ヒューマンアカデミーはいろんな講座を設けていますが、その中に公務員講座もあります。
そこで今回はヒューマンアカデミーの公務員講座について解説。
評判やメリット・デメリット、特徴などを詳しく説明します。
この記事では主に大卒区分のコースについて取り上げていますが、高卒区分を受験しようとしている方も参考になるはず。
【この記事を書いた人】
・政令市の消防士、町役場の行政職員、政令市の行政職員を経験
・公務員試験は独学・予備校利用の両方で合格した経験あり
・YouTube ⇒「3回公務員」
★目次
- ヒューマンアカデミーの学習形態
- コースと料金
- ヒューマンアカデミーのデメリット
- ヒューマンアカデミーのメリット
- 評判・口コミ
- 他の予備校との料金比較
- 他の予備校との特徴比較
- ヒューマンアカデミーをオススメする人
- 資料請求する
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1.ヒューマンアカデミーの学習形態

♦ヒューマンアカデミーとは?
ヒューマンアカデミーは元々、大学進学予備校「日本進研ゼミナール」として創業。
その後さまざまな業種の会社が設立され、2010年に教育事業のヒューマンアカデミー株式会社が設立されました。
ヒューマンアカデミーは現在いろいろな通学講座や通信講座を開講していますが、ヒューマンアカデミーの通信講座は「たのまな」と呼ばれています。
そして、ヒューマンアカデミーの公務員講座は通学講座ではなく通信講座で実施されています。
♦学習スタイル
■映像講義&テキスト&問題集
ヒューマンアカデミー(たのまな)の通信講座は講義動画の視聴と講義資料・テキストを読んで学習していくスタイル。
そして、過去問題集やWebテストを解くことで実践力を身につけていきます。
映像講義は通勤や通学中にも視聴できるので効率よく学習することが可能です。
映像は60分~90分程度で、通学の予備校や大学の講義と同程度かそれよりも少し短い長さ。
映像通信専用に収録されたものを使用しています。
■クレアールと提携
ヒューマンアカデミーの通信講座は資格スクールのクレアールと提携して、共通した教材を使用しています。
ヒューマンアカデミーもクレアールも使用している過去問題集は「過去問フォーカス」。
ただ、サービス内容は若干違い、価格も違います。
価格の比較は後述。
2.コースと料金

ヒューマンアカデミーの公務員講座には以下の2つの講座が用意されています。
♦公務員上級講座
【料金】
一括払:244,400円
分割払:7,700円×36回
大卒程度の公務員を目指すコースで、教養科目と専門科目の学習が中心。
そのほか、時事対策や志望先別対策など複数のカリキュラムが含まれています。
♦公務員初級講座
【料金】
一括払:127,300円
分割払:4,000円×36回
高卒程度の公務員を目指すコースで教養科目を学習します。
専門科目がないため、料金は上級講座の約半分。
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3.ヒューマンアカデミーのデメリット

