消防士の採用試験を受ける場合、受験先を1つの消防本部に絞るのではなく、併願で受けることが一般的です。

一か所だけだと落ちてしまう可能性もあるので、滑り止め、もしくは本命の練習として他の消防本部を受験することをお勧めします。

そのため各消防本部の試験日程を確認し、第二志望、第三志望の消防本部を決めておくことが重要です。

今回は参考として、主要な70の消防局における令和5年度の1次試験の日程をまとめてました。

この記事を参考に自分の第二志望・第三志望となる消防本部を考えてみましょう。

新年度の試験日程は受験案内等でご自身で再度確認してください。

【この記事を書いた人】
政令市の消防士と行政職、町役場を経験
公務員試験は独学・予備校両方で合格を経験
YouTube ハチサン公務員

目次

  1. 試験区分の名称
  2. 参考 令和5年度の消防士試験 日程一覧
  3. 第二志望、第三志望を決める
  4. まとめ

1.試験区分の名称

大卒や高卒区分の名称は、各消防局によって表記の仕方が違います。

  • 大卒程度    :Ⅰ種 ,Ⅰ類 ,上級
  • 短大・専門卒程度:Ⅱ種 ,Ⅱ類 ,中級
  • 高卒程度    :Ⅲ種 ,Ⅲ類 ,初級

また、各試験区分の受験資格は様々です。

大学を卒業していると高卒区分の試験を受けられなかったり、大学を卒業していなくても、大卒区分が受験できたり消防本部によって、違いがあります。

受験先の募集要項は必ず確認しておきましょう。

【関連記事】
⇒ 消防士の採用倍率はどのくらい?【東京消防庁・政令指定都市消防局】

2.参考 令和5年度の消防士試験 日程一覧

4月 

  • 4月5日(水)
    ・豊田市消防本部(Ⅰ種)※1
  • 4月21日(金)
    ・藤沢市消防局(大卒)※2
  • 4月30日(日)
    ・東京消防庁(専門系)

※1:4月5日~4月21日の間に受験
※2:4月21日~5月1日の間に受験

5月 

  • 5月8日(月)
    ・大分市消防局(1種)※1
  • 5月14日(日)
    ・東京消防庁(Ⅰ類1回目)
  • 5月20日(土)
    ・とかち広域消事務組合(大学・短大卒)※2
  • 5月28日(日)
    ・堺市消防局(大学卒程度)

※1:5月8日~5月28日の間に受験
※2:5月20日~6月4日の間に受験

6月 

  • 6月4日(日)
    ・松山市消防局(上級)
  • 6月9日(金)
    ・豊中市消防局(前期)※1
  • 6月10日(土)
    ・旭川市消防本部(大学卒)
  • 6月11日(日)
    ・前橋市消防局(Ⅰ)
    ・枚方寝屋川消防組合(大卒程度・社会人)
  • 6月17日(土)
    ・富山市消防局(上級)
    ・金沢市消防局(大学卒業程度)
    ・倉敷市消防局(大学卒業程度)
  • 6月18日(日)
    ・札幌市消防局(大学の部)
    ・青森地域広域事務組合消防本部(大卒程度)
    ・秋田市消防本部(大学卒業程度)
    ・仙台市消防局(大学の部)
    ・さいたま市消防局(大学卒業程度)
    ・千葉市消防局(上級)
    ・川崎市消防局(大学卒程度等)
    ・横浜市消防局(大学卒程度)
    ・相模原市消防局(大学卒業程度)
    ・新潟市消防局(大学卒業程度)
    ・長野市消防局(大学卒業程度)
    ・静岡市消防局(大学卒程度)
    ・浜松市消防局(第1類)
    ・名古屋市消防局(第1類)
    ・衣浦東部広域連合消防局(大学・短大等卒)
    ・京都市消防局(上級Ⅰ)
    ・大阪市消防局(AⅠ・AⅡ・BⅠ・BⅡ)
    ・東大阪市消防局(上級)※2
    ・神戸市消防局(大学・高専・短大卒)
    ・奈良県広域消防組合消防本部(前期)
    ・和歌山市消防局(Ⅰ種)
    ・岡山市消防局(大学卒業程度)
    ・広島市消防局(Ⅰ種)
    ・高松市消防局(大学卒業程度)
    ・福岡市消防局(A)
    ・北九州市消防局(上級)
    ・久留米広域消防本部(A)
    ・熊本市消防局(大学卒程度)

※1:6月9日~6月19日の間に受験
※2:6月18日~6月25日の間に受験

7月 

  • 7月9日(日)
    ・弘前地区消防事務組合消防本部(A)
    ・一宮市消防本部(大学・短大卒)
    ・姫路市消防局(Ⅰ)
    ・西宮市消防局(大学卒程度)
    ・尼崎市消防局(大学卒)
  • 7月29日(土)
    ・東大阪市消防局(B区分上級・初級)※1

