「最近スタディングの公務員講座のCMを見かけるけど実際どうなの?」
「受講して本当に公務員になれるの?」
今回はこういう疑問をお持ちの方に向けて、元公務員がスタディングの評判やメリット・デメリットなど徹底的に解説します。
結論から言うと、スタディングの公務員講座はコスパの高い通信講座でした。
この記事を読めば、スタディングが自分にとって良いか悪いか判断できるはず。
【この記事を書いた人】
・政令市の消防士と行政職、町役場を経験
・公務員試験は独学・予備校両方で合格を経験
・YouTube ⇒ ハチサン公務員
★目次
- スタディングの基本
- スタディングのコース
- スタディングの料金
- スタディングのメリット
- スタディングのデメリット
- スタディングの評判・口コミ
- 他の予備校との料金比較
- 他の予備校との特徴比較
- スタディングはこんな人にオススメ
- 申し込み方法
【★講座詳細 / 申し込み★】
⇒ スタディング公式HP
1.スタディングの基本
♦スタディングとは
スタディング(STUDYing)とは、KIYOラーニング株式会社が運営するオンライン予備校です。
2008年に中小企業診断士講座を開講し、その後さまざまな資格講座を開講しています。
その中で公務員講座が開講されたのは2019年の4月。
スタディングは公務員試験業界では若手の位置付けです。
売上高は年々上昇しており、2023年度は30億円を突破する見通し。
いま勢いのあるオンラインの公務員予備校です。
CMではこれまでに玉木宏さんや川口春奈さんなど人気の俳優さんを起用しています。
【関連記事】
⇒ スタディングって大丈夫?運営会社がどんな会社なのかを解説!
♦学習スタイル
■スタディングは通信講座
公務員予備校の学習スタイルは通学と通信に分けることができますが、スタディングの公務員講座は「通信講座」で学んでいきます。
そのためスマホ・タブレット・PCを使えば、好きな時間、好きな場所で学習することが可能です。
通学する手間はスタディングには不要。
その時間を勉強時間に充てることができます。
おうち時間やリモートワークが増えた影響から、公務員試験対策も通信講座を利用する人が増加中。
■すべてWeb上で
スタディングの学習では、主に動画講義とWeb問題集、そしてWebテキストを使用します。
動画講義を視聴した後に問題集で問題を解いて、知識を定着させるという流れです。
スタディングの動画講義は、講師が映し出されたスライドを基に解説を進めていきます。
板書ではなく、図表やアニメーションが豊富に使用されており、時間も1テーマ約10分で区切られているため、見てても疲れにくい印象。
Webテキストは、動画講義に準じた内容がカラーで収録されており、講義内容を復習するときなどに活躍します。
スタディングでは、このような一連の流れを全てWeb上で行うことができるのが特徴です。
また、Web教材の機能についてはどれも優れているので後ほど詳しく紹介します。
■紙テキストもある
ただ、中にはWebではなく紙のテキストが欲しいという人もいるでしょう。
そんな方のためにスタディングには有料オプションもあります。
自分で印刷するか有料オプションを追加することで冊子版のテキストも手に入ります。
選択できるのは嬉しい。
冊子版のオプションについては後述しています。
♦YouTube
スタディングの公務員講座のYouTubeチャンネルが2023年の5月に開設されました。
公務員講座の講師、橋口先生や福田先生、寺本先生などが出演されています。
勉強法だけでなく公務員の裏話も聞けるので気になる方はチェックしてみてください。
元県庁職員の方など公務員経験者も出演しています。
勉強の合間に視聴するのもいいかも。
2.スタディングのコース
スタディングでは以下のようなコースを開講しています。
- 地方上級・市役所 教養・専門合格コース
- 地方上級・市役所教養合格コース
- 警察官・消防官合格コース
- 社会人経験者合格コース
- 専門3科目速習コース
- 地方上級・市役所 一般知能速習コース
- 論文/面接速習コース(地方上級・市役所)
- 冊子版オプション(一般知能対策テキスト)
- 【コーチング対応】地方上級・市役所 教養・専門合格担任フルサポートコース
- 【コーチング対応】地方上級・市役所教養 合格担任フルサポートコース
- 【コーチング対応】警察官・消防官 合格担任フルサポートコース
- 【コーチング対応】社会人経験者 合格担任フルサポートコース
♦①地方上級・市役所 教養・専門合格コース
教養科目も専門科目も学習できるコース。
これまで教養科目コースしかなかったスタディングですが、遂に専門科目もカバーしているコースができました。
教養科目と専門科目が学べるので幅広い試験に対応しています。
主に地方公務員の行政職を目指すことができます。
スタディングで地方上級を目指すならこのコースがおすすめ。
♦②地方上級・市役所教養合格コース
地方上級、特別区、市役所、国立大学法人等を目指せる、としています。
ただし専門科目の学習はコースに含まれていません。
必要であれば専門科目は別に対策する必要あり。
あくまで教養試験と人物試験対策。
その分料金は約半分に。
♦⓷警察官・消防官合格コース
警察官・消防官の採用試験対策に特化した専門コースです。
警視庁や東京消防庁、道府県警、地方の消防を目指すことが可能。
「警察・消防作文対策」や「警察・消防面接対策」が含まれています。
作文対策は動画講義。
体力試験については自分で対策をしましょう。
【関連記事】
⇒ スタディング【警察官・消防官コース】評判や内容を元公務員が解説
♦④社会人経験者合格コース
一般採用枠とは試験内容が若干異なる「社会人経験者採用枠」。
「民間企業等経験者」などと呼ばれたり呼称は自治体によってさまざま。
そんな社会人経験者採用枠に対応したコースです。
基本・演習講座は約60時間。
教養試験対策はもちろん、「経験者論文対策」や「経験者面接対策」もあります。
【関連記事】
⇒ スタディングの社会人向け公務員講座ってどうなの?詳しく解説!