ヒューマンアカデミーの通信講座たのまなのデメリットは以下の4つ。
- 選択できるコースが少ない
- どの科目の問題集があるのか不明
- 集団討論の練習はできない
- 講義資料を紙でほしいならDL印刷
♦デメリット①選択できるコースが少ない
先述したとおり、ヒューマンアカデミー(たのまな)の公務員講座は2コースしかありません。
大卒公務員に限ると「公務員上級講座」1つのみです。
資料には「公務員上級講座」で目指せる職種として国家一般職(大卒)と地方公務員上級、警察・消防(大卒)が書かれています。
しかし、この講座では民法や行政法など専門科目の教材も用意されているので、教養試験の勉強のみで事足りる警察・消防を目指す人には不向きの講座です。
また、国家総合職のような難易度が高い職種を志望する人にも向いていません。
そのほか専門的な試験のある職種を目指す方も、専門的なコースを用意している公務員予備校を選んだ方がいいかもしれません。
教材などを見る限り、国家一般職と地方上級、もしくはそれらの試験に似ている官庁を第一志望とする人に向けたコースであると言えます。
♦デメリット②どの科目の問題集があるのか不明
■テキストは全科目ありそうだが
ヒューマンアカデミーのホームページには主要教材として以下の科目が記載されています。
- 教養科目
- 数的処理、文章理解、自然科学(化学・生物・地学)、人文科学(世界史・日本史・地理)
- 専門科目
- 憲法、民法Ⅰ、民法Ⅱ、行政法、刑法、労働法、ミクロ経済、マクロ経済、財政学、経営学、政治学、行政学、社会学、国際関係
講座を受講すればこれらの科目が勉強可能ですが、どの科目の問題集とテキストがあって、どの科目がないのかどこにも明記されていません。
教材紹介の画像を見る限り、テキストについてはおそらく上記科目全て用意されています。
■問題集はない科目も
しかし、問題集については全科目用意されていないことが予測できます。
学習する科目数は上記のとおりですが、資料の画像に写されている問題集(過去問フォーカス)は12冊のみです。
1冊に複数の科目が収録されているのもいくつかあると思いますが、それでも全ては揃っていません。
なぜなら、提携しているクレアールの講座でも「過去問フォーカス」を使用していますが、マイナーな数科目ついては「過去問フォーカス」がないからです。
なので「過去問フォーカス」がない科目については他の市販の過去問題集を利用して学習しましょう。
公務員講座を利用しても、不足だと感じたら参考書等を買い足す事は当たり前なのですが、事前にどの科目の問題集がないのか明示していないのは少し残念。
気になる方は事前に確認をしておきましょう。
♦デメリット③集団討論の練習はできない
■模擬集団討論はない
公務員試験では個別面接や集団討論などの人物試験も実施されます。
人物試験のメインは個別面接ですが、官庁によっては集団討論を実施するところもあります。
しかし、ヒューマンアカデミーの公務員講座では模擬集団討論はありません。
通信講座なのでしょうがない部分はありますが。
面接対策講義の中で集団討論についても学べるかもしれませんが、志望先で集団討論が実施される場合、一度でいいから練習はしておきたいところ。
■ほかの機関も活用する
ただ、代替策はあります。
集団討論の練習だけは、大学の就職課や全国に設置している若者向けのハローワーク(ジョブカフェ等)を利用するという方法です。
多くのジョブカフェでは無料で面接対策などを実施しています。
私も公務員予備校に通いながらジョブカフェなど活用しました。
♦デメリット④講義資料を紙でほしいならDL印刷
ヒューマンアカデミーの公務員講座の講義で使用される資料は、紙では配布されません。
資料はWebで閲覧するスタイルです。
紙媒体でほしい場合はダウンロードして自分で印刷をする必要があります。
資料を見ることができれば紙でも端末上でもどちらでも構わないという人は気にする必要がありません。
しかし、資料にいろいろ直接書き込んで手元に置いておきたい人にとっては、印刷する手間が煩わしく感じるかもしれません。
全ての資料を印刷する場合はそれなりに印刷代もかかってくるでしょう。
ただ、資料を電子化することによって受講料を抑えているという側面もあります。
また、基本的にテキストと問題集は紙媒体です。
4.ヒューマンアカデミーのメリット

