スタディングの社会人向け公務員講座ってどうなの?詳しく解説!

最近CMでよく見かける「スタディング」の公務員講座。

社会人の方で気になる人も多いんじゃないでしょうか。

ただスタディングのことや講座の内容が分からなければ受講するのに躊躇しますよね。

そこで今回は「社会人の方」に向けて、スタディングの公務員講座について詳しく解説していきます。

公務員講座全体については以下の記事で詳しく解説しています。
⇒『スタディング公務員講座は最悪?評判・特徴を元公務員が全部解説』

【この記事を書いた人】
政令市の消防士と行政職、町役場を経験
公務員試験は独学・予備校両方で合格を経験
YouTube ハチサン公務員

目次

  1. スタディングとは
  2. そもそも社会人の採用枠って?
  3. 社会人がスタディングで選ぶべきコース
  4. 社会人経験者合格コースを解説
  5. スタディングのフルサポートコース
  6. スタディングの実績・合格者の声
  7. まとめ

【★講座詳細 / 申し込み★】
⇒ スタディング公式HP

1.スタディングとは

複数の資格講座を開講 

スタディングはKIYOラーニング株式会社が運営しているオンライン予備校です。

公務員講座を筆頭に司法書士講座や宅建士講座など約30種類の資格講座を開講しています。

会社自体は2008年に創業し、2021年に累計受講者数を14万人突破。

いま勢いのある会社です。

そしてスタディングの公務員講座が開講したのは2019年。

比較的新しい講座です。

2023年5月には公務員のYouTubeチャンネルも開設しています。

【関連記事】
⇒ スタディングって大丈夫?運営会社がどんな会社なのかを解説!

学習スタイル 

スタディングの公務員講座は「通信講座」なので校舎に通わずに学習ができます。

自宅、通勤中、図書館など好きな場所で学習ができるので、忙しい社会人にとっては嬉しい学習スタイル。

通学するという手間が省けます。

また、通信講座は公務員予備校によって、紙媒体を中心に学習するタイプと動画やアプリを活用して学習するタイプの2つに分けられますが、スタディングの公務員講座は後者。

基本的に動画の講義を視聴して、WebテキストやWeb問題集で理解を深めていきます。

ちなみに紙媒体のテキストも欲しい場合はオプション追加で対応可能。

2.そもそも社会人の採用枠って?

一般採用枠と社会人採用枠 

公務員試験には一般採用枠と社会人採用枠があります。(呼称は官公庁によって様々)

共に1次で筆記試験、2次で面接試験という流れが多いですが、社会人採用枠は一般採用枠に比べて筆記試験の負担が少ないことが多いです。

例えば、一般採用枠では教養試験と専門試験の2つが実施される自治体でも、社会人採用枠なら専門試験がない、といった感じです。

その代わり社会人採用枠は採用倍率が高くなる傾向です。

ほとんどの場合、倍率10倍は超えます。

どっちで受験をするか 

ただ、社会人は社会人採用枠しか受けられないという訳ではありません。

年齢の範囲内(だいたい30代前半まで)であれば一般採用枠でも受験できます。

また、社会人採用枠で受験した場合、当然これまでの経歴について面接で深く質問されます。

逆に20代でも社会人の経験が数年あれば社会人経験枠でも受験も可能。

勉強の負担が大きいけど倍率が低い一般採用枠で受験するか、勉強の負担は少なくなるけど倍率が高い社会人採用枠で受験するか。

公務員試験は戦略的に考えましょう。

3.社会人がスタディングで選ぶべきコース

スタディングでは複数の公務員講座が用意されていますが、主なコースは以下の4つ。

  1. 地方上級・市役所 教養・専門合格コース
  2. 地方上級・市役所教養合格コース
  3. 警察官・消防官合格コース
  4. 社会人経験者合格コース

警察・消防の採用試験では、ほとんど一般採用枠と社会人採用枠の区別がないので、社会人で警察官・消防官を目指す方は⓷の「警察官・消防官合格コース」を選びましょう。

行政職(事務職)志望で一般採用枠で受験しようと考えている社会人は、①、②からコースを選びましょう。

そして、社会人採用枠で受験しようと考えている社会人の方は④の「社会人経験者合格コース」を選んでください。

こちらは社会人採用枠に特化したコースになっています。

【関連記事】
⇒ 伊藤塾には社会人に対応した公務員講座はあるか?合格できるか?

