もしもコミュ障が公務員になった場合、仕事はやっていけるのか

コミュ障のみなさんこんにちは。

自分にはどんな仕事が向いているかな?公務員はどうかな?

そう考えている人もいるかと思います。

今回は公務員になろうかどうか考えているコミュ障さんに向けた内容です。

コミュ障が公務員になったら仕事を上手くやっていけるのか、実際、職場にはコミュ障はいるのか、そのあたりを紹介していきます。

【この記事を書いた人】
政令市の消防士と行政職、町役場を経験
公務員試験は独学・予備校の両方を経験
YouTube ハチサン公務員

目次

  1. コミュ障のタイプ
  2. 私と私のまわり
  3. 仕事はやっていけるのか
  4. コミュ障がうまくやっていくには
  5. 結局コミュ障ならどこも大変だし公務員もあり
  6. 紹介
  7. コミュ障公務員で優秀な人

1.コミュ障のタイプ

この記事で扱うコミュ障とは、コミュ障の自覚がないアッパー系コミュ障を除いた、3つのタイプのコミュ障のことを指します。

Theコミュ障

  • 基本的にネガティブ。
  • 自分から目立ちたくなく人見知り。
  • 雑談などが苦手で口数が少ない傾向。

重度コミュ障

  • Theコミュ障のワンランク上の人。
  • 人と話すことが苦手というより話すことが難しい。
  • 人の目を見て話すことが難しい。
  • 挨拶も会釈が精いっぱい。

隠れコミュ障

  • 表面上は普通の人のように他人と接している。
  • 実はTheコミュ障気質。
  • 心の中ではかなり疲れている。

アッパー系コミュ障

  • 上記3タイプとは違いネガティブではない。
  • 人の話を聞かず自分のことばかりベラベラ話す。
  • 会話が一方通行になりがちで逆にコミュニケーションが取りづらい。
  • 自分でコミュ障と自覚していない。