♦⑤専門3科目速習コース
このコースでは法律系専門科目、行政系専門科目、経済系専門科目を学習することができます。
具体的には以下のとおり。
- 憲法
- 民法
- 行政法
- 政治学
- 行政学
- 社会学
- 国際関係
- ミクロ経済学
- マクロ経済学
- 財政学
多くの受験者が苦手な民法は約22時間講義があります。
スタディングで専門科目のみを勉強したい人はこのコース。
♦⑥地方上級・市役所一般知能速習コース
教養試験で出題される科目は「一般知能」と「一般知識」の2つに大別することができます。
そしてスタディングのこのコースは「一般知能」科目の対策に特化。
数的推理、判断推理、資料解釈、文章理解(現代文)、文章理解(英文)を学習することができます。
数的処理の実力テストが4回ついています。
社会科学、人文科学、自然科学については別に対策が必要です。
♦⑦論文/面接速習コース(地方上級・市役所)
論文試験と面接試験の対策コースです。
教養科目と専門科目は独学で勉強して「面接講座だけ受講したい」そんな人にオススメ。
エントリーシートの添削も含まれているので、しっかり第三者の目で見てもらえます。
ただし模擬面接はなし。
論文対策のだ動画講義も約4.5時間あります。
♦⑧冊子版オプション(一般知能対策テキスト)
Webテキストだけでなく冊子テキストも欲しい人へのオプションです。
オプションを付けると以下の冊子版のテキストが送られてきます。
- 数的推理
- 判断推理
- 空間把握
- 資料解釈
- 文章理解
冊子版テキストは、参考書と問題集が一体となっています。
テキストはA5サイズでコンパクト。
これはオプションなので冊子版テキストのみの購入はできません。
♦公務員合格担任フルサポートコース
■サポートが充実
以下の4つのコースには担任フルサポートサービスが付いたコースもあります。
- 地方上級・市役所 教養・専門合格コース
- 地方上級・市役所教養合格コース
- 警察官・消防官合格コース
- 社会人経験者合格コース
元のコースの学習内容を基本として、勉強以外についてさまざまなサービスが追加されています。
受けられるサービスは以下のとおり。
- 担任講師の個別カウンセリング
- 個別学習計画作成
- 毎月2回のホームルーム
- 面接練習無制限
- 質問受付無制限
カウンセリングはZOOMを使用するそうです。
■レベルアップしたスタディング
筆記試験対策重視だったスタディングがそのほかのサービスを強化しました。
その結果かなり充実したコースになっています。
スタディングにこれまでになかった面接練習も実施可能。
その代わり料金は上がります。
価格を重視したコースとサービスを重視したコースを選択できるのは嬉しい。
3.スタディングの料金
♦通常料金
スタディングの主なコースの通常料金は以下のとおりです。
- 地方上級・市役所 教養・専門合格コース
・2024年合格:132,000円 - 地方上級・市役所教養合格コース
・2024年合格:66,000円 - 警察官・消防官合格コース
・2024年合格:66,000円 - 社会人経験者合格コース
・2024年合格:66,000円
担任フルサポートコースの料金は以下のとおり。
- 地方上級・市役所 教養・専門合格担任フルサポートコース
・2024年合格:200,000円 - 地方上級・市役所教養合格担任フルサポートコース
・2024年合格:143,000円 - 警察官・消防官合格担任フルサポートコース
・2024年合格:143,000円 - 社会人経験者合格担任フルサポートコース
・2024年合格:143,000円
※料金は時期により若干変動します。
スタディングは高くても20万円以下。
料金については後ほど詳しく説明しますが、スタディングの講座料金は、ほかの公務員予備校と比較すると安いです。
♦割引キャンペーン
スタディングの公務員講座では、上記の通常料金から、キャンペーンなどで受講料を割引していることがあります。
■11,000円OFF
新年度のコースリリース時や新しいコースができた際などに11,000円OFFが何度か行われています。
もともと安い料金から11,000円も割引されるという驚き。
これまでに「地方上級・市役所教養合格コース」の「スタートダッシュ応援キャンペーン」や「社会人経験者合格コース」の開講記念キャンペーンなどがありました。
例えば66,000円のコースが55,000円になっちゃいます。
スタディングのキャンペーンはいつまで続くか分からないので、興味をもった方は早めの申し込みをオススメします。
■○○%OFF
ほかにも、スタディングでは全商品5%OFF、10%OFF、15%OFFクーポンも定期的に発行しています。
○○%OFFキャンペーン時に無料会員登録をしておけば、割引クーポンをもらうことができます。
例えば5万円の講座で10%OFFだと5,000円引きなのでかなりお得。
ちなみ現在、学生を対象に学割を実施中。
驚異の20%OFF。
チャンスを逃さないように!