4.社会人経験者合格コースを解説

ここでは社会人採用枠に特化したコース「社会人経験者合格コース」の内容について解説します。

①料金 

社会人経験者合格コースの料金は以下のとおり。

  • 費用:66,000円
  • 分割例:5,600円×12回

分割払いも可能です。

スタディングの公務員講座はどれも良心的な価格で、「社会人経験者合格コース」についても同様に安いです。

さらにスタディングでは定期的に受講料の割引キャンペーンを実施しているので、タイミングがあえば10%OFFや15%OFFの金額で受講ができます。

もともと安い上にさらに割引されるのは嬉しい。

②学習できる科目 

スタディングの社会人経験者合格コースで学習できる科目は以下のとおり。

  • 数的処理(数的推理・判断推理・空間把握・資料解釈)
  • 文章理解(現代文・英文)
  • 自然科学(生物・地学・化学・物理)
  • 社会科学(法律・政治・経済・社会)
  • 人文科学(日本史・世界史・地理・思想)
  • 時事対策
  • 経験者論文対策
  • 経験者面接対策

社会人採用枠で出題される科目を概ねカバーしていると言えます。

経験者論文対策と経験者面接対策を除き「地方上級・市役所教養合格コース」の内容と同じです。

試験で出題数が多い数的推理の講座が19回、判断推理の講座が14回ときちんと多めに組まれています。

この2つは社会人採用枠でも大事な科目です。

③実際の社会人採用枠の試験内容 

参考に特別区と横浜市の社会人採用枠で出題される科目、内容を紹介します。

特別区・社会人(令和5年度受験案内)

  • 知能分野(文章理解・判断推理・数的処理・資料解釈・空間把握)
  • 知識分野(社会事情・人文科学・社会科学・自然科学)
  • 職務経験論文
  • 課題式論文
  • 個別面接

横浜市・社会人(令和5年度受験案内)

  • 一般的知識(法律・政治・経済・社会・一般事情・人文科学・自然科学など)
  • 一般的知能(文章理解・英文理解・判断推理・数的推理・資料解釈など)
  • 論文
  • 個別面接Ⅰ
  • 個別面接Ⅱ

科目の呼称は官公庁により異なりますが、これを見るとだいたい似たような内容になってますね。

スタディングの社会人経験者合格コースの内容とも合致しています。

④特徴的な講座内容 

社会人経験者合格コースは社会人採用枠にフォーカスしたコースなので「経験者論文対策」と「経験者面接対策」を受講することができます。

経験者論文対策

社会人経験枠の採用試験では、職務経験を踏まえた記述が求められる「経験者論文」を出題する官公庁もあります。

例えば特別区の2022年度の「職務経験論文」「課題式論文」は以下のような問題が出題されました。

➀職務経験論文
”職場の活性化について、あなたのこれまでの職務経験を簡潔に述べてから、その経験を踏まえて採用区分における立場として論じてください。”

②課題式論文
・シティプロモーションについて
・複雑化・多様化する区民ニーズへの対応について

いきなりだと、どのように考えればいいか迷いますよね。

スタディングでは合計約5時間45分にわたり「経験者論文対策」を実施しているので、考え方のヒントが得られます。

経験者面接対策

スタディングの社会人経験者合格コースでは8講座、約5時間にわたり、経験者面接対策講義を実施しています。

  1. 経験者採用試験での人物試験(ES・面接試験)について学ぶ
  2. 公務員転職に向けた自己分析
  3. 行政の仕事を知る
  4. 経験者採用試験でのES作成
  5. 職務経歴に関する質問でのPR
  6. 具体的質問の意図と回答の方向性
  7. 面接の印象アップ大戦略!
  8. 色々な形式の面接

