECの公式ホームページ

⑪ヒューマンアカデミー 

  • 通学講座:×
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :23校

主なコースと料金ピックアップ

  • ××

ヒューマンアカデミーには「公務員上級講座」と「公務員初級講座」の2つがあります。

ただ、どちらも行政職を目指すコースで、消防士を目指すための講座ではありません。

強いて挙げるなら「公務員初級講座」を受けて高卒区分の消防士採用試験を受けるか。

その場合、講座の料金は約13万円です。

ヒューマンアカデミーのメリット

  • ××

ヒューマンアカデミーのデメリット

  • ××

【講座の詳細 / 資料請求 】
⇒ ヒューマンアカデミーの公式ホームページ

⑫フォーサイト 

  • 通学講座:×
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :ー

主なコースと料金ピックアップ

  • 【通信】教養試験対策コース
    ⇒ 約2万円

フォーサイトは複数の資格・国家試験の対策コースを取り扱っていますが、公務員講座の知名度ははまだまだ。

しかし教養試験対策コースは2万円を切る最安料金でインパクト大。

お金に余裕がない人には優しい。

2万円でもテキスト・問題集は20冊用意されています。

そして質問も5回まで対応可能。

その代わり一次試験対策のみなので、二次試験対策は別途必要。

フォーサイトメリット

  • 通信講座最安
  • フルカラーテキストで見やすい
  • 過去12回分の問題が問題集に収録
  • 質問可能

フォーサイトのデメリット

  • 選べるコースが少ない
  • 一次試験対策のみ

【講座の詳細 / 申し込み】
⇒ フォーサイトの公式ホームページ

⑬ユーキャン 

  • 通学講座:×
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :ー

主なコースと料金ピックアップ

  • 大卒警察官・消防官コース
    ⇒ 約6万円
  • 大卒教養コース
    ⇒ 約5万円
  • 大卒市役所教養コース
    ⇒ 約6万円

CMでよく見かけるユーキャン。

資格スクールとしては知名度抜群ですね。

公務員試験対策も実施していて4つのコースを用意しています。

通信講座は動画メインか紙テキストメインかで分かれますが、ユーキャンは紙テキストがメインになります。

もしも教材が合わないと感じても、8日以内であれば返送料負担だけで返品できるので安心です。

模擬面接はないので各自で大学やジョブカフェを利用しましょう。

ユーキャンのメリット

  • 料金がお手頃
  • 教材は喜治塾が監修
  • 論文や模試の添削あり
  • 毎日質問ができる
  • サポート期間が12か月ある
  • 教材が合わなければ返品OK

ユーキャンのデメリット

  • ESの添削返却が約2週間後
  • 模擬面接がない
  • 合格率が分からない

【講座の詳細 / 資料請求 / 申し込み】
⇒ ユーキャンの公式ホームページ

⑭SMART合格講座 

  • 通学講座:×
  • 通信講座:〇
  • 校舎数 :ー

主なコースと料金ピックアップ

  • SPIテスト対策講座
    ⇒ 約1万円

SMART合格講座の特徴は何と言っても料金の安さ。

割引きがあるときは1万円を切ります。

しかも、申し込んだ当日から勉強が開始できるという瞬発力の高さ。

ただ、SPI講座のみなので教養試験がある消防本部の試験には不向き。

さすがにSPIの対策をしただけでは教養試験で高得点は取れません。

また、知名度もまだまだ低い印象。

SMART合格講座のメリット

  • 料金最安
  • 申込み当日から学習可能
  • 利用しやすい動画教材
  • SPI特化の対策コース

SMART合格講座のデメリット

  • 知名度が低い
  • 教養科目の対策なし
  • 質問・回答などのサポートはない

【講座の詳細 / 申し込み】
⇒ SMART合格講座 公式ホームページ

5.動機別のオススメ予備校

人によって予備校を選ぶ基準が違うので、ここでは簡単に4つの動機別におすすめの予備校を紹介します。

  1. 通学で消防士を目指したいなら
  2. 通信で消防士を目指したいなら
  3. 東京消防庁志望なら
  4. 志望先の試験がSPIなら
  5. 面接対策を重視したいなら