4.スタディングのメリット
スタディングの公務員講座を選ぶメリットとしては以下の8点を挙げることができます。
順番に詳しく解説します。
- 料金が安い
- 学習ツールの機能がかなり優れている
- 教材はエクシア出版が開発協力
- 法律系専門科目は寺本先生
- アプリでオフライン学習も可能
- 論作文・面接試験対策あり
- 共有できるQ&Aサービスがある
- 合格キャッシュバックがある
♦メリ①料金が安い
■平均より安い価格帯
まず、スタディングの公務員講座は他の予備校の公務員講座と比べて安い価格帯です。
例えば、他の公務員予備校の教養科目と専門科目を学ぶ公務員講座の中央値価格はおよそ25万円前後。
一方でスタディングの場合は約13万円、フルサポートを付けても約20万円。
そのほかのコースも同様に安い。
経済的負担が少なくて嬉しい。
他の公務員予備校とスタディングの詳しい料金比較は後述しています。
■通信講座でランニングコストを抑える
じゃあなぜこんなに安いの?って思いますよね。
私が思うに以下の2点が考えられます。
- 通信講座に特化している
- 紙資料を削減している
スタディングは、通学講座を設けている公務員予備校に比べ校舎が必要ないので、テナント賃料や光熱費などのランニングコストをかなり抑えることができます。
■デジタル教材で経費削減
また、テキストは基本的にWebテキストとお伝えしましたが、スタディングは紙の資料請求もありません。
紙の印刷代や製本代って結構お金がかかるので、これも経費の削減に繋がります。
そういった支出の抑制が、講座の低価格に繋がっていると推測。
その代わり、気になる人は資料を無料ダウンロードできますよ。
♦メリ②学習ツールの機能がかなり優れている
スタディングの公務員講座を申込んだら、マイページから動画講義の視聴やWebテキストの閲覧、問題演習に取り組むのですが、これらに備わっている機能がかなり優れています。
実際私も利用しましたが、いろんな機能が搭載していました。
例えば以下のような機能。
- 進捗管理
- 練習モード/本番モード
- 正答率の確認
- 問題横断復習
- 8段階倍速再生対応
- タイムライン
- マイノート機能
- メモ機能
- 電卓機能 etc
■1:進捗管理
一日に何時間何分勉強したか(サイト利用時間)が記録されるので、数字、そしてグラフで毎日の学習時間を管理することができます。
これにより常に時間が記録されるので、サボることを防ぎ、モチベーションの維持に繋がります。
また、学習した章も記録されるため、進捗状況も把握しやすいです。
■2:練習モード/本番モード
問題を解く際は、練習モードと本番モードを選ぶことができます。
練習モードは制限時間がなくゆっくり問題を解くことができるモードで、本番モードは制限時間内に本番形式でまとめて問題を解いていくモードです。
最初は練習モードで解いて、その次は本番モードで解くみたいな使い方ができますね。
■3:正答率の確認
問題を解くと、どこまで解いたか進捗状況はもちろん、これまでの正答率も記録されます。
また、同じ問題を複数回解くと、過去に正解したか間違ったか履歴も残っているので、どの問題が苦手なのかも把握が可能。
さらに、ほかの受講生と自分の正答率を比較することもできるので、自分の現在のレベルも客観的に把握することができます。
正答率が高い問題に間違えてしまうと、危機感を持つことができますね。
■4:問題横断復習
問題横断復習は、問題を章ごとに順番に解いていくのではなく、「間違えた問題」、「要復習にチェックした問題」など、自分で対象問題を絞って解いていく機能。
苦手な問題などをピンポイントに解くことができるので、効率的な学習に繋がります。
間違えた問題にどんどんチェックを入れて、復習で正解したらチェックを外していく、という勉強ができちゃいます。
■5:8段階倍速再生対応
動画講義を視聴する際に、0.5~3.0倍速までの8段階で再生速度を変更することができます。
2.5倍以上の速度に対応している公務員予備校はそれほど多くありません。
これは地味に時短に繋がります。
私は3.0倍速で視聴してみましたがさすがに3倍は速すぎでした。
耳に自信がある人は2.5倍速くらいでいけるかも?
