今回は公務員試験対策を実施している資格スクールの「フォーサイト」について解説。
フォーサイトのメリット・デメリットや評判、他の公務員予備校と料金比較など、詳しくまとめています。
「フォーサイト」の公務員講座を利用しようかどうか迷っている人の参考になれば幸いです。
【この記事を書いた人】
・政令市の消防士と行政職、町役場を経験
・公務員試験は独学・予備校両方で合格を経験
・YouTube ⇒ ハチサン公務員
★目次
- フォーサイトの基本
- コースと料金
- フォーサイトのメリット
- フォーサイトのデメリット
- フォーサイトの評判・口コミ
- 他の公務員予備校との料金比較
- 他の公務員予備校との特徴比較
- フォーサイトをオススメする人
- フォーサイトに申し込む
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⇒ フォーサイトの公式HP
1.フォーサイトの基本
♦フォーサイトとは?
フォーサイト(Foresight)は元々、1993年に不動産研修会社として創業。
その後、2004年に通信教育を開始し、現在、行政書士や社会保険労務士など様々な資格試験の対策講座を開講しています。
講座全体の受講者数は年々増加しており、2021年に累計受講者数が30万人を突破し、2023年には38万人を超えました。
様々な対策講座の一つとして、公務員試験対策講座が用意されています。
また、フォーサイトはYouTubeチャンネル「通信教育のフォーサイト」も運営しています。
【関連記事】
⇒ 通信講座で有名なフォーサイトとはどんな会社?受講しても大丈夫?
♦テキスト × eラーニング
■紙媒体とWeb学習
公務員予備校などで公務員試験の勉強をする場合、主に通学と通信の2パターンがありますが、フォーサイトの学習は通信スタイル。
そしてフォーサイトの学習教材はテキスト(紙媒体かデジタル)と問題集、eラーニングを活用して行います。
学習の流れとしてはテキストで学んだ内容を問題集で解き、スキマ時間にはeラーニングにより効率よく勉強をしていく感じ。
テキストだけでは理解しづらい部分は講義動画を視聴して理解を深めます。
講義動画は見やすいと評判のようです。
■外出先でもスマホのみで学習可能
フォーサイトはeラーニングも取り入れているので、通勤時間や通学時間などに講義動画を見るなんてこともできます。
そうすると講義動画を見ているときに、テキストで内容を確認したいなんてことがあるかもしれません。
そういった場合も、テキストの内容が「ManaBun」というWebシステムにすべて収録されているので、スマホやパソコンのみで学習していくことが可能。
つまり紙媒体とeラーニングの二刀流です。
もちろん、フォーサイトの問題集は紙媒体で実際に手を動かして解いていきます。
2.コースと料金
フォーサイトにある対策講座は2 ⇒ 1つでその料金は以下のとおり。
他の公務員予備校との料金比較は後述しています。
♦公務員試験対策通信講座
■教養試験対策コース
- 料金:19,800円(税込・送料別)
- 講師:岩崎郁人(上智大卒)
このコースは、公務員試験の中でも教養試験のみに対応しています。
多くの公務員試験で教養試験が実施されるので様々な試験に対応可能。
もしも専門試験も出題される官庁を受験する場合は、別に対策が必要です。
♦裁判所事務官(一般職・大卒程度区分)通信講座
■裁判所事務官専門試験対策コース
料金:49,800円(税込・送料別)講師:五十嵐康光(慶応大卒)講師:中村篤史(慶応大卒)
このコースは裁判所事務官の試験に対応している珍しいコースです。
裁判所事務官は総合職(院卒・大卒)と一般職(大卒・高卒)に分かれていますが、このコースは大卒区分の一般職採用試験に対応しています。
合格手帳や合格ポスター、マークシート用シャープペンシルなど合格グッズももらえます。
料金は変わる場合もあるので目安として見てください。
※裁判所事務官コースは終了しました。
3.フォーサイトのメリット