2.私と私のまわり

この記事を書いている人

私はこれまでに、政令指定都市の消防士、町役場の事務職員、政令指定都市の事務職員と3つの公務員を経験してきました。

私自身はどちらかというと「隠れコミュ障」気質です。

隠れなのでおそらく私をコミュ障だと思っている人は少ないです。

私の場合は公務員の仕事をやってこれました。

なので隠れコミュ障程度であれば公務員の仕事はできます。

実際、公務員にコミュ障はいるのか

実際3つの官公庁で働いた経験から話すと、公務員でもコミュ障っぽい人はいます。

町役場でも、政令指定都市の市役所でもいました。

しかし多くはいません。

公務員というと、大人しくまじめな人が多いイメージかもしれませんが、実は元気がいい人も多く、コミュ障は少数派になります。

そして、消防士になるとコミュ障はさらに少数派になります。

ゼロではないですが、消防士にはほとんんどコミュ障はいないです。

3.仕事はやっていけるのか

重度のコミュ障⇒× 隠れコミュ障⇒〇

公務員もコミュニケーションが必要

公務員は、住民、職場の人間、他の官公庁、業者など、いろんな人とコミュニケーションを取らなければなりません。

事務職の場合は、パソコンで黙々と入力作業ばかりしているイメージかもしれませんが、それはかなり少数派、もしくはアルバイトの職員です。

消防士であろうと、警察官であろうと、ほとんどの職種や部署では、毎日、何らかの形で人とコミュニケーションを取ります。

なので学生時代や卒業後「ほぼ誰ともコミュニケーションを取らずに生きてきた」くらいの重度のコミュ障の場合は、公務員として働くことは難しいと思います。

というか、重度のコミュ障であれば採用試験の面接で落ちる可能性が高いです。

【関連記事】
⇒ コミュ障でも公務員になれるのか?面接は?戦い方のアドバイス

周りの人間次第

隠れコミュ障の場合は、多少の心労はありますが何とかやっていけます。

上手くやっていけるかは職場の人間次第です。

職場に嫌な上司や同僚がいないことを祈りましょう。

あんまり気を遣い過ぎないように。

Theコミュ障⇒△

本題は、Theコミュ障が公務員としてやっていけるかどうかです。

公安系公務員は厳しい

Theコミュ障が、消防や警察などの公安系公務員としてやっていくのは厳しいと思います。

これらの職場はがっつり体育会系です。

「人の役に立ちたい!地域の安全に貢献した!」そういう志を持って就職しても、仕事以前に、職場の体育会系のノリについていけなければ孤立します。

業務の性質上、単独で仕事をすることは少なく、職員間でコミュニケーション取ることは非常に重要です。

さらに、これらの現場で働く職員は基本的に24時間勤務となります。

24時間、上司や先輩と一緒に過ごさないといけないので、人見知りが多いコミュ障にとっては、苦しい職場環境です。

コミュ障事務職はキツイが可能

次に、県庁や市役所、国家一般職などの事務職について。

事務職は、いろんな人とコミュニケーションを取る機会が多いので、コミュ障にとっては辛い状況に。

組織で働くのであれば、同じ部署の上司や同僚、後輩とは毎日接する必要がありますし、他部署の人からの問い合わせや会議もあります。

地方公務員として働くのであれば、他の都道府県や市町村の職員との連絡会議や、地方議員が出席する議会での答弁もする可能性があります。

また、市町村職員であれば、住民に対する窓口対応や、事業に対する説明会の実施、自治会長さんへの挨拶など、地域住民と関わる仕事も多いです。

さらに、行政は民間の業者と協力して事業を行うことも多いので、住民や官公庁以外に民間の会社とも連絡を取り合うことも。

事務職になると、こういったやりとりが必要になってくるので、働くのが厳しいコミュ障はでてきますが、Theコミュ障でも事務職として働いている人は普通にいます。

コミュ障でもやっていける人、やっていけない人の両方がいます。

技術職もキツイが可能

技術系の公務員は役所の土木職や建築職、電気職などがあります。

雰囲気的には公安系の公務員と事務系公務員の中間的な感じですが、技術職の職種の中でもまた雰囲気は違います。

事務職に比べ、住民より業者と絡む頻度が多くなります。

現場で絡む作業員は元気のいい人が多いです。

個人的には、事務職よりコミュ障の人は少ない印象です。

事務職と同じように、コミュ障でもやっていける人、やっていけない人の両方がいます。

4.コミュ障がうまくやっていくには

周りを気にしないマインドを持つ

実際にいた人

コミュ障の中でも、他人の目をあまり気にしてないタイプの人は公務員でもやっていけます。

以前の職場には、周りとコミュニケーションを取ることが上手くなく「アイツ変わってるよね」と言われているコミュ障さんがいました。

寡黙で人付き合いもよくありません。

しかし、本人自身はあまり気にしてる感じはなく、黙々と仕事をこなしていました。

趣味を楽しんでおり、人は良かったので私は嫌いじゃありませんでした。

仕事を頑張ればいい

コミュニケーションを取ることが苦手な人が上手くやっていくには、この人のように周りからの評価を気にしないマインドを持つことが大事です。

「仕事はまじめに頑張っているんだから、他人にどう思われようが構わない。」

このスタンスが必要だと思います。

なのでやるべき仕事はしっかり頑張りましょう。

やさしい部署に異動する

休職 ⇒ 異動

仕事がきつくなり、体調を崩すと病気休暇という選択肢もあります。

病気休暇中も、3か月は給料が100%支給。

数ヶ月間療養して、復帰するときは別の部署に異動する場合もあります。

一度休職すると、割とメンタル的に優しい部署に配属されやすいです。

そうなると上への出世は難しいかもしれませんが、コミュ障的には働きやすくなります。

私が働いていた3つの職場とも病気療養している人はいました。

コミュ障認定 ⇒ 異動

また、体調を崩さなくても上司などからコミュ障認定されれば、易しい・優しい部署に異動しやすいです。

コミュニケーション能力が高く、バリバリ仕事ができる人は、各部署と関わる重要な部署や、対外的な業務が多い部署など、コミュニケーション能力が求められる部署に異動しやすいです。