■6:タイムライン・勉強仲間
マイページのタイムライン上では、ほかの人がどの章をどれくらい勉強しているかを知ることができます。
なので自分の進捗状況や勉強時間を周囲のスタディング受講生と客観的に比較することが可能です。
ライバルたちの勉強時間がリアルに表示されるので、それを見ると俄然モチベーションは上がります。
いいね!やコメント機能も付いています。
■7:マイノート機能
スタディングのマイノート機能を使えば、自分で文や文章を入力して自分だけのノートを作成できます。
マーカー、下線、太字、好きなようにアレンジ可能。
また、マイノートには、自分で大事な部分を赤消しして、タップやクリックをすると文字が見えるという、暗記マーカーという便利な機能も搭載しています。
さらに、Webの特性を活かし、Webテキストをコピペして、大事なところだけ赤消しすることもできますし、画像を貼り付けるなんてこともできるんです。
私も試しにマイノートを作ってみました。↓
これ、見出しから箇条書きまで全部自分で作りました。
ここまで丁寧に作る必要はないと思いますが、我ながら上出来です。
■8:メモ機能
より簡易的なメモ機能もあります。
動画講義のページや問題集のページで気軽に付箋のようにメモを残しておくことができます。
メモは黄色、赤色、青色の3色で登録することができるので、残したメモを色によって絞り込み検索することも可能。
なのでメモの内容によって色分けしておくと後々見やすいです。
■9:電卓機能
問題ページには電卓機能も付いています。
画面上の電卓マークを押せばすぐに表示可能。
確認のために電卓を改めて用意する必要はありません。
便利だからと言って電卓を使って問題を解くのはダメですよ~。
♦メリ③教材はエクシア出版が開発協力
■公務員試験でお馴染み
いくら機能が良くても、使っている教材がイマイチだったり、無名企業のオリジナル教材だったら不安ですよね。
その点スタディングの場合は、公務員試験ではお馴染みの出版社が開発協力を行っています。
それが「エクシア出版」です。
ちなみに公務員試験の参考書では「実務教育出版」、「LEC」、「TAC」、「エクシア出版」あたりの出版社が有名です。
■畑中敦子さんが代表を務める
エクシア出版は畑中敦子さん代表取締役を務める出版会社で、主に公務員試験関連の本を多数出版しています。
畑中敦子さん自身も元々公務員試験の有名講師だった方で、これまでに多くの人気書籍を出版しています。
畑中先生が書いた数的処理対策「ワニ本」や「カンガルー本」はとても有名。
そういった公務員試験のノウハウがあるエクシア出版が開発協力していると安心感がありますよね。
♦メリ④法律系専門科目は寺本先生
■公務員試験のプロ
スタディングでは、「寺本康之先生」が法律系専門科目の主任となっています。
寺本康之先生も公務員試験業界ではかなり有名な先生です。
公務員試験の情報誌である「受験ジャーナル」にもコラムを連載されていました。
また寺本先生自身、憲法、民法、行政法、政治学、社会学、行政学など公務員試験の参考書を複数出版しています。
しかもエクシア出版から。
■おもしろい寺本先生
おそらく寺本先生の公務員関連の著書は20冊を超えているでしょう。
こういった経験のある先生から学べるのは嬉しいですね。
ちなみ寺本先生は面白い経歴の持ち主。
大学院に2つ行く、ニート、ギャル男、役者経験、会社の社長など人生経験も豊富。
ちなみに親族は公務員だらけだそうです。
♦メリ⑤アプリでオフライン学習も可能
スタディングでは学習専用アプリも提供しています。
普通は動画講義で学習するときはオンラインで視聴する必要があります。
しかしスタディングのアプリをダウンロードすると、インターネットに繋がっていないオフライン時にも動画講義を視聴することが可能。
アプリ内にあらかじめ、オフライン時に視聴したい講義をダウンロードしておくという方法です。
これならスマホやPCの通信容量が少ない人でも安心して視聴することができますね。
速度制限などを気にしなくて済むのは地味に嬉しい。
また、パソコンを所有していれば、講義の音声のみをダウンロードして、スマホやタブレットに転送することもできます。
♦メリ⑥論作文・面接試験対策あり
■それぞれ3時間以上の講義
スタディングの公務員講座は料金が安いので、教養科目・専門科目対策のみと思いきや、論作文や面接試験対策もコース内容に含まれています。
公務員試験は教養試験・論文試験だけで受かるわけではないので、こういった講義も受けることができると心強いです。
