こんにちは。
最近ふと、「各警察本部の警察官の人数ってどのくらいなんだろう」と思ったことがありました。
しかし調べてみても、新しい情報をまとめているサイトがありません。
そこで今回は、総務省のデータを基に、令和2年4月1日時点における各都道府県警の警察官の人数や、関連した情報をまとめました。
警察や警察官に興味がある方の参考になれば幸いです。
- 【この記事を書いた人】
- 政令市の消防士、町役場の行政職員、政令市の行政職員を経験
- 公務員試験は独学・予備校利用の両方で合格した経験あり
- YouTube ⇒「3回公務員」
★目次
- 警察官の人数推移
- 警察官数ランキング
- 人口1万人当たりの警察官比率
- おわりに
1.警察官の人数推移

まず警察は、都道府県ごとに警察本部を設置しているのですが、全国で働く警察官の人数を合わせると、その数は約26万2千人に上ります。
日本国民のおよそ480人に1人が警察官という計算です。
年ごとの警察官数の推移はこのような感じ。
- 令和2年:261,912人
- 平成30年:261,653人
- 平成25年:256,026人
- 平成20年:252,917人
- 平成15年:237,963人
年々増加傾向でしたが、日本の人口が減少していることもあり、近々、警察官の人数は減少していくことが予想されます。
ちなみにこれらの人数は、総務省の「令和2年4月1日地方公務員給与実態調査結果」の数値を基にしているので、皇宮護衛官などの国家公務員はカウントされていないと思われます。
2.警察官数ランキング

各警察本部によって、所属する警察官の人数は大きく異なります。
人数を1位から順に並べた表が以下のとおりです。
順位 | 警察本部 | 人数 | グラフ |
---|---|---|---|
1位 | 警視庁 | 45,001 | |
2位 | 大阪府 | 21,626 | |
3位 | 神奈川県 | 15,624 | |
4位 | 愛知県 | 13,567 | |
5位 | 兵庫県 | 11,745 | |
6位 | 埼玉県 | 11,695 | |
7位 | 千葉県 | 11,351 | |
8位 | 福岡県 | 11,258 | |
9位 | 北海道 | 10,676 | |
10位 | 京都府 | 6,584 | |
11位 | 静岡県 | 6,254 | |
12位 | 広島県 | 5,167 | |
13位 | 茨城県 | 4,860 | |
14位 | 新潟県 | 4,200 | |
15位 | 宮城県 | 3,792 | |
16位 | 岡山県 | 3,593 | |
17位 | 岐阜県 | 3,570 | |
18位 | 長野県 | 3,517 | |
19位 | 群馬県 | 3,478 | |
20位 | 福島県 | 3,464 | |
21位 | 栃木県 | 3,460 | |
22位 | 山口県 | 3,161 | |
23位 | 長崎県 | 3,097 | |
24位 | 三重県 | 3,091 | |
25位 | 熊本県 | 3,080 | |
26位 | 鹿児島県 | 3,050 | |
27位 | 沖縄県 | 2,922 | |
28位 | 奈良県 | 2,488 | |
29位 | 愛媛県 | 2,477 | |
30位 | 青森県 | 2,326 | |
31位 | 滋賀県 | 2,314 | |
32位 | 和歌山県 | 2,198 | |
33位 | 岩手県 | 2,135 | |
34位 | 大分県 | 2,066 | |
35位 | 宮崎県 | 2,032 | |
36位 | 山形県 | 2,007 | |
37位 | 石川県 | 2,004 | |
38位 | 秋田県 | 1,993 | |
39位 | 富山県 | 1,988 | |
40位 | 香川県 | 1,867 | |
41位 | 福井県 | 1,762 | |
42位 | 佐賀県 | 1,735 | |
43位 | 山梨県 | 1,680 | |
44位 | 高知県 | 1,627 | |
45位 | 徳島県 | 1,568 | |
46位 | 島根県 | 1,525 | |
47位 | 鳥取県 | 1,237 |
♦ダントツ1位警視庁
1位はぶっちぎりで警視庁(東京都)です。
その数約45,000人。
2位大阪府にダブルスコア以上の大差です。
ほかにも上位を見ると、やはり人口の多い都道府県が目立ちますね。
■平均5,000人・平均3,000人
全国の平均人数は5,573人になるのですが、1位の警視庁が平均値を引き上げている感じです。
そう考えると、ちょうど中間にあたる24位の三重県警の人数が3,091人なので、こっちの方が平均としてはしっくりきます。
また、警察官の人数が少ない下位には、人口が少ない鳥取県や島根県などが並んでいます。
♦地方ごとの警察官数
そして地方ごとの警察官の合計人数は以下のとおり。
- 北海道・東北:26,393人
- 関東 :95,469人
- 北陸 :9,954人
- 東海甲信 :31,679人
- 関西 :46,955人
- 中国 :14,683人
- 四国 :7,539人
- 九州・沖縄 :29,240人
ここでも関東の警察官が関西の警察官にダブルスコアの差をつけています。
全警察官の3分の1以上が関東で働いている計算。
逆に最も少ないのが四国地方。
4県警あわせて7539のみ人。
3.人口1万人当たりの警察官比率