続いてヒューマンアカデミーのメリットを6つ紹介。
- 問題集の解説動画
- 質問回数無制限
- 模擬試験あり
- 論文&面接シート添削あり
- 校舎で面接対策
- 在籍期間1年間無料延長
♦メリット①問題集の解説動画
基本的に問題集の問題を解く際は、問題集に書かれている解説を見て理解を進めていきますよね。
しかし、数的処理などの難しい科目は、解説を読んだだけでは理解しづらい問題に遭遇するかもしれません。
そんなとき、ヒューマンアカデミーの公務員講座では、問題の解説文だけでなく併せて解説動画も視聴することができます。
問題集に収録されている問題のための専用Web解説講義が付いています。
つまり解説文と解説動画の二刀流。
解説動画は数的処理と経済原論に限られていますが、計算等の疑問が生じやすいこれらの科目で解説動画が付いているのはありがたい。
特に数的処理は、解説講義を通じてより早い解法知ることができるかもしれません。
♦メリット②質問回数無制限
■質問サポート
通信講座を利用する際に心配なのが、疑問が生じた場合や問題が分からない場合、一人で解決しなければならないのかという点。
自分で解決しなければならないとなると少し心細いですよね。
その点、ヒューマンアカデミーの公務員講座では質問サポートが標準装備しています。
なので疑問点などは気軽に質問することが可能です。
■無制限という安心感
しかも回数制限はなく、なんと無制限に質問することができます。
とはいえ、問題集には解説文が記載されていますし、科目によっては解説動画もあるので、そんなに質問をする必要はないかもしれません。
ただ、質問が無制限にできるというサポートがあれば安心感はありますね。
独学等にはないメリットです。
♦メリット③模擬試験あり
ヒューマンアカデミーの公務員講座では模擬試験が標準装備されています。
なので試験までに1度、自分の実力を測ることができます。
また、模試を受けることで、時間配分や問題を解く順番などを事前に考えることも可能。
目的をもって有意義に活用してください。
1回じゃ足りないという人は、ほかの公務員予備校や出版社が模試を実施しているので、単発で申し込むことも可能です。
また、模試形式の問題集も市販されているのでチェックしてみてください。
♦メリット④論文&面接シート添削あり
■論文添削
論文試験は教養科目や専門科目と比べて対策を疎かにする人が多いです。
理由としては論文を書いたところで正解がないので、添削をしてもらわない限り、なかなか勉強の成果が目に見えないという点にあるかもしれません。
しかし、ヒューマンアカデミーの公務員講座であれば論文添削サポートが付いているので、効果的な学習をすることができます。
しかも添削は無制限なので、書いた分だけ実力は上がります。
■面接シート添削
個別面接を受ける際は、事前に面接シートを記入して提出を求められることが多いです。
それに基づいて面接が進んでいくの面接シートの記載はかなり重要。
この面接シートについても添削サポートを受けることができます。
添削されることで面接シートは磨きがかかるので、ぜひ活用しましょう。
♦メリット⑤校舎で面接対策
■スタッフに問い合わせてみた
ヒューマンアカデミーの公式ホームページに気になる文が。
「ヒューマンアカデミーでは校舎での実績ある面接対策を行っています。※実施校舎はお問い合わせください。」
もしかして公務員試験の模擬面接を校舎によっては実施しているのか?
気になったのでヒューマンアカデミーの職員に直接聞いてみました。
前提としてヒューマンアカデミーは、講座によっては通信講座のみではなく全国の校舎で講義も実施しています。
確認したところ以下のような回答がありました。
公務員の面接対策については、基本的に通信講義のみで、公務員試験のための模擬面接は校舎で実施してない。
ただ、公務員に限定せず就職全般の模擬面接は各校舎で行っている。
面接指導を希望する場合は電話1本でいつでも受けられるわけではなく、校舎に電話をして日程等を調整してから受けてほしい。
つまり校舎で模擬面接を受けることも可能なようです。
■校舎は全国に23か所
現在、ヒューマンアカデミーの校舎があるのは以下の23か所
- 北海道・東北エリア(2)
- 札幌市(中央区)仙台市(青葉区)
- 関東・甲信越エリア(6)
- さいたま市(大宮区)東京(新宿区・中央区)横浜市(神奈川区)千葉市(中央区)柏市(柏)
- 中部エリア(3)
- 静岡市(葵区)浜松市(中区)名古屋市(中村区)
- 近畿エリア(5)
- 大阪市(中央区・北区・阿倍野区)神戸市(中央区)京都市(中央区)
- 中国・四国エリア(3)
- 岡山市(北区)広島市(中区)高松市(サンポート)
- 九州・沖縄(4)
- 福岡市(中央区)熊本市(中央区)鹿児島市(西千石町)那覇市(牧志)
ちなみに校舎が近くにない場合でも、12回の面接対策講座を通信講義で受けることができます。
♦メリット⑥在籍期間1年間無料延長
公務員講座を受けて公務員試験に落ちた場合、次は独学で行くか、また講座を受けるか迷いますが、お金の面を考えると独学に切り替える人も多いかもしれません。
しかし、ヒューマンアカデミーでは受講期間終了日の1か月前までに受講期間の延長を申請すれば、1年間受講期間を延長することができます。
しかも無料で。
一般的な公務員予備校で再び公務員講座を受講するのであれば、受講料30%OFFなど割引価格で再受講というパターンが多いです。
一方、ヒューマンアカデミーは無料で受講期間が延長可能。
これは財布にかなり優しい。
もう一度サポートを受けながらリベンジを目指しましょう。
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5.評判・口コミ