フォーサイトの公務員講座のメリットは以下の4点。
- 受講料金が安い
- テキストがフルカラー
- 問題集が機能的
- 質問ができる
♦メリ①受講料金が安い
■かなり安い価格帯
通信講座を扱っている公務員予備校はフォーサイト以外にも複数ありますが、予備校によって価格には大きな開きがあります。
その中でフォーサイトの受講料金はかなり安い部類です。
高価格帯の公務員予備校だと通信講座でも30万円程度かかるところがあるので、約2万円で収まるフォーサイトの料金がいかに安いか理解できると思います。
大学生や社会人の中には、経済的に余裕がなく公務員試験対策にお金をかけることができない人も多くいます。
そんな人たちには優しい価格設定です。
■安くできる理由
受講料金が低価格にできる理由としては、まず通信講座なので教室などの維持管理費が不要なことが一点。
それに伴い講師の数も絞ることができるので人件費も抑えることが可能。
また、フォーサイトは広告費も抑えているようなので、これらの点で受講料金の低価格を実現しているのだと思います。
他の公務員予備校との具体的な料金比較は後述しています。
♦メリ②テキストがフルカラー
これは地味に嬉しい。
公務員試験の勉強範囲、勉強量は膨大です。
そんな勉強をひたすら白黒のテキストで進めるよりもカラーのテキストで進めていく方が、精神的な圧迫感は少ないです。
そして色分けされた方が当然見やすい。
フォーサイトのテキストはただフルカラーなのではなく、どこが重要なのか視覚的にわかるように設計されています。
さらに、文字だけで永遠と書かれているのではなく、図表やイラストも効果的に挿入する工夫がされています。
また、網羅的に論点を掲載しているのではなく、過去問を徹底的に分析して出題頻度が高い論点を重点的に取り扱っているようです。
♦メリ③問題集が機能的
フォーサイトの問題集はさまざま点で機能的と言えます。
■テキスト×問題集
1つはテキストと問題集が連動していること。
テキストをしっかり読んだのに、テキストと問題集の内容がリンクしていないと萎えますよね。
フォーサイトならテキストで学んだことが問題集にもしっかり記載されています。
そして同じ順番で記載されているので問題集で迷子になることがありません。
スムーズに復習できるので効率よく学べます。
■問題の難易度が分かる
2つ目は、収録されている問題すべて にA~Dの4段階で難易度が示されていること。
難易度が分かることで、「簡単な問題なら解けるようになった!」「難易度が低いのにまだ解けない!」など自分の立ち位置を把握することができます。
また、学習する時間があまりない人は、難易度が低い問題を重点的に攻めるという戦略を立てることが可能。
時間がない人が難しい問題ばかり解いても非効率ですよね。
■レイアウトが〇
3つ目はページのレイアウト。
フォーサイトのテキストは基本的に左側に問題、右側に解説という作りなっています。
これにより問題を解いあとに「後ろのページをめくる」という地味に面倒くさい作業を減らすことが可能。
しかも演習中に解答が簡単に見えないよう「目隠しシート」があったり、答えの文字の色を薄くする工夫などが施されています。
しかも問題1問ごとに解答時間の目安が記載されているので、解く時間を意識しながら問題に臨むことができます。
その上、問題を解くのに要した時間をメモする欄も数回分あり。
♦メリ④質問ができる
■通信でも質問可能
公務員試験の勉強を進めていくと、分からない部分がでてくるかもしれません。
そんなとき、フォーサイトは通信講座だから質問が出来ないのでは?と思っている人はいませんか。
しかし、フォーサイトは24時間e-ラーニングを活用して、専門スタッフに疑問点を質問することができます。
これは質問できない通信講座や独学にはないメリットですね。
■回数制限あり
質問上限は以下のとおり。
- 教養試験対策コース:5回
上限があるの?って思った方もいるかもしれませんが、私が公務員予備校に通っていたときは意外とそこまで質問することはなかったです。