論作文・面接試験対策講義が含まれているのは以下のコースおよびフルサポートコース。
- 地方上級・市役所 教養・専門合格コース
- 地方上級・市役所教養合格コース
- 社会人経験者合格コース
- 警察官・消防官合格コース
コースによって異なりますが、論文対策が約5~6時間(5~7講義)、面接対策が約3~5時間(6~7講義)となっています。
■エントリーシートの添削も
スタディングの面接対策ではエントリーシートの書き方についても解説されています。
さらにどのコースもエントリーシートの添削を1回受けることが可能。
低価格で添削もあるのでコスパは抜群。
逆に教養科目や専門科目の対策は自分でやって、論文と面接対策だけをお願いしたい人は「論文/面接速習コース(地方上級・市役所)」がオススメ。
♦メリ⑦共有できるQ&Aサービスがある
■質問・悩み・相談
スタディングでは受験Q&Aサービスという機能もあります。
これは、人物試験や公務員試験に関する悩み事などが質問・相談できるサービスです。
こういう相談ができるのは独学にはないメリットですね。
質問はチケット制で主要講座には事前に3回分のチケットが付いています。
■ほかの人と疑問が共有できる
そして、このQ&Aはスタディングの公務員講座の受講者全体に共有されます(もちろん実名の記載なし)。
逆に言うと、ほかの人の質問も閲覧することができます。
自分と似たような疑問を持っている人の質問と、それに対する回答を見れば、質問しなくても悩みを解決することができます。
自分が気になることって結構周りの人も気になっているし、逆に他の人が疑問に思うことは自分も同じように疑問に思っていることが多いです。
なので、スタディングの受講生同士でQ&Aが共有できるのはかなり便利だと思います。
■実際のQ&A
どんな質問があるか、実際にスタディングのQ&Aを覗いてみました。
「全く縁がない自治体を受けようと思いますが受かる可能性はありますか?」
「各自治体で、市役所ですと問題が違うとおもうのですが内容はほとんどが共通していますか??」
このように質問するだけでなく閲覧もできるのが良いですね。
♦メリ⑧合格キャッシュバックがある
これはいつまで続くか分かりませんが、現在スタディングでは公務員試験に合格した人を対象に「合格お祝い金制度」を実施しています。
■内定のご褒美に
条件を満たしている方は、なんと1万円を貰うことができます。
しかも条件といっても、アンケートと合格体験記を書くくらいなのでかなり簡単です。
もともと受講料金が安いうえに、1万円のキャッシュバックはかなりの太っ腹だと思います。
合格した人を対象としているので、がぜんやる気は出ますよね。
■対象コース
2024年合格目標コースでは以下のコースがいまのところ対象です。
- 地方上級・市役所 教養・専門合格コース
- 地方上級・市役所 教養合格コース
- 警察官・消防官合格コース
- 社会人経験者合格コース
- 【コーチング対応】地方上級・市役所 教養・専門合格担任フルサポートコース
- 【コーチング対応】地方上級・市役所 合格担任フルサポートコース
- 【コーチング対応】 警察官・消防官 合格担任フルサポートコース
- 【コーチング対応】社会人経験者合格担任フルサポートコース
- 専門3科目速習コース
ほぼすべてのコースが対象となってますね。
内定をもらった人はスタディング事務局へ連絡するのを忘れないように。
5.スタディングのデメリット
スタディングのデメリットについてもお伝えします。
- 公務員講座の歴史が浅い
- 国家公務員をメインとしたコースはない
専門科目は別に対策←削除- 機能が多すぎて最初は戸惑う
- 模擬面接・論文添削なし
- 質問は制限あり
♦デメ①公務員講座の歴史が浅い
■2024年度で5年目
最初にお伝えしたように、スタディングの公務員講座が開講されたのは2019年の5月。
数十年続く公務員予備校もある中で、2019年スタートはまだまだ歴史は浅いと言えます。
歴史や老舗、そういったものにこだわる人にはデメリットかもしれません。
ただ、スタディングはどんどん知名度が上がってきており、勢いのある予備校であることは間違いないです。
■スタディングの合格実績
2020年度がスタディング公務員講座受講生の初陣。
それからどんどん公務員試験合格者は増加しています。
以下は合格先の一部です。
◎2022年度合格