何も知らない状態で受験するより、講義を聞くだけでも安心感がありますよね。

また、これに加えてエントリーシートの添削も実施してもらえます。

独学ではなかなか社会人採用枠の対策ができないのでありがたい。

5.スタディングのフルサポートコース

スタディングには、これまでに紹介した「社会人経験者合格コース」のサポートをさらに充実させた「【コーチング対応】社会人経験者合格担任フルサポートコース」があります。

基本的には社会人経験者合格コースと同じ講座内容ですが以下のようなサポートが付加されます。

  • オンライン個別学習相談(60分)
  • オンライン個別カウンセリング(30分)
  • 個別学習計画表の受け取り方法
  • ホームルーム

スタディングの個別カウンセリングでは相談だけでなく、オンラインで模擬面接を受けることもできます。

しかも回数制限はなし。

個人的に回数制限なしで模擬面接が受けれられるのが一番フルサポートコースのいいところだと思います。

価格は143,000円と上がりますが、その分内容も充実します。

6.スタディングの実績・合格者の声

実績例 

スタディングのHPに社会人経験枠での公務員試験の合格実績が一部掲載されているので紹介します。

  • 国税専門官(経験者採用)
  • 東京都(キャリア活用採用)
  • 大阪府行政(社会人等)
  • 特別区(経験者採用2級職)
  • 広島市(社会人採用)
  • 大津市(社会人経験者一般事務職)
  • 弘前市(社会人)
  • 長井市(行政 U・Iターン枠職務経験者)etc

地方公務員はもちろん、国家公務員である国税専門官にも社会人採用枠で合格している人がいるようです。

ちゃんと実績があると安心ですね。

だからと言って対策を怠ると当然落ちますよ。

合格者の声 

スタディング受講生の社会人合格者の声をHPから抜粋しています。

国税専門官:匿名希望さん

“通勤時間中の隙間時間で学習出来たこと。 
カリキュラムが細切れになっているので、地道にカリキュラムを進めていけば、徐々に解ける問題が増えていく。
1単元10分でも倍速機能を活用すれば、5分で学ぶことができ、効率よく学習可能であった。
アプリ導入により、オフラインでの対応可能になったことで、ポケットWi-Fiを持ち歩いていたが、その辺の心配もなくなった。”

確かに倍速して動画を見れば時短に繋がります。

東京都庁:T.Sさん

“公務員の社会人採用があることを知り、はじめは独学で勉強していましたが公務員試験は範囲が広く勉強の方法が分からない状態でした。
何度か受験する中で公務員試験についてインターネットで調べているときに広告でスタディングを見つけてすぐに登録して勉強を開始しました。
スタディングは動画で分かりやすく、知識問題の対策だけでなく、論文対策、エントリーシートの書き方や面接対策の動画もあったのが良かったと思います。
公務員試験は独学で合格するのは難しいと感じます。
公務員対策講座は沢山ありますが、お手頃な価格でスキマ時間を使って勉強できるスタディングはお勧めです!”

やはり社会人は勉強時間が限られているので、スキマ時間に勉強できることが魅力のようです。

【★講座詳細 / 申し込み★】
⇒ スタディング公式HP

7.まとめ

通信講座で魅力的 

スタディングの社会人向けの公務員講座について解説しました。

社会人が公務員試験を受けると決めたら、まずは自分が社会人枠一般採用枠どっちで受験可能かを志望先の受験案内を確認してみてください。

そこから自分に合うコースを選びましょう。

いずれにせよスタディングの通信講座は通学講座に比べて時間も費用も掛からないのが魅力的。

費用を抑えたい人にはスタディングの公務員講座はオススメです。

自分で考えて勉強する 

ただ、必要な参考書等は自分で買い足すようにしてください。

社会人は忙しいのでつい受け身になりがち。

公務員講座を受けただけで満足していては落ちます。

「スタディングでなんとなく勉強していたけど落ちた」とならないように主体的に考えて学習しましょう。

スタディングの公務員講座の詳しい学習方法やメリットデメリットについては、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。

【関連記事】
⇒『スタディング公務員講座は最悪?評判・特徴を元公務員が全部解説』