結構、自己解決できたり、あえて難しすぎる問題は無視していました。
フォーサイトの受講生の平均質問回数も約3回のようです。
なので回数5回でも十分でしょう。
4.フォーサイトのデメリット
フォーサイトのデメリットについては3点。
- 選択できるコースが少ない
- 全科目を網羅していない
- 二次試験対策がない
♦デメ①選択できるコースが少ない
公務員には、特別区、市役所、国家一般職、国税専門官、警察官など様々な職種があります。
それらの各試験に対応するように、公務員予備校等ではいくつかのコースを用意しているところが多いです。
しかし先述したとおり、フォーサイトでは「公務員試験教養対策コース」の1つしかありません。
なので、例えば教養試験が実施されない自治体の試験を受ける場合は、フォーサイトを選んでも意味がない。
また、国税専門官や国家総合職、防衛省専門職、労働基準監督官など特別な専門試験を課す採用試験についても、フォーサイトは対応しているコースはありません。
それらを目指す場合は他の公務員予備校を検討すべきです。
なお、教養試験と専門試験の両方を課す官公庁を目指す場合で、教養試験対策のみフォーサイトに頼るという方法はありです。
♦デメ②全科目を網羅していない
■対応しているのは教養科目のみ
前提として、フォーサイトの公務員講座は教養試験対策のみを実施しています。
したがって専門科目についてはフォーサイトで学習することはできません。
専門科目は独学か他の公務員予備校を利用しましょう。
ちなみに教養科目だけの公務員試験の例としては、一部の市町村役場や警察官、消防士、国立大学法人等職員があります。
■教養科目も全科目ではない
フォーサイトの教養試験対策コースで配布されるテキストは以下の3冊です。
- 一般知能1A数的処理
- 一般知能1B数的処理
- 一般知識3社会科学
つまり、文章理解、自然科学、人文科学のテキストがない。
一方、問題集は8冊配布されますが、文章理解のみ対応した問題集はありません。
■市販の参考書・問題集を買い足す
ある程度、勉強ができる人なら問題集のみでも大丈夫かもしれません。
心配な人は参考書を個別に買い足す事も検討してみてください。
文章理解については問題集がない分「過去問500」などを買って必ず解く練習をしましょう。
フォーサイトに限らず別の公務員予備校に通っても、足りないと感じた部分の参考書等を買い足す事は普通です。
♦デメ③二次試験対策がない
■フォーサイトは1次の筆記試験対策のみ
公務員試験は筆記試験のみではなく、面接試験等の人物試験も実施されます。
公務員試験は二次試験以降が本当の闘いと言っても過言ではないので、人物試験についてもしっかり対策をする必要があります。
しかし、フォーサイトの公務員講座で取り扱っているのは1次の筆記試験対策のみで、面接対策や集団討論対策などは実施していません。
そのため、フォーサイトの筆記試験対策以外にも別の形で人物試験対策に取り組む必要があります。
■人物試験対策は別の方法で
ただ、フォーサイト以外の機関でも人物試験対策等を行ってくれるところはあります。
たとえば、大学(母校)の就職課では無料で面接練習を行ってくれるところが多いです。
また、厚生労働省が全国に展開している若者向けの就職支援機関(ジョブカフェ・ジョブステーションなど)も無料で集団討論や面接の練習を行ってくれる場合があります。
なので人物試験対策はほかの機関を上手く有効活用しましょう。
【関連記事】
⇒ アガルートの公務員講座の面接対策ってどう?詳しくまとめてみた
5.フォーサイトの評判・口コミ
フォーサイトの口コミ・評判はそんなに多くありませんが、受講生だった方の口コミをいくつかピックアップして紹介します。
口コミ・評判はそれぞれの主観が入っているので参考程度に留めておきましょう。
♦イマイチな評判
公務員講座の口コミ・評判が少なかったので、参考にフォーサイトの別講座のイマイチな口コミを挙げています。
- 評判➀ 問題集に余白や空白が多い(マンション管理士講座)