国家一般職、国税専門官、法務省、裁判所事務官、東京都、千葉県、埼玉県、京都府、愛知県、栃木県、熊本県、山口県、山形県、奈良県、山梨県、高知県、茨城県、北海道、特別区、千葉市、静岡市、名古屋市、大阪市、北九州市、川越市、さいたま市、所沢市、川口市、相模原市、久留米市、流山市、船橋市、日光市、水戸市、札幌市、盛岡市、大分市、山口市、安城市、豊橋市、いわき市、富山市、町田市(保育士)、日野市(保育士)、食品衛生監視員、沖縄国際大学職員、大阪市(社会福祉)、警視庁I類、愛媛県警、岐阜県警、岩手県警、秋田県警、長崎県警、千葉市消防局、その他市町村
◎2021年度合格
国家総合職、国家一般職、東京都、北海道、山形県、宮城県、千葉県、新潟県、愛知県、広島県、愛媛県、長崎県、大分県、熊本県、特別区、仙台市、横浜市、さいたま市、名古屋市、京都市、岩国市、長崎市、その他市町村、警視庁、北海道警、兵庫県警、東京消防庁、名古屋市(消防)など
◎2020年度合格
国税専門官、特別区、北海道、青森県、宮城県、仙台市、大津市、岡崎市、広島市、その他市町村、準公務員採用など
これだけ合格先があれば、仮に落ちてもスタディングのせいだと言い訳はできませんね。
♦デメ②国家公務員をメインとしたコースはない
スタディングの公務員講座はコース名を見ても分かるとおり、地方公務員志望者をメインターゲットとしてます。
そのため、どちらかという国家公務員試験よりも地方公務員試験に強い印象です。
ただ、上記の合格実績にあるように、国家公務員である国家総合職や国税専門官などに合格している人もいます。
スタディングのHPにも国家公務員の一般教養試験対策としても利用可能と記載されています。
しかしあくまでメインは地方公務員で、過去問も地方公務員試験のものが中心です。
♦デメ③専門科目は別に対策
★追記:専門科目対策もできるようになりました。
■経済系専門科目の対策はない
教養科目しかない公務員試験を受ける場合は関係ないですが、専門科目もある試験を受ける場合、独学が必要な科目も出てきます。
スタディングの公務員講座は基本的に教養科目の対策が中心です。
専門科目でも法律系科目と行政系科目のコースは用意されていますが、マクロ経済学などの経済系科目の対策コースはありません。
これらの科目については市販の教材で学習する必要があります。
■通信+独学
つまり、半分通信、半分独学みたいなスタイルですね。
これはこれで私は悪くないと思いますけど。
専門科目はすべて独学する、教養試験だけじゃなく法律系専門科目もスタディングを利用する。
講座が分かれているのでこういった選択もできますね。
■独学なら『スー過去』がオススメ
専門試験を独学で勉強する場合は『新スーパー過去問ゼミ』がオススメ。
公務員試験で一番メジャーな過去問題集です。
各科目ごとに販売されていて、掲載過去問数もかなり多い。
♦デメ④機能が多すぎて最初は戸惑う
■使い方が分からない
メリットでスタディングの学習ツールが充実していることをお伝えしましたが、それには小さなデメリットもあります。
それは、機能が多すぎて迷子になってしまうことです。
私は最初、どこを押せば動画講義が見られるのか、マイノートはどうやって使うのかなど、学習するページの使い方に迷いました。
せっかくの機能を上手く活用できませんでした。
■徐々に慣れる
ただ安心してください、使い続けていくと慣れます。
私は徐々に慣れていきました。
検索機能があるので、キーワードを入力すると、キーワードに即した動画講義やWebテキスト、問題などを見つけることができます。
また、操作手順マニュアルもあるので、使用方法が分からない場合はここを見て覚えることをオススメします。
♦デメ⑤模擬面接・論文添削なし
■低価格なので妥当
スタディングのメリットで論作文や面接の対策があるとお伝えしましたが、少し惜しい点もあります。
添削について、エントリーシートの添削はあっても論作文の添削はありません。
そして面接対策の講義はあっても、模擬面接はありません。
この2点がないのが惜しい。
ただ、スタディングの安い価格帯で対策講義とエントリーシートの添削をしてもらえるので、それ以上求めるのは欲張りかもしれませんね。
■フルサポートコースという選択肢
値段は上がりますが、スタディングのフルサポートコースで受講すれば面接対策を無制限で受けることができます。
対策は担任講師とZoomで実施。
また、エントリーシートの添削も無制限。
値段は上がると言っても他の公務員予備校の平均価格より安い。
■ほかを活用することで対処できる
もしもリアル模擬面接を受けたい場合は、学校の就職課や各地方のジョブカフェ(若者向けの就職支援センター)を活用してみてください。