※1:7月29日~8月6日の間に受験

8月 

  • 8月10日(木)
    ・佐賀広域消防局(A・B)※1
  • 8月21日(月)
    ・川口市消防局※2

※1:8月10日~8月23日の間に受験
※2:8月21日~9月4日の間に1次面接実施

9月 

  • 9月2日(土)
    ・とかち広域消事務組合(大学・短大卒)※1
    ・宇都宮市消防局※1
  • 9月3日(日)
    ・東京消防庁(Ⅲ類)
  • 9月5日(火)
    ・豊田市消防本部(Ⅱ種)※2
  • 9月10日(日)
    ・藤沢市消防局(高卒・短大卒)※3
  • 9月16日(土)
    ・柏市消防局
    ・富山市消防局(初級)
    ・東大阪市消防局(A区分初級)※4
    ・豊中市消防局(後期)※4
  • 9月17日(日)
    ・弘前地区消防事務組合消防本部(B)
    ・八戸地域広域市町村圏事務組合消防本部
    ・秋田市消防本部(高校卒業程度)
    ・盛岡地区広域消防組合消防本部
    ・茨城西南広域消防本部
    ・高崎市等広域消防局
    ・前橋市消防局(Ⅱ)
    ・埼玉西部消防局
    ・埼玉東部消防組合消防局
    ・埼玉県南西部消防本部
    ・川越地区消防局
    ・船橋市消防局
    ・市川市消防局
    ・松戸市消防局
    ・佐倉市八街市酒々井町消防組合消防本部
    ・長野市消防局(高等学校卒業程度)
    ・岐阜市消防本部
    ・駿東伊豆消防本部
    ・衣浦東部広域連合消防局(高校卒)
    ・一宮市消防本部(高校卒)
    ・枚方寝屋川消防組合(高卒程度)
    ・姫路市消防局(Ⅱ)
    ・西宮市消防局(高卒程度)
    ・尼崎市消防局(高校卒)
    ・奈良県広域消防組合消防本部(後期)
    ・和歌山市消防局(Ⅲ種)
    ・福山地区消防組合消防本部
    ・高松市消防局(高等学校・短期大学卒業程度)
    ・松山市消防局(初級)
    ・鹿児島市消防局
    ・長崎市消防局(大学・高校)※5
  • 9月23日(土)
    ・金沢市消防局(短大・高校卒業程度)
    ・倉敷市消防局(短大・高校卒業程度)
  • 9月24日(日)
    ・旭川市消防本部(短大・高校卒)
    ・札幌市消防局(短大・高校の部)
    ・青森地域広域事務組合消防本部(高卒程度)
    ・仙台市消防局(高校の部)
    ・郡山地方広域消防組合消防本部
    ・さいたま市消防局(高校卒業程度)
    ・千葉市消防局(初級)
    ・東京消防庁(Ⅰ類2回目)
    ・川崎市消防局(高校卒程度等)
    ・横浜市消防局(高校卒程度)
    ・相模原市消防局(高校卒業程度)
    ・新潟市消防局(高校卒業程度)
    ・静岡市消防局(短大・高卒程度)
    ・浜松市消防局(第3類)
    ・名古屋市消防局(第2類)
    ・京都市消防局(中級)
    ・堺市消防局(高校卒程度)
    ・神戸市消防局(高校卒)
    ・岡山市消防局(短大・高校卒業程度)
    ・広島市消防局(Ⅱ種)
    ・福岡市消防局(B)
    ・北九州市消防局(初級)
    ・熊本市消防局(高校卒程度)
  • 9月27日(水)
    ・横須賀市消防局

※1:9月2日~9月18日の間に受験
※2:9月5日~9月22日の間に受験
※3:9月10日~9月21日の間に受験
※4:9月16日~9月24日の間に受験
※5:大卒区分でSPIをテストセンター会場で受ける場合、9月6日~9月19日の間に受験

10月 

  • 10月2日(月)
    ・大分市消防局(2・3種)※1
  • 10月15日(日)
    ・久留米広域消防本部(B)

※1:10月2日~10月22日の間に受験

3.第二志望、第三志望を決める

試験は6月と9月に集中 

主要な消防局の試験日程は主に3つの日に集中しています。

6月第3日曜日:令和5年度は6月18日

この日は、政令指定都市など規模の大きい消防局の、大卒区分の試験が実施される傾向です。

9月第3日曜日:令和5年度は9月17日

この日は、中規模な消防局の試験が集中しています。

9月第4日曜:令和5年度は9月24日

ここでは、政令指定都市などの規模の大きい消防局の、高卒区分の試験が実施される傾向です。

東京消防庁の試験は5回実施される 

東京消防庁の試験は専門系、Ⅰ類1回目、Ⅰ類2回目、Ⅱ類、Ⅲ類と合計5回実施されます。

大卒で東京消防庁を受けるのであれば、Ⅰ類1回目、Ⅰ類2回目、専門系、Ⅱ類と最大で4回も受験することが可能です。

また、東京消防庁は大卒区分も高卒区分も他の消防局より、早い時期に試験が実施されます。

自分の地元の消防局と併せて、試験日程の被りが少ない東京消防庁を受験することも作戦の1つです。

ただし、年度によってはⅠ類が1回しか実施されなかったり、Ⅱ類が実施されない場合もあります。

受験は3か所程度で十分 

滑り止めなどを決めることは大事ですが、試験日程が被ってないからといって、試験を1年に5か所も6か所も受けることはおススメしません。

何回も試験を受けていくと、それぞれの1次試験や2次試験などの日程が過密になり、ひとつひとつの試験対策が疎かになってしまいます。

仮に縁もゆかりもない消防局の1次試験に受かった場合、2次の面接を突破するためには、しっかり時間を費やして、その市や消防局について調べる必要があります。

そのため、余裕をもって試験対策を行うためにも、1年に受ける受験先は3か所程度で十分です。

受験先が全滅した場合は、話が別ですが。

【関連記事】
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4.まとめ

消防士採用試験の日程を確認できたら、そこを目標に、試験日までのスケジュール是非を組み立ててください。

なんとなくで試験対策を行っていたら、時間が足りませんよ。

早めに準備を始めましょう。

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