公務員試験の受験を考える際、「どのくらいのレベルの人が試験に合格しているのか」気になったことはありませんか?

私が受験生だったころはかなり気になってました。

私はこれまでに消防士、町役場職員、政令指定都市職員として働いた経験があり、3つの職場で同期ができました。

今回は予備校で知り合った人、職場の先輩・同期・後輩、実際に私の周りにいる人を参考に、どのレベルの学歴の人たちが公務員として働いているのか紹介します。

なお、私は3つとも上級職で採用されたので大卒区分についての話になります。

【この記事を書いた人】
・政令市の消防士、町役場の行政職員、政令市の行政職員を経験
・公務員試験は独学・予備校利用の両方で合格した経験あり
YouTube ⇒「3回公務員」

目次

  1. 消防士合格者の学歴
  2. 行政職(町役場)合格者の学歴
  3. 行政職(政令指定都市)合格者の学歴
  4. 予備校にいた人たちの学歴
  5. 国家総合職合格者の学歴
  6. まとめ

1.消防士合格者の学歴

消防士の試験について詳しくない方は、消防士といえば高卒のイメージがあると思いますが、大卒の採用も普通にあります。

小さい消防本部は採用区分が高卒程度しかないところも多いですが、大きい消防本部になると採用区分を大卒・高卒の両方設けているところが大半です。

政令指定都市消防局の場合

私が所属していた消防局は、政令指定都市だったため大卒の同期もたくさんいました。

では私の消防の頃の同期はどの辺の大学を卒業しているのかと言いますと、内訳はこんな感じです。

  • 下位私立大 33%
  • 地方国立大 25%
  • 国立大学院 17%
  • 公立大   17%
  • 中堅私立大 8%

消防といえば、筋肉バカのイメージを持つ方もいると思いますが、実は国立大や大学院を卒業している人も普通にいます。

なおかつ、体力もバリバリあったりするので、文武両道のハイスペックな人が割と多かったです。

早慶レベルの大学出身者もいます。

東京消防庁のトップ

なお、東京消防庁のトップである「消防総監」は、過去には東京大学や京都大学の出身者が就任していたようです。

さすが消防官のトップ。

2000年以降の歴代消防総監

氏名 任命年月日 出身大学
池田春雄 1999年6月1日 日本大学
杉村哲也 2001年7月1日 日本大学
白谷祐二 2003年6月1日 中央大学
関口和重 2005年7月16日 京都大学
小林輝幸 2007年6月1日 相模工業大学
新井雄治 2009年7月16日 法政大学
北村吉男 2011年7月16日 北海道大学
大江秀敏 2013年7月16日 芝浦工業大学
高橋淳 2015年7月16日 埼玉大学
村上研一 2017年8月1日 名古屋大学
安藤俊雄 2019年4月1日 早稲田大学

Wikipedia参照

【関連記事】
⇒ 消防士の採用倍率はどのくらい?【東京消防庁・政令指定都市消防局】

2.行政職(町役場)合格者の学歴

町役場の職員と聞くとどんなイメージを持っていますか?

高学歴の人は少ないイメージですか?

町役場(行政職)時代の、私の同期の出身大学の割合はこんな感じです。

  • 地方国立大:40%
  • 公立大  :30%
  • 中堅私立大:15%
  • 下位私立大:15%

私のいた町役場は地方国立大出身者が多かったですが、Fラン大卒の者もいれば、旧帝大卒の先輩もちらほらいました。

高卒の方も多いです。

私が勤めていた町役場は市に近い規模だったので、役場の規模が変わるとまた違う割合になるかもしれません。

3.行政職(政令指定都市)合格者の学歴

市役所(政令指定都市)の同期は、人数が多いのできちんと把握していませんが、一番ボリュームが多い層は地方国立大・MARCHレベルの人たちです。

もちろんFラン大出身者もいますし、早慶レベルの人もいます。

少数ですが東大出身の方も。

ただ、Fランでも優秀な先輩はたくさんいましたし、逆に高学歴でもアレって感じの方もいました。

高卒程度の採用区分もあるので、高卒の方もたくさんいます。

高卒で優秀な方はたくさんいました。

4.予備校にいた人たちの学歴

私が通っていた予備校にいた人たちもピンからキリまでいました。

一番多いボリューム層は、警察・消防を目指している人は下位私立大の人たちが多く、行政職を目指している人は地方国立大・MARCHクラスの人たちが多かったです。

例えば、明治大学や法政大学、立命館大学など。

ただ、地方にある予備校だったので地元の国立大出身者が一番多かったです。

ちなみにその予備校には高校を卒業して高卒区分の勉強をしている人もいましたが、まじめな人は警察・消防より行政職を目指している人の方が多い印象でした。

「こんな態度が悪い人間が警察官を目指してんのかよ」って人もちらほら。

【関連記事】
⇒【意外と知らない公務員予備校の選び方】押さえるべき基本5ポイント

5.国家総合職合格者の学歴

公務員試験の中でも、一番試験の難易度が高いのが国家総合職採用試験です。

いわゆるキャリア官僚です。

人事院が公表している国家総合職採用試験の合格者のデータを基に、その上位をまとめました。(2020年度)

  1. 東京大学   249人
  2. 京都大学   131人
  3. 早稲田大学  90人
  4. 北海道大学  69人
  5. 東北大学   65人
  6. 中央大学   60人
  7. 立命館大学  59人
  8. 岡山大学   56人
  9. 東京工業大学 51人
  10. 名古屋大学  51人
  11. 東京理科大学 50人
  12. 慶応義塾大学 48人
  13. 九州大学   47人
  14. 大阪大学   43人
  15. 広島大学   41人

さすが未来のキャリア官僚、上位は有名な大学ばかりですね。

東大出身者が圧倒的に多いですが、年々東大卒の志望者は減少しているようです。

6.まとめ

公務員試験は民間のように学歴フィルターがないので、学歴が低くても努力をすれば内定を勝ち取ることができます。

逆に、高学歴でもきちんと試験対策をしなければ落ちます。

予備校でも高学歴で落ちている人が普通にいました。

大卒で消防を目指す人は、意外と高学歴なライバルが多いので、筆記試験と体力試験の両方の対策をしっかりと行う必要があります。

行政職を目指す人で、自分は地方国立大・MARCHレベルより下だと思う方は、その人たちを追い越せるように、計画的かつ戦略的に勉強に励んでください。

それより上の学歴の方たちも、気を抜かずに筆記試験の勉強や2次試験対策の準備を進めましょう。

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