①通学で消防士を目指したいなら 

大原EYELECTAC

対面での授業を希望するならこの4社。

紹介した予備校の中で通学講座があるのは大原、EYE、LEC、大栄、TAC、東京アカデミーの6社ですが、大栄と東京アカデミーはちょっと高いか。

金額が気にならなければ東京アカデミーもあり。

大原は講義に出席できない場合は、他校舎で授業を受けられたり、Web上でも受講が可能です。

EYEやLEC、TACも同様に他校舎での重複受講が可能。

通学だと学習のモチベーションは維持しやすいです。

②通信で消防士を目指したいなら 

通信講座は13社が対応しているので選ぶのが大変です。

ここでは価格帯ごとのおすすめを紹介しています。

低価格帯のおすすめ

スタディング東京アカデミー

コスパ重視で低価格帯から選ぶならこの2社から。

ともに10万円を切っているので、合格すればコスパは抜群です。

フォーサイトは二次試験対策が全くないので除外。

東京アカデミーが大手、スタディングが新興勢力といった立ち位置。

Webアプリにこだわっているのはスタディング。

中価格帯のおすすめ

大原クレアールアガルートEYE

逆に「料金が安いのは少し不安」という方は平均的な価格帯から選びましょう。

通信の中価格帯でおすすめはこの4社。

どれも20万円以内。

「大原」が大手、「クレアール」と「EYE」が中堅、「アガルート」が新勢力。

伊藤塾は行政職に強いイメージ。

高価格帯のおすすめ

LECTAC

料金より質を選びたいならこの2社。

両社とも20万円を超えてきますが、その分サービスは充実しています。

公開模試を受けられるので実力試しもできます。

LECとTACで十分合格を狙えるので30万円の大栄は除外。

③東京消防庁志望なら 

大原TAC東京アカデミー

この3つの予備校には、東京消防庁を第一志望にしている人向けのコースがあります。

東京消防庁の試験問題は他の消防本部と比べて、数学や自然科学からの出題が多いです。

そのため、大原の講座には「消防庁数学講座」も含まれています。

また、TACの東京消防庁コースで、は特別対策として自然科学の講義が多く実施されます。

東京消防庁に主眼を置いてますが、もちろん他の消防局にも合格は可能。

東京アカデミーで東京消防庁コースがあるのは池袋校のみ。

④志望先の試験がSPI3なら 

クレアールSMART合格講座

SPI3を試験に導入する自治体は増えてきていますが、SPI3に特化したコースを用意している予備校はまだまだ少ないです。

教養試験のコースの一部にSPI3対策を含めている予備校はありますが、別に教養試験を受けない人にとっては、学習過多になってしまいます。

その中でSPI3に特化したコースがあるのは3社ですが、料金を考えるとクレアールとSMART合格講座の2社をオススメします。

大栄はSPI対策のみに約4万円かかるのがネック。

⑤面接対策を重視したいなら 

大原アガルート東京アカデミーEYE伊藤塾大栄LECTAC

この8社は対面でのリアル模擬面接を実施しています。

さらに面接カードやエントリーシートの添削もあります。

ただしアガルート、伊藤塾は校舎数が少ないため遠方の人は要注意。

その代わりオンラインでの模擬面接が可能です。

クレアールもリモート模擬面接は実施しています。

6.おわりに

消防士を目指す人に向けて、公務員予備校14社を比較しました。

ひとりひとり予備校を選ぶ基準はバラバラだと思います。

なので何も考えずに、ネットでオススメしている予備校をそのまま決めるのではなく、自分の状況・条件に照らし合わせて自分に合いそうな予備校を選択してください。

ただ、どこを利用しても落ちる人は落ちます。

予備校に何でも頼り過ぎてしまい、予備校の言われたとおりにしか動かないのはダメです。

予備校を利用しても教材で足りないと思うところは自分で買い足したり、自分で積極的に面接対策を行うなど、能動的に行動しましょう。

各予備校の公式ホームページ