- 評判② テキストの修正箇所が多い(基本情報技術者試験講座)
- 評判③ お金と時間の無駄(宅建士講座)
- 評判④ 質問に対し的外れな回答(講座不明)
- 評判⑤ スタッフの対応が悪い(講座不明)
公務員講座の評判ではありませんが、こういった不満を持つ人もいるようです。
♦良い評判
こちらはフォーサイト公務員講座の口コミ・評判。
- 評判➀ 安いのがありがたい
- 評判② 講義動画があるので実際に学校に通っているみたい
- 評判③ コスパが良い
- 評判④ 講義動画が見やすい
- 評判⑤ 空き時間に勉強できたのがよかった
- 評判⑥ 岩崎講師の解説が分かりやすかった
- 評判⑦ 効率的に勉強したい人にオススメ
安さと動画の見やすさが人気のようです。
6.他の公務員予備校との料金比較
♦18社で比較
フォーサイトとほかの公務員予備校・資格スクールの料金を比較しています。
受講形態やコースによって料金は大きく異なるので、ここでは通信講座で教養試験対策をメインとしたコースをそれぞれピックアップしています。
ただ、各公務員予備校で実施しているサービス内容は異なるので、料金の単純比較はできません。
あくまで参考程度に。
フォーサイトは教養試験対策しかないのでその価格。
♦フォーサイトが最安
これを見るとフォーサイトの公務員講座の受講料金が最安であることが分かります。
経済的に大きな出費が難しい人にはありがたい料金です。
ただ、安さだけ見て何も考えず公務員予備校を選ぶのはやめましょう。
料金が高いところはそれなりのサービスと質を提供しています。
一方で安いところがダメという訳ではありません。
フォーサイト、東京アカデミー、スタディング、ユーキャンあたりを利用して合格をすればコスパは抜群ですし、実際に合格している人もたくさんいます。
7.他の公務員予備校との特徴比較
♦4社を比較
料金を紹介した公務員予備校のうち、通信制かつ価格帯が近い4社をピックアップしてそれぞれの特徴を紹介します。
- フォーサイト
・受講料金が安い
・テキストがフルカラー
・問題集が機能的 - スタディング
・学習ツールの機能がかなり優れている
・論作文・面接試験対策あり
・共有できるQ&Aサービスがある - ユーキャン
・添削とアドバイスを受けられる
・指導サポート期間が長い
・あとから返品OK - 公務員のライト
・単科講座が豊富
・登録者・フォロワー多数の安心感
・模試がたくさん受けられる
♦フォーサイトは安さが魅力
4社とも他の公務員予備校と比べると低価格ですが、その中でもフォーサイトの安さが際立っています。
その分2次試験対策は唯一ありません。
資格スクールとし知名度が高いのはユーキャン。
ユーキャンは公務員講座よりほかの講座の方が知名度があるかもしれませんね。
スタディングと公務員のライトは公務員講座が開講してまだ数年、歴史は浅いです。
ただ、この2社の人気は上昇中。
【関連記事】
⇒ スタディング公務員講座は最悪?評判・特徴を元公務員が全部解説
8.フォーサイトをオススメする人
これまでの解説をまとめるとフォーサイトの公務員講座をオススメする人は以下のような人です。
- 通信講座を利用して勉強したい人
- 料金の安さを重視する人
- 紙媒体とeラーニングの両方を活用したい人
- 人物試験対策は別の機関を活用する人
いくつか当てはまる人はフォーサイトの公務員講座を検討してみてください。
フォーサイトの魅力はなんといってもその安さ。
数万円の投資で公務員試験に受かればコスパは最高です。
9.フォーサイトに申し込む
フォーサイトの公務員講座の申し込みは簡単で以下のとおり。
- 公式HPから希望講座を選択
- 受講料・お申し込み → 受講手続へ
- お客様情報の入力へ → 同意の上、確認画面へ
- 決済情報等を入力して完了
申し込みが完了したら教材発送スケジュールに合わせてフォーサイトの教材が送られてきます。
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