無料で模擬面接を受けれらることが多いです。
また、論文の添削を希望する方は公務員試験の情報誌『受験ジャーナル』を利用することをオススメします。
有料ですが、受験ジャーナルの付録として付いている論文用紙に、論文を記入して郵送すると添削をしてもらえます。
論文用紙は、受験ジャーナルの特別企画版には付いてないので注意。
♦デメ⑥質問は制限あり
スタディングの受験Q&Aサービスでは、試験に関する質問・相談をすることができますが、いくつか制限があります。
■問題の解き方などは×
1つは問題の内容については質問できないことです。
質問が出来るのは人物試験に関することや、公務員試験全般の相談などです。
「この問題のここの解き方が分かりません」といった問題の具体的な解法については対応していません。
難しすぎる問題は悩み過ぎず飛ばすのも有効。
■無料の質問は3回まで
2つ目は、質問の回数が限られていることで、3回までとなっています。
ただ、個人的には3回あれば十分だと思っています。
私が公務員予備校に通っていた時は、ほとんど質問した記憶がなく、1,2回したかな~?くらいの感じです。
意外とそんなに質問しないもんです。
■チケット購入もしくはフルサポートコース
もしも4回以上質問をしたい人はチケット購入すれば可能です。
また、最初から質問が3回できるのは以下の3つのコース受講生です。
- 地方上級・市役所 教養・専門合格コース
- 地方上級・市役所教養合格コース
- 社会人経験者合格コース
- 警察官・消防官合格コース
そのほかのコース利用者でも、質問をしたい場合はチケットを購入することで可能になります。
スタディングのフルサポートコースで受講すれば個別カウンセリングで何度も相談が可能。
受験Q&Aサービスのチケットも30枚付いています。
6.スタディングの評判・口コミ
スタディングの公務員講座を利用した人の口コミや評判、合格者の声を紹介します。
まだ公務員講座が開講されて長い年月が経ってないので、口コミ・評判はそれほど多くありません。
♦いい評判
- 評判➀ 料金の安さに満足している
- 評判② コスパが良い
- 評判③ 論文・面接コースの講義は分かりやすく飽きずに学習できた
- 評判④ スマホで学習できるのでテキストが邪魔になったりしない
- 評判⑤ 1つの動画が短いのでスキマ時間に学習できた
- 評判⑥ 仕事しながらでも学習できる
やはりスタディングの料金に満足している人が多いようです。
まとまった勉強時間が確保できない人からも評判はいいみたい。
♦イマイチな評判
- 評判➀ 対面でない分モチベーションの維持が大変
- 評判② 面談ができない
- 評判③ 分からない部分を質問できない
- 評判④ 冊子テキストがないので不安
これらはスタディングというより通信講座全般に言えることですね。
テキストはオプションで冊子版がもらえます。
♦合格者の声
スタディングの公式HPから、実際にスタディングの公務員講座を利用して合格した人の「合格者体験談」を抜粋しています。
■国家総合職:Hさん
” 判断推理や数的処理は問題のジャンルごとに解法のコツを簡単につかみやすく、とてもコスパのいい講座だと感じました。
また、勉強時間が自動的に記録されることや、学習状況のパーセンテージが目立つように表示されていることがモチベーションアップに繋がりました。”
■愛知県庁:Hさん
” 試験まで1ヶ月しかなく仕事と両立しながらになりましたが、スタディングで効率よく勉強を進められたので、教養試験で7割5分を超えることが出来ました。
数的処理は間違えた問題をノート機能を使ってコメントを書き込みながら繰り返し取り組み、通勤の隙間時間に知識系の講義を1.5倍速で聞いて対策しました。
面接カードの書き方なども、考え方から教えていただけて大変助かりました。”
■特別区Ⅰ類:Yさん
” 数的処理が苦手でしたが、わかりやすい授業で考え方や基礎を身につけ、ひたすら問題演習を繰り返したことで得点源にすることが出来ました。
おかげで1次試験は全て突破することが出来ました。
2次試験対策も何をやったらいいのか未知でしたが、STUDYINGの講座や資料を活用しながら自己分析等を進めました。”
■名古屋市(行政A):Kさん
” 3月末に退職を決意し、受験を決めました。
とにかく時間がなかったので、場所を選ばず勉強できるStudyingの公務員コースを受講することに。
スキマ時間に勉強でき、スマホ一台で済むことから勉強のハードルが下がり、コツコツ勉強時間を稼ぐことができました。
