公務員になりたくて公務員予備校・資格スクール(以下公務員予備校)を利用したいけど、どこを選べばいいか「選び方」が分からない。

そんな悩みを持つ人は多いかもしれません。

公務員予備校と言ってもいろんなタイプの学校があります。

そこで今回は、どういうポイントを押さえて予備校を選べばいいか分かりやすく解説していきます。

  • 【この記事を書いた人】
    • 政令市の消防士、町役場の行政職員、政令市の行政職員を経験
    • 公務員試験は独学・予備校利用の両方で合格した経験あり
    • YouTube ⇒「3回公務員」

目次

  1. 予備校選びについて
  2. 主に押さえるポイント5つ
  3. その他のチェックポイント
  4. 口コミ&オススメは参考程度に
  5. 予備校比較

1.予備校選びについて

独学でも合格は可能 

公務員試験は必ず予備校を利用しないと受からない訳ではありません。

独学でも合格することは可能ですし、仮に独学で合格したらコスパは最強です。

独学という選択肢も十分ありです。

しかし、お金がもったいないからという理由で独学で挑戦して、落ちてしまったら元も子もありません。

やはり予備校を利用する受験者は多いですし、合格の可能性は上がります。

でも予備校の選び方は分からないし、何も考えずに「とりあえずネットでおすすめしている予備校にしよ~」って方は少し待ってください。

闇雲に選ばない 

一人一人学習に重要視するものは違いますし、それぞれ暮らしている環境や状況も違いますよね。

なので画一的におすすめされている予備校を選んでもしっくりこない可能性があります。

そのため、予備校を選ぶ際はポイントを押さえ、自分が望む予備校を選んだ方が失敗しづらいです。

ただ、多いと言っても予備校の数は限られているので、選ぶ際に欲張って条件を求めすぎると、合致する予備校はなくなります。

そこで、今回は主に押さえるべき5つのポイントと、そのほかのチェックポイントを紹介していきます。

【関連記事】各予備校の特徴や料金などを比較しています。
⇒ 公務員予備校のおすすめ10社を徹底比較した

2.主に押さえるポイント5つ

まず公務員予備校の「選び方」として、主に押さえるポイントを5つ紹介します。

①自分の志望先を決める 

職業・職種によって試験内容は違う

既に志望先が確定している人が大丈夫ですが、大半の公務員志望者は最初「とりあえず公務員」という考えの人が多いです。

しかし公務員と言っても実はいろんな職業・職種があります。

  • 国家公務員
    • 国家総合職
    • 国家一般職
    • 国税専門官
    • 裁判所事務官
    • 皇宮護衛官
    • 自衛官 etc
  • 地方公務員
    • 都道府県庁の事務職員
    • 市区町村の事務職員
    • 警察官
    • 消防官
    • 公立学校教師 etc

そして、目指す職種によって採用試験の内容は異なります。

  • 国家一般職(大卒)
    • 基礎能力試験、専門試験、一般論文、人物試験
  • 東京消防庁(Ⅰ類)
    • 教養試験、論文試験、適性検査、身体・体力検査、口述試験

対応したコースのある予備校を

そのため、公務員予備校でも「国家総合職コース」や「警察・消防官コース」、「包括的に事務職を目指せるコース」などいろんなコースを設けています。

したがって、自分の志望する職種に対応したコースが置かれている公務員予備校を選ぶことが大切です。

「横浜市役所の大卒区分の事務職を志望」といった明確な志望先が決まっていることが理想ですが、まだ決まっていないなら「警察官か消防官を志望」のようにざっくりとした志望でも構いません。

その場合、包括的に目指せるコースに申し込み、学習しながら第一志望を決めるようにしましょう。

また、公務員の就職活動では民間と同じように併願をすることが一般的です。

どこを併願するか併せて考えておくと効率の良い学習ができます。

ちなみに大卒で都道府県庁や政令指定都市の職員を目指す場合は、「地方上級」コースを選べば大丈夫です。

②通学 or 通信 

予備校での学習方法は大きく分けて、校舎や教室に通って学んでいく「通学スタイル」と自宅などで学習する「通信スタイル」の2つがあります。

どちらも一長一短があるので自分の状況に応じて選びましょう。

通学について

  • 通学のメリット
    • 講師に問題について質問しやすい
    • スタッフに相談しやすい
    • 試験の情報を得やすい
    • 2次試験対策も行っている所が多い
    • モチベーションが維持しやすい
  • 通学のデメリット
    • 料金が通信より高くなる傾向
    • 通学と帰宅に時間を消費する
    • 時間に縛られやすい
    • 忙しい社会人や学生は利用しづらい

