公務員試験で定番の過去問題集『過去問500』

複数のシリーズが販売されていますが、その中に『地方上級』と『市役所上級・中級』の2つがあります。

「一体どう違うのか?」「どっちを買えばいいの?」

この記事では、そんな疑問を持っている方に向けて、2つの違いなどを解説していきます。

【この記事を書いた人】
政令市の消防士、政令市・町役場の行政職員を経験
公務員試験は独学・予備校両方で合格を経験
YouTube ⇒「3回公務員」

目次

  1. 地方上級と市役所上級の違い
  2. それぞれの『過去問500』について
  3. どれを買うべき?(一般論)
  4. オススメ(個人的な意見)
  5. おわりに

1.地方上級と市役所上級の違い

『過去問500』うんぬんの前に、地方上級・市役所上級を知らない人も多いと思うので、まずこの2つの違いについて簡単に説明します。

地方上級とは 

まず、地方上級の地方とは地方公務員、とりわけ都道府県と政令指定都市のことを指しています。

そして地方上級の上級とは大卒程度区分のこと。

したがって地方上級採用試験とは、都道府県庁及び政令指定都市で実施される、大卒程度区分の採用試験のことです。

ちなみに、短大・専門卒程度区分のことを中級、高卒程度区分のことを初級と呼びます。

また、東京特別区も地方上級の一つと言えますが、地方上級とは区別されることも多いです。

市役所上級とは 

次に市役所上級についてですが、これは地方上級以外の市町村の大卒程度区分のこと。

試験日程は各市町村によって違い、A日程やB日程、C日程などと呼ばれますが、どれも市役所上級と呼ばれます。

たとえば、八王子市や鹿児島市、甲府市、姫路市などの大卒程度区分試験のことです。

短大卒程度区分の試験であれば市役所中級と呼びます。

一般的に、市役所上級より地方上級の方が、問題の難易度は高いと言われています。

2.それぞれの『過去問500』について

『過去問500』では試験種ごとに複数の問題集が発売されていますが、地方上級・市役所上級などに関連するシリーズとしては、以下の4つが発売されています。

特徴 

地方上級

⇒『過去問500 地方上級 教養試験』

⇒『過去問500 地方上級 専門試験』

地方上級については教養試験、専門試験が別々に販売されています。

それぞれ500問なので合計1000問の過去問。

地方初級

⇒ 地方初級 教養試験

地方初級は高卒程度区分の試験で、専門試験は課されないので教養試験1冊のみの出版。

収録されている問題数は500問ではなく350問です。

市役所上・中級

⇒『過去問500 市役所上・中級 教養・専門試験』

市役所上級は中級とセットになって1冊が販売されています。

また、市町村によっては、試験で専門試験を課さないところもあるので、教養試験の過去問と専門試験の過去問が1冊にまとまっています。

教養科目が約330問、専門科目が約170問。

3.どれを買うべき?(一般論)

上記の内容を踏まえ、どの『過去問500』を買えばいいのか一般論で説明します。

都道府県庁や政令指定都市の大卒程度区分が本命の人は、それに対応している『地方上級 教養試験』と『地方上級 専門試験』の2冊を買えば大丈夫です。

そして、都道府県庁や政令指定都市の高卒程度区分が本命の人は、高卒程度区分の過去問が収録されている『地方初級 教養試験』の1冊。

その他市町村の大卒程度区分や、短大・専門卒程度区分が本命の人は『市役所上・中級 教養・専門試験』の購入を。

そのほか 

残念ながら『過去問500』には、地方中級向けと市役所初級向けの過去問題集は販売されていません。

  • 地方上級:〇 / 市役所上級:〇
  • 地方中級:× / 市役所中級:〇
  • 地方初級:〇 / 市役所初級:×

ほかの過去問題集を購入するか、『過去問500』の類似試験種で代用するといいかも。

また、特別区や東京都が本命の人は、これらとは別に『東京都・特別区Ⅰ類 教養・専門試験』が売られているのでそちらを購入しましょう。

東京都や特別区Ⅲ類の『過去問500』もありません。

4.オススメ(個人的な意見)

ただ、私個人の考え方は少し違います。

特に市町村を受験する人の買うべきものについては。

A日程市役所の問題は難易度が少し上がる 

先に、市役所上級試験にはA日程、B日程、C日程などがあるとお伝えしました。

このA日程は6月の後半に試験が実施されますが、実はこの日は地方上級採用試験と同じ日です。

そして、このA日程で試験を実施する市は、県庁所在地の市役所など比較的大きな市が多いです。

そのため、ほかのB日程市役所やC日程市役所に比べると、問題の難易度が高くなると言われており、レベルが地方上級に近づきます。

上のレベルに合わせて勉強

よって、市役所でも県庁所在地の市役所など、A日程の試験を本命としている方は、『市役所上・中級 教養・専門試験』を購入するよりも、より難易度が高い『地方上級 教養試験』と『地方上級 専門試験』の2冊を買うことをオススメします。

その方がより実戦に近い形で勉強に取り組むことができるはずです。

大は小を兼ねる 

さらに言えば、市役所B日程(7月後半)、市役所C日程(9月後半)を目指している人であっても、個人的には『地方上級』の方を購入することをオススメします。

市役所上級試験を受験する人の多くは、地方上級試験も併願すると思います。

日頃から、地方上級の問題集で勉強をしておけば両方のレベルに対応できますが、逆だとそうはいきませんよね。

大は小を兼ねますし、私はオーバーワークとは思いません。

学んだ知識は両方の試験で活かすことができます。

ライバルは地方上級レベルかも

市役所試験を受ける人は、市役所を本命にしている人だけではありません。

地方上級が本命で、滑り止めとして市役所B日程・C日程などを受験する人も結構多いです。

そういった人たちは当然、日頃から地方上級レベルの勉強をしているので、市役所試験では高得点を出します。

そんな人たちに負けないようにも、私は『市役所上級』より『地方上級』の過去問500を購入することをオススメします。

【関連記事】『速攻の時事』について気になる方はこちら
⇒『速攻の時事』の評価は?買うタイミングについても解説します

5.おわりに

『過去問500』は、基本的に問題と解説が1ページにまとまっているため、シンプルで非常に使いやすいです。

また、500問も過去問が収録されているのも魅力的。

1冊持っておくと各科目の知識底上げに大きく貢献するはずです。

この記事で説明したことを参考に、みなさんに適した『過去問500』を購入してみてください。

↓『過去問500』↓