4月に2週間ほど入院することになったのですが、入院中も勉強することができました。”
■長泉町:Rさん
” 私は大学3年の4月から公務員試験の勉強を始めました。大学の体育会の部活に所属していたため早めに準備をしてコツコツと続けてきました。始めた当初は分からないことばかりで苦労しましたが講座の動画では分かりやすく解説しており効率的に勉強することが出来ました。またスマートフォンでも視聴できるので、移動の際に視聴することで時間を有効的に活用することが出来ました。”
7.他の予備校との料金比較
♦18社を比較
ここでは、スタディングの公務員講座とそのほかの公務員予備校の通信講座費用を比較しています。
比較するのは専門科目と教養科目を扱っているコースで、スタディングだと「地方上級・市役所 教養・専門合格コース」です。
フォーサイトと公務員のライトは教養試験対策がメインなので金額を記載していません。
料金には変動があるのであくまで参考程度に。
♦スタディングは安い
これを見ると、スタディングの料金が安い価格帯に位置していることが分かります。
大栄の約4分の1の費用で済みます。
フルサポートを付けても約20万円なのでそれでも安い。
単純に価格のみで公務員予備校の良し悪しは決められませんが、決め手の1つにはなりますね。
スタディングより安い公務員予備校もありますが、安過ぎて怖いと思う人にはちょうどいい価格かも。
8.他の予備校との特徴比較
上記の公務員予備校のうち、割とスタディングの価格帯に近い予備校の特徴を比較します。
- スタディング
- 学習ツールの機能がかなり優れている
- 教材はエクシア出版が開発協力
- 合格キャッシュバックがある
- ユーキャン
- 添削とアドバイスを受けられる
- 指導サポート期間が長い
- あとから返品OK
- 東京アカデミー
- 評価の高い教材
- 無料で全国公開模試が受けられる
- 充実と余裕のある面接対策
- 実務教育出版
- 無料で模試が受けられる
- 面接カード&論文添削
- 受験ジャーナルがもらえる
- 大原
- 学習方法の選択肢が多い
- 安心の合格者数
- 単発でオンライン面接対策も可能
♦勢いのスタディングとアガルート
この中で、公務員予備校の大手と言えるのは大原と東京アカデミー、資格講座全般の大手はユーキャンです。
大手思考の方の選択肢ですね。
そして勢いがあるのは、スタディング。
歴史はまだ浅いですが、確実に評判は高まっています。
実務教育出版は公務員試験関連書籍を多く出版していますが、公務員講座も開講しています。
【関連記事】
⇒ アガルート公務員講座の評判・特徴!3つの公務員経験者が解説
9.スタディングはこんな人にオススメ
♦あてはまればGO
スタディングの公務員講座について特徴、評判、メリット・デメリットなどを紹介しました。
これまでの情報を踏まえ、スタディングの公務員講座をオススメする人は以下ような人です。
- 通信で勉強したい人
- なるべく講座の料金を安く抑えたい人
- 面接と論作文についても講義を受けたい人
- 学習ツールで効果的な学習をしたい人
- 地方公務員をメインターゲットにしている人
上記に挙げた項目が複数当てはまれば、スタディングの講座を受講してみてください。
♦コスパ抜群
もちろん、30万円を超える公務員講座と比べたら、リアル模擬面接がない、冊子のテキストがないなど足りない点はいくつかあります。
しかし、価格と講座内容のバランスを考えると、スタディングの公務員講座は非常にコスパが良いと思います。
足りない部分はジョブカフェに模擬面接を受けに行ったり、市販の教材を買ったり、自分で動く行動力がある人にはぜひオススメです。
まあ、常に受け身の人はどの公務員予備校に行っても受かりませんけど。
少しでもスタディングに興味を持った方は、早めに申し込んで勉強を開始しましょう。
決断力のあるライバルはすでに勉強を始めています。
10.申し込み方法
スタディングの申し込みは以下の手順です。
- 公式HPから受講したいコースを選び
- 必要事項の入力
- クーポンがあれば でクーポンを選択
- 完了
ちなみに支払方法はクレジットカード、コンビニ支払い、ペイジー支払い、銀行振込、ローンの5つから選択することができます。
お金に余裕がない人は「クレジットカード支払い」、「ローン(分割払い)」を選択すれば分割で支払うことも可能。
公務員になれば簡単に元は取れます。
【★講座詳細 / 申し込み★】
⇒ スタディング公式HP