【新スーパー過去問ゼミ5と6の違い】買い替えについても解説!

公務員試験用の過去問題集で圧倒的人気を誇る『新スーパー過去問ゼミ』

現在はシリーズ6が最新版として発売されています。

ただ中には、過去にシリーズ5を購入していたり、人から5を譲り受けて6を持っていない人もいるはず。

そこで今回は、シリーズ5とシリーズ6の違い、そして買い替える必要性があるのかを解説していきます。

【この記事を書いた人】
政令市の消防士と行政職、町役場を経験
公務員試験は独学・予備校両方で合格を経験
YouTube ハチサン公務員

目次

  1. スー過去5と6の発売年月日
  2. スー過去5と6の違い
  3. 買い替えの必要性
  4. まとめ

1.スー過去5と6の発売年月日

⇒『新スーパー過去問ゼミ6』

新スーパー過去問ゼミ(以下、スー過去)の5と6が、いつ発売されたか気になる人もいると思います。

そこでまずは、スー過去5と6の発売日を紹介します。

それぞれ以下のとおり。

科目 スー過去5 スー過去6
社会科学 2017/08/30 2020/09/02
人文科学 2017/08/30 2020/09/02
自然科学 2017/08/30 2020/09/02
判断推理 2017/08/28 2020/09/01
数的推理 2017/08/24 2020/09/01
文章理解・資料解釈 2017/08/24 2020/09/01
憲法 2017/09/25 2020/09/18
行政法 2017/09/25 2020/09/18
民法Ⅰ 2017/09/25 2020/09/23
民法Ⅱ 2017/10/10 2020/10/20
刑法 2017/11/15 2020/11/18
労働法 2017/12/25 2020/11/04
ミクロ経済学 2017/09/25 2020/10/28
マクロ経済学 2017/09/25 2020/12/02
財政学 2018/01/24 2021/02/01
政治学 2018/02/28 2020/10/12
行政学 2018/03/27 2020/11/10
社会学 2017/11/01 2020/09/18
国際関係 2017/12/01 2020/09/18
経営学 2017/10/10 2020/09/23
会計学 2017/10/30 2020/11/18
教育学・心理学 2017/12/01 2020/11/18

※スー過去5の民法Ⅰと民法Ⅱは2019年9月11日法改正対応版が発売。スー過去5の財政学は2018年12月19日に改訂版、2019年12月18日に改訂第2版が発売。

表のとおり、科目によって発売日は異なります。

スー過去5は2017年8月~2018年3月にかけて発売されており、スー過去6は2020年9月~2021年2月に発売されています。

どちらも教養科目の発売が早いですね。

2.スー過去5と6の違い

5と6の違いですが、大きな変化はありません。

相違点を強いて挙げるなら以下の6点です。

  1. テーマの分類
  2. POINTの解説
  3. ページ数及び問題数の減少
  4. 掲載問題の年度
  5. 出題数の表示年度
  6. 試験別出題傾向の細分化

今回は例として専門科目の「財政学」を使い説明します。

①:テーマの分類 

目次を見ると、どちらも18のテーマに分けられていますが、テーマタイトルはどれも若干違います。

科目によってはあまりテーマ名が変わらない科目もあるかもしれませんが、財政学の場合はほとんどのテーマのタイトルが変わっています。

それに伴って、収録されている各テーマの内容も多少変化しています。

ちなみにスー過去3から4に変化するときはテーマ数が減り、スー過去4から5に変わるときはテーマ数もテーマ名も同じでした。

②:POINTの解説 

スー過去5も6も必修問題の後には、POINTという教科書のような解説ページが数ページあります。

テーマの分類が変わっているのに合わせて、この解説も変わっています。

また、スー過去6のPOINTでは、若干ですが図表が増えた印象。

時事的な要素が強い部分、たとえば国家予算なども当然数字が新しいものに。

③:ページ数及び問題数の減少 

スー過去5に比べ、スー過去6の方が全体的に本のページ数が減っています。

たとえば、以下のような感じ。

  • 数的推理:451 ⇒ 440(11ページ減)
  • 判断推理:471 ⇒ 464(7ページ)
  • 自然科学:511 ⇒ 496(15ページ)
  • 社会科学:481 ⇒ 480(1ページ)
  • 人文科学:507 ⇒ 496(11ページ)
  • 憲法  :476 ⇒ 480(4ページ増)
  • 行政法 :453 ⇒ 448(5ページ)
  • 刑法  :352 ⇒ 320(32ページ減)
  • 労働法 :345 ⇒ 325(20ページ減)
  • 政治学 :423 ⇒ 416(7ページ)
  • 行政学 :351 ⇒ 352(1ページ増)
  • 財政学 :429 ⇒ 312(117ページ)