ただ、警察官の人数が人口にきちんと比例して多いのかというと、そうでもありません。
警察官の人数そのものは少ないけど、人口比率としては多い都道府県もあります。
そこで今回は、単純な警察官の人数だけでなく、各都道府県の人口1万人あたりの警察官の人数もまとめました。
それが以下の表になります。
順位 | 都道府県 | 人数 | グラフ |
---|---|---|---|
1位 | 東京都 | 32.00 | |
2位 | 京都府 | 25.52 | |
3位 | 大阪府 | 24.46 | |
4位 | 和歌山県 | 23.81 | |
5位 | 長崎県 | 23.59 | |
6位 | 山口県 | 23.54 | |
7位 | 高知県 | 23.51 | |
8位 | 福井県 | 22.96 | |
9位 | 島根県 | 22.71 | |
10位 | 鳥取県 | 22.33 | |
11位 | 福岡県 | 21.91 | |
12位 | 徳島県 | 21.79 | |
13位 | 兵庫県 | 21.47 | |
14位 | 佐賀県 | 21.37 | |
15位 | 秋田県 | 20.76 | |
16位 | 山梨県 | 20.73 | |
17位 | 北海道 | 20.42 | |
18位 | 沖縄県 | 19.90 | |
19位 | 香川県 | 19.63 | |
20位 | 富山県 | 19.20 | |
21位 | 鹿児島県 | 19.19 | |
22位 | 新潟県 | 19.07 | |
23位 | 岡山県 | 19.01 | |
24位 | 宮崎県 | 18.99 | |
25位 | 福島県 | 18.89 | |
26位 | 青森県 | 18.78 | |
27位 | 山形県 | 18.78 | |
28位 | 奈良県 | 18.77 | |
29位 | 愛媛県 | 18.54 | |
30位 | 広島県 | 18.44 | |
31位 | 大分県 | 18.37 | |
32位 | 千葉県 | 18.05 | |
33位 | 岐阜県 | 18.03 | |
34位 | 愛知県 | 17.98 | |
35位 | 群馬県 | 17.92 | |
36位 | 栃木県 | 17.89 | |
37位 | 熊本県 | 17.71 | |
38位 | 石川県 | 17.68 | |
39位 | 岩手県 | 17.63 | |
40位 | 三重県 | 17.45 | |
41位 | 静岡県 | 17.20 | |
42位 | 長野県 | 17.16 | |
43位 | 茨城県 | 16.94 | |
44位 | 神奈川県 | 16.91 | |
45位 | 宮城県 | 16.46 | |
46位 | 滋賀県 | 16.36 | |
47位 | 埼玉県 | 15.92 |
♦人数と比率では違う順位に
東京都だけは人口1万人当たり、警察官が32人と相変わらずぶっちぎっていますが、2位以下を見ると先ほどの順位とは大きく異なることが分かります。
4位和歌山県、5位長崎県、6位山口県などは人口が多いわけではありませんが、比率としては非常に高いです。
警察官が多い方が、少ないよりも安心して生活することができるかも?
そして最も人口との比率で警察官が少ないのは、意外にも県の人口が700万人を超える埼玉県で、1万人当たりの警察官は15.92人。
これは東京都の半分以下です。
■西高東低の傾向
また、人口と比べた際の警察官の人数で特徴的な傾向が1つあります。
それは、東日本の都道県に比べて、西日本の府県の方が、1万人当たりの警察官の人数が多いということです。
実はランキングの上位10都府県のうち、8つの府県が西日本に分布しています。
♦地方別比率
各地方別に平均を見るとこのような感じ。
- 北海道・東北:19.06人
- 関東 :21.86人
- 北陸 :19.37人
- 東海甲信 :17.8人
- 関西 :22.84人
- 中国 :20.23人
- 四国 :20.38人
- 九州・沖縄 :20.51人
- 全国平均 :19.91人
関東は東京のせいで平均が引き上げられていますが、そのほかの東日本は、どこも平均を下回っていることが分かります。
一方、1万人当たりの警察官の割合が最も高かった地域は関西、次いで九州でした。
西日本には大阪、兵庫、福岡あたりがあるので、暴力団対策で警察官が多いのかなとも思ったのですが、西日本は全体的に比率が高いので、そうではなさそうです。
西日本の方が警察官数が多くなる明確な理由は不明ですが、かつて国の重要施設が西日本に多くあったことから、現在でも西日本に偏っているという説もあるみたいです。
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4.おわりに

警察官の人数と人口1万人当たりの警察官数をランキングにして紹介しました。
警察官の人数は、当然住民の人口が多い都道府県警ほど多くなりますが、人口比で考えると西高東低という意外な傾向があります。
1万人当たりの警察官の人数が多いところは安心できるのか、逆に治安が悪いから警察官の人数が多いのか、どっちなんでしょうね。
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