一方で、「コミュニケーションに難がある」と人事評価された人間はどうなるか。

これは本人のためにも役所のためにも、そういう人でも働きやすい部署に異動したり、難易度が高くない業務を任されます。

そういう異動があれば周りも察するので、業務内容だけでなく、人間関係的にもストレスの少ない環境で働ける可能性があります。

逆に、ハードな部署でバリバリ働いていた人が、休息の意味を込めて穏やかな部署へ異動となることも。

都道府県や国で働く

先ほど公務員は、住民、職員間、他の官公庁、業者などいろんな人とコミュニケーションを取らなければならないとお伝えしました。

この中で、特に住民と直接関わる機会が多いのは、市役所や町村役場の職員です。

もちろん、都道府県庁や国の機関でも住民と接する機会はありますし、部署によっては住民と接するのが主な所もあります。

しかし、住民との距離が一番近いのは市町村職員です。

窓口で証明書の発行、福祉関係の相談、自治会との懇親会、〇〇をしてほしいなど直接の要望。

部署によりますが、このように住民と接する機会は多くあります。

こういった住民との関わりが苦手かもと感じるコミュ障さんは、都道府県や国の職員の方がいいかもしれません。

5.結局コミュ障ならどこも大変だし公務員もあり

とはいえ、公務員のみがコミュ障にとってきつい仕事ではありませんよね。

ほとんど会社では人とのやりとりが必要で、コミュニケーションを取ることが求められます。

むしろバリバリの営業職や、テレアポ、接客業なんかよりは、まだ公務員の方がマシかもしれません。

そう考えると、コミュ障が公務員を目指すという選択肢もナシではありません。

休職や辞めることもできる

公務員は基本的にクビにはならないし、病気休暇もあります。

生きていく上では多少辛くても、何かしら仕事はしなければなりません。

もし公務員になったあとに、「私には公務員は無理だ」と感じたらそこで辞めればいいです。

なので、コミュ障が公務員になると大変ですが、否定はしないです。

コミュ障でも公務員として働いている人はいます。

出世したいなら公務員はやめた方がいい

先に述べたように、役所の重要な部署やハードな部署に配属されるのは、コミュニケーション能力が高く、仕事ができる人です。

そういうところを経験している人は出世していきます。

コミュ障であれば、そういうところにはなかなか配属されないですし、人事評価的にも出世しにくいです。

なので、コミュ障だけど出世欲があるって人は、公務員はやめておいた方がいいです。

まあ、出世すると責任が増えていくので、コミュ障じゃない人でも出世欲がある人はそんなに多くいません。

公務員が難しそうなら

公務員は厳しいなと感じた人は、より人とのコミュニケーションが少ない仕事をオススメします。

工場作業員、トラックの運転手、警備員、清掃員、農家、プログラマーなどはいいかもしれません。

こういった仕事は公務員に比べ、人と接する機会は少ないと思います。

ただ、完全にコミュニケーションを取る必要がない仕事探すのはなかなか難しいですね。

将来安泰なのは言うまでもなく公務員。

【関連記事】
⇒【現役公務員YouTuber6選】登録者は10万人超え!?

6.紹介

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⇒【公務員のライト】の公務員講座ってどう?評判や特徴を解説!

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しかし、元々は口下手・人見知り、コミュ障、民間の就職先も3か月で退職するような人だったそうです。

そんなコミュ障から、優秀な公務員に変貌した牧野浩樹さんが書いた著書がこちら。

『コミュ障だった僕を激変させた 公務員の「伝え方」の技術』

⇒ コミュ障だった僕を激変させた 公務員の「伝え方」の技術
  • 出版社:学陽書房
  • ページ数:176ページ

住民や上司に対して、伝えたいことを上手く伝えるテクニックなどが書かれています。

同じコミュ障として気になる方は、一度読んでみてはいかがでしょうか。