国立大学法人試験用の過去問500はある?ないならどれを選ぶべきか

公務員試験の過去問題集の定番と言えば『過去問500』。

『過去問500』はいろんなシリーズがあるけど、「国立大学法人等職員採用試験」専用の過去問500があるのか気になりますよね?

そこで今回は国立大学法人等職員を志望する人に向けて、過去問500はどれを選べばいいかについて解説していきます。

【この記事を書いた人】
政令市の消防士と行政職、町役場を経験
公務員試験は独学・予備校両方で合格を経験
YouTube ハチサン公務員

目次

  1. そもそも過去問500とは
  2. 過去問500の種類
  3. どの過去問500を選ぶべきか
  4. 過去問500よりもオススメの問題集
  5. おわりに

1.そもそも過去問500とは

『過去問500』は、公務員試験出版業界の最大手「実務教育出版」が発行している公務員試験専用の過去問題集です。

⇒ 過去問500シリーズ

名前のとおり、過去問500にはいろんな科目の過去問が合計500問も収録されています(過去問350もあり)。

収録されている問題は実際の過去問、もしくは情報提供を基に復元した問題なので実践的。

公務員試験の問題集にしては珍しいB5サイズで厚みも結構あります。

基本的に1ページに問題、答え、解説が載っており、シンプルで使いやすいです。

ただ解説もシンプルなので、メインで使うのではなく知識の底上げとして使っていくのがオススメ。

【関連記事】
⇒ 【公務員試験の教養科目】19科目の難易度を比較紹介★★★☆

2.過去問500の種類

そして、過去問500はいろんな試験種に対応しており、複数のバージョンが販売されています。

現在販売しているのは、電子書籍版を除き以下の14種類。

  1. 国家総合職:教養試験
  2. 国家総合職:専門試験
  3. 国家一般職(大卒):教養試験
  4. 国家一般職(大卒):専門試験
  5. 国家一般職(高卒・社会人):教養試験
  6. 国家専門職(大卒):教養・専門試験
  7. 地方上級:教養試験
  8. 地方上級:専門試験
  9. 東京都・特別区(Ⅰ類):教養・専門試験
  10. 市役所上・中級:教養・専門試験
  11. 大卒警察官:教養試験
  12. (大卒高卒)消防官:教養試験
  13. 地方初級:教養試験
  14. 高卒警察官:教養試験

あれ?

そうなんです。

残念ながら過去問500には、国立大学法人等職員採用試験に対応したバージョンは販売されていません。

3.どの過去問500を選ぶべきか

代替可能 

じゃあ過去問500は買わない方がいいの?

そう心配する人もいるかもしれませんが、大丈夫です。

これらの公務員試験と国立大学法人の試験は似ているので代替可能です。

でもどれを選んでもいいという訳ではありません。

そこで代わりにどれを選べばよいかオススメを紹介します。

似た難易度の大卒程度の教養試験 

高卒×専門試験×

まず、国立大学法人の試験は大卒程度の教養科目が出題されます。

なので高卒程度と専門試験を取り扱っているシリーズは消去。

すると以下の5つが残ります。

  1. 国家総合職:教養試験
  2. 国家一般職(大卒):教養試験
  3. 地方上級:教養試験
  4. 大卒警察官:教養試験
  5. (大卒高卒)消防官:教養試験

レベルで考える

さらに、レベルを考えると「国家総合職」はワンランク上の試験なので却下。

逆に「大卒警察官」と「(大卒・高卒)消防官」は少し問題の難易度が下がるでは却下。

ということで残ったのは以下の2つ。

  1. 国家一般職(大卒):教養試験
  2. 地方上級:教養試験

地方上級か国家一般職(大卒) 

この2種類は、教養科目の問題のみが500問収録されており、レベルも国立大学法人の問題に近いので選んで間違いありません。

好きな方を選べば大丈夫。

⇒ 過去問500(地方上級教養試験)

⇒ 過去問500(国家一般職(大卒)教養試験)

それでもどっちがオススメですかと聞かれると、個人的には地方上級の過去問500かな。

国立大学法人等職員はもともと国家Ⅱ種(国家一般職)からの採用だったので、なんとなく国家一般職(大卒)の方がいいのではという考えもできます。

ただ、国立大学法人の試験問題は地方上級の試験問題と類似したものも多く出題されるということなので、そう考えると地方上級の過去問500をオススメします。

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4.過去問500よりもオススメの問題集

国立大学法人等職員 採用試験攻略ブック 

ただ、地方上級・国家一般職(大卒)の過去問500を買う前に、選んでほしい問題集があります。

それがこちらの『国立大学法人等職員 採用試験攻略ブック』です。

国立大学法人等職員 採用試験攻略ブック

毎年、実務教育出版が発売しています。

本の前半は試験の概要について書いてありますが、後半には国立大学法人の復元過去問題と試験1回分の予想問題が収録されています。

国立大職員が第一志望ならマストな1冊 

つまり『過去問500』とは違い、実際の国立大学法人の復元過去問が収録されているんです。

500問とはいきませんが、国立大学法人の過去問が200問以上、予想問題が40問で合計約250問の問題が1冊に収録。

問題集の構成は過去問500とほぼ同じで、基本的に1ページに問題と答えと解説がまとめられています。

より国立大学法人試験向けの過去問を解きたい人は、まずこちらから買うことをオススメします。

ちなみに職員インタビューや合格体験記、二次試験情報なんかも掲載あり。

5.おわりに

国立大学法人等職員採用試験に合う『過去問500』と『国立大学法人等職員 採用試験攻略ブック』について紹介しました。

両方とも良本。

とにかく、教科書ばっかり読むのではなく過去問を解いていくことが大切です。

実戦で覚えていく感じ。

地方上級や国家一般職採用試験と比べて専門試験がない分、教養試験でしっかり点数が取れるように底上げしましょう。

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