さらに通学は生講義と映像通学の2つに分けることができます。

生講義は名前のとおり、校舎に通い、生で講師の講義を受けるもの。

一方、映像通学は校舎には通いますが、生の講義を受けるのではなく動画教材を各人が視聴して学習していくものです。

予備校によって多少違いますが、常駐で講師がいたり、時間割に拘束されることがあまりないので、映像通学は生講義と通信の中間的な存在と言えます。

通信について

  • 通信のメリット
    • 料金が通学より安くなる傾向
    • 場所にとらわれず勉強ができる
    • 自分の好きな時間に勉強ができる
    • 仕事やバイトを継続しやすい
    • 通学する手間が省ける
  • 通信のデメリット
    • 質問・回答に時間がかかる
    • 試験情報が入手しづらい
    • 2次試験対策をガッツリしづらい
    • モチベーションが下がることも

通信も学習方法でさらに2つに分けることができます。

一つは紙媒体のテキストのみで学習を進めていくタイプ。

送られてくる教材を基に勉強をしていきます。

もう一つはWeb動画やWebアプリなどを活用して学習していくタイプ。

最近は後者の通信学習が増えてきています。

③近くに校舎はあるか 

通信の場合は気にする必要がないですが、通学で学習したい場合、近くに校舎がないとそもそも通学が厳しいですよね。

公務員予備校の校舎が自宅から遠いのに、無理して通学してしまうとかなり時間がもったいないです。

例えば、通学が片道30分の人が週5日校舎に通った場合、通学に要する時間は1週間に合計5時間ですが、これが片道1時間半かかる人の場合、通学だけで1週間に15時間を消費してしまうことになります。

公務員試験は出題範囲がかなり広く理解するには時間を要するため、こういった勉強時間のロスは極力減らしたいもの。

なので自宅近くに公務員予備校がない場合は、通学にこだわらずに通信講座を検討してみてください。

ここでは通学講座があるLEC、EYE、大原、大栄と通信講座だけど面接対策講義や自習、オープンセミナーなどのために校舎があるクレアール、伊藤塾、アガルートの合計7校における都道府県ごとの分布をまとめています。

北海道・東北地方

  • 北海道 :LEC、大原、大栄
  • 青森県 :LEC、大栄
  • 岩手県 :大原、大栄
  • 宮城県 :伊藤塾、LEC、大原、大栄
  • 秋田県 :LEC
  • 山形県 :大原
  • 福島県 :大栄

関東地方

  • 茨城県 :LEC、大原、大栄
  • 栃木県 :大原、大栄
  • 群馬県 :大原
  • 埼玉県 :LEC、大原、大栄
  • 千葉県 :LEC、大原、大栄
  • 東京都 :EYE、クレアール、アガルート、伊藤塾、LEC、大原、大栄
  • 神奈川県:アガルート、LEC、大原、大栄

中部地方

  • 新潟県 :LEC、大原、大栄
  • 富山県 :LEC、大原、大栄
  • 石川県 :LEC、大原、大栄
  • 福井県 :LEC、大原、大栄
  • 山梨県 :大原
  • 長野県 :大原、大栄
  • 岐阜県 :大原、大栄
  • 静岡県 :LEC、大原、大栄
  • 愛知県 :伊藤塾、LEC、大原、大栄

近畿地方

  • 三重県 :大原、大栄
  • 滋賀県 :大栄
  • 京都府 :アガルート、伊藤塾、LEC、大原、大栄
  • 大阪府 :アガルート、伊藤塾、LEC、大原、大栄
  • 兵庫県 :LEC、大原、大栄
  • 奈良県 :大栄
  • 和歌山県:LEC、大原、大栄

中国・四国地方

  • 鳥取県 :ー
  • 島根県 :LEC
  • 岡山県 :LEC、大原、大栄
  • 広島県 :LEC、大原、大栄
  • 山口県 :LEC、大栄
  • 徳島県 :大栄
  • 香川県 :LEC、大栄
  • 愛媛県 :LEC、大原、大栄
  • 高知県 :大栄

九州・沖縄地方

  • 福岡県 :LEC、大原、大栄
  • 佐賀県 :大栄
  • 長崎県 :LEC、大栄
  • 熊本県 :大原、大栄
  • 大分県 :大原、大栄
  • 宮崎県 :大栄
  • 鹿児島県:大栄
  • 沖縄県 :LEC、大原、大栄