特に、財政学は100ページ以上一気に減少しました。

それに伴い、過去問の掲載数も146問から100問に減少。

まあ確かに財政学の過去問は、似たような問題が複数掲載されていました。

④:掲載問題の年度 

スー過去に掲載されている過去問は、5と6共に、平成1桁代から最近の問題まで良問が揃っています。

そのうちスー過去5では、平成29年度まで(財政学は30年度まで)の問題が、スー過去6では令和2年度までの問題が収録されています。

収録されている年度ごとの問題数は以下のとおり。

年度 スー過去5 スー過去6
平成元年~10年 7問 2問
平成11年~20年 42問 18問
平成21年~30年 96問 60問
令和元年~2年 0問 20問
予想問題 1問 0問

⑤:出題数の表示年度 

スー過去では各章の最初に「試験別出題傾向と対策」として、年度ごとのテーマ別の出題数が掲載されています。

この出題数を見れば、どのテーマが出題されやすいか把握できるので、傾向を知る上では非常に有効です。

スー過去5では平成15年~平成29年度までの出題数が、スー過去6では平成18年~令和2年度までの出題数がそれぞれ掲載されています。

つまりスー過去6の方が、より新しい出題傾向を知ることができます。

⑥:試験別出題傾向の細分化 

これホントにちょっとした変化なのですが、一応紹介しておきますね。

さきほどの「試験別出題傾向と対策」のページでは、試験ごとの出題傾向を、短い文章で解説しています。

スー過去5の財政学では、国家総合職(経済)、国家一般職、国家専門職(国税専門官)、地方上級、市役所と5つに分類して解説されていました。

スー過去6では、スー過去5で地方上級としてまとめて解説されている部分が、地方上級(全国型)と地方上級(特別区)に分けて解説されています。

【関連記事】
⇒「過去問500シリーズ」地方上級と市役所上級の違いを解説!

3.買い替えの必要性

上記で紹介したとおり、スー過去5と6の中身については大きな変化はありません。

それを踏まえて、5から6への買い替えの必要性について考えます。

必ずしも買い替える必要はない 

私の見解としては、「お金に余裕があれば買い替えてもいいが、無理して買い替える必要はない」というのが答えです。

もちろん現時点で5も6も持っていない人であれば、より新しいスー過去6を購入するべきです。

新しい傾向を知ることができて、問題も新しいものが収録されているで6の方が当然ベター。

ただ、手元にスー過去5があるのなら5でも乗り切ることはできます。

公務員試験では、昔から似たような問題が繰り返し出題されているので、スー過去5で学んだ知識でも十分通用します。

スー過去6に平成2年の問題が収録されているぐらいですから。

地味に買い替え費用は高くなる

しかも5から6へ買い替えるとなると、結構お金がかかりますよね。

1冊約2,000円なので、専門試験もある人で、例えば15冊買い替えるとなると全部で30,000円かかることになります。

それはコスパが非常に悪いです。

必要なものだけ買い替える 

ただ、時事的な要素が強い科目については、スー過去6に買い替えることをオススメします。

財政学

例えば「財政学」

財政学については、前年度会計の数字が問われることも多いので、最新のデータを知る必要があります。

ただ、スー過去6の財政学も発売は2021年の2月なので、より正確な最新データは自分で確認した方がいいです。

民法 / 国際関係 / 社会科学

その他に強いて挙げるなら、「民法」「国際関係」「社会科学」

民法は法改正が行われることが多く、最新の法制度についてもバッチリ対応しておきたいなら要検討。

その他の法律系科目も同様。

国際関係は、買い替えることで近年の貿易や国際情勢関連の問題について対応することができます。

教養科目の社会科学では、政治・法律・経済・財政分野で、時事的な内容を問われやすいので、余裕があれば買い替えを。

私自身前シリーズを使用した経験 

私自身これまで3回に分けて公務員試験を受けた経験がありますが、スー過去の前のシリーズを使って合格しています。

その中で、私が買い替えたのは「財政学」「国際関係」「社会科学」の3冊です。

法律系科目は特に買い替えませんでした。

法律の全てが改正されるわけではないですし、満点は取る必要もないので。

なので、すべてを買い替えずに前のシリーズで試験に挑んだことはないですが、スー過去の前のシリーズをメインに使って、試験に合格することは可能といえます。

【関連記事】
⇒ 知らない人は落ちている!スーパー過去問ゼミの効果的な使い方

4.まとめ

新スーパー過去問ゼミ5と6の違いと、買い替えの必要性について解説しました。

おそらく多くの人は、全てをスー過去6に買い替えるのは難しいと思うので、部分的に買い替えるのが現実的です。

5と6を上手く使い分けて、試験合格を目指しましょう!

科目によってはスー過去4でも行けるかも。

⇒『新スーパー過去問ゼミ6』

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