公務員講座に関する口コミや評判は少なかったので、参考にヒューマンアカデミーで扱っているその他の講座に関する口コミを掲載します。
♦イマイチな点
- テキストは重要事項を羅列しているだけ(保育士講座)
- 対応が雑(心理士講座)
- 独学と変わらない(医療事務講座)
- 物足りない(イラストレーター講座)
♦良かった点
- テキストが分かりやすい(調剤事務講座)
- 質問に丁寧な対応(ベジタブル&フルーツプランナー講座)
- 添削指導がよかった(保育士講座)
- 価格が魅力的(adobe講座)
- 自分のペースで学習できてよかった(Webライティング講座)
- 普通に取り組めば合格できる(介護福祉士講座)
- 講座終了後のサポートなど非常に充実している(ペットシッター講座)
- サポート延長ありがたい(クリスタルデコレーション講座)
- テキストの質が良かった(Webライティング講座)
口コミは客観性に乏しいのであくまで参考程度に。
♦受講生の声
公式ホームページに記載されている公務員講座を受講した方のレビューを併せて紹介します。
”法律系科目についてはゼロからのスタートでしたが、テキストも要点が押さえてあって、筆記は全て合格しました。公務員受験1年目にして無事採用内定をいただきました。”
みなさんも後に続きましょう。
6.他の予備校との料金比較

♦10社の講座と比較
ヒューマンアカデミーと他の公務員予備校の通信講座の受講料金を比較しています。
各講座とも様々なコースが用意されているので、ここでは主に地方上級・国家一般職をメインとして学習するコースの料金をピックアップ。
各講座によってサービス内容も異なるので完全な比較はできませんが、ある程度目安にはなると思います。
- SMARAT合格講座 :約1万円
- ユーキャン :約9万円
- 資格の大原 :約16万円
- ヒューマンアカデミー:約24万円
- アガルートアカデミー:約24万円
- EYE公務員試験予備校:約27万円
- 伊藤塾 :約29万円
- クレアール :約29万円
- LEC東京 :約35万円
- 資格スクール大栄 :約49万円
♦ヒューマンアカデミーの価格は平均的
各公務員講座の料金は大きく分けて低価格帯、中価格帯、高価格帯の3つに分類できますが、ヒューマンアカデミーは中価格帯に位置しています。
約24万円という価格は通信の公務員講座では平均的です。
公務員講座の内容は提携先のクレアールに準じた内容ですが、価格はクレアールよりも安く抑えられています。
一方、一番安いSMART合格講座は約1万円、一番高い大栄は約49万円。
予備校によって料金は全然違います。
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7.他の予備校との特徴比較

上で挙げた公務員予備校のうち、価格帯が近い4つの予備校の特徴をピックアップしています。
- ⇒ ヒューマンアカデミー
- 質問回数無制限
- 校舎で面接対策
- 在籍期間1年間無料延長
- ⇒ アガルート
- レベルの高い講師
- 法律系科目・数的処理に強い
- 科目ごとの単発講座も豊富
- ⇒ EYE
- 少人数制で面倒見がいい
- 中堅私立大など様々な受講生が在籍
- 社会人・既卒でも安心
- ⇒ 伊藤塾
- 国家総合職に強い
- 官公庁について知ることができる
- ゼミ・二次試験対策が充実
- ⇒ クレアール
- 心理系公務員にも強い
- リモートによる模擬面接が可能
- 豊富な割引チャンス
この5つであればEYE、伊藤塾、クレアールが公務試験業界では中堅、アガルートが比較的新しい勢いのある会社という印象。
【関連記事】
⇒アガルートの公務員講座の解説記事
ヒューマンアカデミーはクレアールと提携して公務員講座を実施しています。
この中では唯一EYEが公務員試験に特化した予備校です。
8.ヒューマンアカデミーをオススメする人

これまでの解説を踏まえて、ヒューマンアカデミー(たのまな)の公務員講座をオススメする人は以下のとおり。
- 通信講座を利用して勉強したい人
- 国家一般職、地方上級あたりを第一志望とする人
- 回数を気にせず質問をしたい人
- 校舎で面接練習を行いたい人
- 講義資料は紙でも電子でもどちらでも構わない人
いくつか当てはまる人はヒューマンアカデミーの公務員講座を検討してみてください。
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9.資料請求する

ヒューマンアカデミーの講座について資料が欲しい方は、公式ホームページから簡単に無料で資料請求をすることができます。
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まだ気になる程度の人は、とりあえず資料請求してみるだけでも全然アリ!
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