④予算はどのくらいか 

予備校代はピンからキリまで

ここはみなさん一番気になるところだと思います。

公務員予備校の講座は様々な種類があるため、料金の幅はかなり大きいです。

1万円を切るものから、がっつりサポートがあるもので60万円を超えるものもあります。

料金が上がるにしたがってサービス内容は充実する傾向ですが、必ずしも正比例するわけではありません。

安いところが全てダメなわけではないし、高額な講座を受講すれば必ず合格するわけでもありません。

人によっては、安くてもコスパの良い予備校、高くてもイマイチの予備校と感じることもあるでしょう。

経済状況に応じて選ぶ

お金に余裕がある人は全ての価格帯から予備校を選択できますが、あまりお金がない人は、低価格帯でコスパの高い予備校を選択しましょう。

自分の経済状況に合わせた選択を。

もしくは一括ではなく分割で払うという選択肢もあります。

公務員になり給料をもらえれば、予備校代なんてすぐに返せるので未来への投資だと考えれば大丈夫。

各予備校の料金については以下の記事で比較しています。

⇒ 公務員予備校のおすすめ10社を徹底比較した

⑤どの対策を予備校に任せたいか 

単科コースからフルコースまで

先述したとおり、公務員試験には教養試験、専門試験、論文試験、個人面接など色々な種類の試験があります。

そして、各公務員予備校にもいろんなコースが提供されており、スポット的なものから、網羅的なものまで受けられるサービスはひとつひとつ異なります。

コースの例は以下のとおり。

  • 数的処理のみ
  • 専門科目論文
  • 筆記試験全般+個別面接対策
  • 筆記試験全般+人物試験全般 etc

1、2つのコースだけの予備校から、10種類以上のコースを設けている予備校までさまざまあります。

どこまで予備校に求めるか

すべての対策を予備校に頼ることはできますが、必ずしもすべてを頼る必要もないです。

例えば専門試験が苦手な人は、専門科目のみの講座がある予備校を選ぶ。

勉強を忘れてしまい受かる自信がない人は、すべての講座が用意されているコースを選ぶ。

自分がどこまで予備校に求めるかで、選択する予備校やコースは変わってきます。

したがっスポット的なコースほど料金は安くなる傾向。

面接対策はどうするか

また、ほぼすべての公務員試験では面接試験が実施されますが、予備校によって面接対策が充実している所、最小限の所、まったく実施してない所など差があります。

面接などの人物試験対策は大学の就職課やジョブカフェでも無料でやってくれるので、対策はそこで十分という人は、人物試験対策の有無や質で予備校を選ぶ必要はありません。

逆に、人物試験対策を予備校にガッツリお願いしたい人は、エントリーシート添削・模擬面接・集団討論など全方位的にカバーしている予備校を選びましょう。

予備校の活用方法は人それぞれ。

3.その他のチェックポイント

その他プラスしてチェックするなら以下のような点。

①教材 

各校で使用する教材は違います。

参考書、問題集、動画教材、Webアプリ、、、シンプルなものや文章がたくさん書かれているものまでさまざま。

予備校のオリジナル教材を使っているところが多く、大手だと書店で市販もされています。

中には資料請求をすることで使用教材のサンプルが届いたり、Web講義をお試しで無料視聴できる公務員予備校もあります。

ちなみに公務員試験に強い出版社といえば実務教育出版。

①講師 

教え方には合う合わないがありますよね。

もしも可能であれば講師の授業を見てみる。

通信講座や映像通学の場合、授業のサンプル動画を視聴できることもあります。

あとは、資料請求や公式HPで講師が紹介されていればそれを見るくらい。

有名講師でも自分には合わなかったなんてこともあるので、講師の当たりハズレは運的要素が強いかも。

①学習環境 

もし通学なら快適な環境で学習に取り組みたいですよね。

例えば以下のようなことをチェックしてみてください。

  • 校舎内は清潔か
  • 自習室な何時まで使えるか
  • 駐輪場・駐車場はあるか
  • 駅から近いか
  • 周辺にコンビニ等はあるか etc

1日中予備校で自習をしようと思った時、近くに昼食や夜食を買えるコンビニなどがあれば便利。

無料相談を校舎内で実施している予備校もあるので、ここら辺を合わせてチェックするといいかも。

①サポートの充実度 

完全に勉強のみを教える予備校から、試験全般をサポートしてくれる予備校まであります。

サポートが充実している予備校は、志望先や併願先について相談に乗ってくれたり、試験情報や官庁の説明会の日程を案内してくれたりします。

校舎に各官庁の職員を招いて、校舎内で説明会を開催する予備校もチラホラ。

一方、勉強のみの予備校の方が料金は安くなる印象。

4.口コミ&オススメは参考程度に

口コミについて 

ネットやSNSには口コミが書かれていることもあります。

ただ、それはあくまで個人の感想。

私はこういう記事を書く際に口コミなども見るのですが、同じ参考書でも「とても分かりやすい」という人と「全然分からない」という人がいます。

結局は自分に合うか合わないかです。

なので口コミを100%鵜呑みにしたら痛い目に遭います。

そもそも間違った口コミもあるので。

あと、公務員試験に合格した人が予備校の肯定的な口コミを、落ちた人が否定的な口コミを書き込みがち。

オススメについて 

公務員試験の情報を取り扱っているサイトではオススメの予備校を紹介していることもあります。

1人ひとり自分に合う予備校は違うので、あくまで参考程度にしておきましょう。

最終的に決めるのは自分の意見で。

5.予備校比較

各公務員予備校を徹底比較! 

以下の記事では、複数の予備校の料金や特徴を分かりやすく比較しているので、予備校選びの参考にしてください。

⇒ 公務員予備校のおすすめ14社を徹底比較した

【消防士】各予備校の料金などを比較! 

消防士を目指す人で、どこの公務員予備校にするか迷っている人は以下の記事がオススメ。

⇒ 消防士を目指せる予備校!おすすめ14校の料金・特徴を比較してみた