警察官になるため、筆記試験の勉強は頑張っているけど、面接対策はどうしたらいいか分からない。
こんな人結構多いんじゃないですか。
そこで今回は、悩める警察官の卵に向けて、面接試験のノウハウが分かる面接対策本を4冊紹介します。
それぞれの特徴などをまとめているので、自分に合いそうな1冊をゲットしてください。
【この記事を書いた人】
・政令市の消防士と行政職、町役場を経験
・公務員試験は独学・予備校両方で合格を経験
・YouTube ⇒ ハチサン公務員
★目次
- 参考書を選ぶ前に
- 面接対策本4選
- オススメの参考書
- まとめ
1．参考書を選ぶ前に
♦模擬面接が重要
■アウトプットを行う
まず、警察官の採用面接試験を受ける前に、必ずやってほしいことは模擬面接です。
これは絶対です。
本を読んでイメージしただけでは、絶対本番で上手くいきません。
今回紹介する参考書を読んで、そこで終わらせるのではなく、得た知識を実戦練習で活かしてください。
インプットだけでなくアウトプットが必ず必要です。
■参考書はあくまでも”参考”書
模擬面接でははじめ失敗すると思いますが、そこから改善していきます。
模擬面接は、大学、ジョブカフェ、公務員予備校などで実施しているので探してみてください。
参考書はそのための下準備ですね。
対策の入り口です。
♦すべて警察官の試験に特化
今回紹介するのは以下の4冊です。
- 『面接指導のカリスマが教える！警察官採用試験 面接試験攻略法』
- 『元面接官が教える！ホントの警察官 面接対策』
- 『マンガでわかる 警察官採用試験 面接試験攻略法』
- 『大卒程度 警察官 面接試験』
これらは民間企業のための面接対策本ではありません。
公務員のための面接対策本でもありません。
どれも警察官の採用試験に特化した面接対策本です。
2．面接対策本4選
※改訂などにより内容が変更される場合があるかもしれません。あらかじめご了承ください。
♦①『面接指導のカリスマが教える！警察官採用試験 面接試験攻略法』
- 発行所 ：つちや書店
- 著者 ：佐々木丈裕
- ページ数：約190ページ
6章に分けて構成されており、基本質問21題、発展質問7題が掲載されています。
また、「警察官面接を突破する７の秘訣」など面接を受ける上での心得も書かれています。
消防官や自衛官など別のシリーズも発売中。
■この参考書の良い点
- 分かりやすい解説
各質問例に、ダメな回答と本気度が伝わる回答がそれぞれ例示されています。
両方とも、この部分のこういうところがダメ、ここがイイとピンポイントに解説されているのが分かりやすい。 - バランスの良い構成
面接の質問＆回答例以外にも、面接に関する内容がある程度のページ数を使って解説されています。
例えば、面接時の服装・マナーや面接カードの書き方、集団討論などについても書かれています。
■この参考書の悪い点
- ダメな回答例がダメ過ぎる
ダメな回答例がところどころダメ過ぎてそこは参考になりません。
たとえば、「最近印象に残った、あるいはオススメの本や映画は何ですか？」という質問で、少し語った後に「精神異常者が殺人を犯す映画を好んで見ます。」という回答が。そんな回答する受験生いるわけね～よと笑っちゃいました。
♦②『元面接官が教える！ホントの警察官 面接対策』
- 発行所 ：実務教育出版
- 監修者 ：大貫啓行
- ページ数：約190ページ
公務員試験で絶対的な存在である実務教育出版から発行されています。
監修しているのは大貫啓行さんで、元警察庁の警視監まで務めたエリートです。
少ないページですが、適性検査や体力検査、そして試験合格後のアドバイスなんかも書かれています。
■この参考書の良い点
- 面接と集団討論のシミュレーションが収録されている
個別面接では、面接官とのやり取りが最初から最後まで書かれており、最後には面接官からの講評と評価表がまとめられています。
集団討論も同様に、一連の流れと試験官からのアドバイスが載っています。 - コラムが地味に役立つ
各章終わりにちょっとしたコラムのページがあるのですが、その内容も意外といい感じ。
「交通事故や違反歴があっても警察官になれるのか」「社会人・フリーターから転職できるか」など受験者が気になりそうなことが載ってます。
■この参考書の悪い点
- たまに微妙な回答例も
たとえば「警察は縦社会です。やっていけますか？」という質問の回答例で、アルバイトのことを話し、最後に「～着実に仕事を進め、信頼を得ることができ、後輩の指導もまかされました。」と締めくくっていますが、質問と回答があってないような。
♦③『マンガでわかる 警察官採用試験 面接試験攻略法』
- 発行所 ：つちや書店
- 著者 ：佐々木丈裕
- ページ数：約190ページ
①で最初に紹介した参考書と著者は同じで、内容もだいたい一緒です。
①のマンガが挿入されたバージョンです。
各章のはじめにマンガが挿入されており、ダメな回答例も3コマ漫画で描かれています。
■この参考書の良い点
- マンガでイメージしやすい
全ページマンガという訳ではありませんが、ところどころマンガが挿入されており、抵抗なく読み進めることができます。
■この参考書の悪い点
- マンガで回りくどい場面も
マンガでイメージしやすい反面、余計だと思う描写も。
たとえば、主人公たちが試験後の打ち上げをどうするか考えている話など(集団討論の話に繋がる)。
そういったところも含めて、マンガの方がいい方には特に問題ありません。
♦④『大卒程度 警察官 面接試験』
- 発行所 ：一ツ橋書店
- 編著者 ：公務員試験情報研究会
- ページ数：約140ページ
各年度ごとに出版されています。
今のところ2020年度版以降の出版はありませんが、特に内容は古くありません。
ほかの3冊よりも質問＆回答例に、より焦点を当てています。
■この参考書の良い点
- 質問例題が豊富
どの参考書にも質問の例題は収録されていますが、この本には質問が76問も掲載されており圧倒的です。
これは他の3冊に比べ倍以上の数です。 - 単語カード(面接カード)が付いている
付録として切って使える単語カード(面接カード)が付いています。
カードひとつひとつに質問が書かれており、裏面には自分の回答を記入することもできます。
英単語などを、単語カードを使って覚えていた人にはいいかも。
■この参考書の悪い点
- たまにわかりづらい構成
各質問ごとに、「質問 ⇒ 回答 ⇒ 回答に対するアドバイス」という流れで構成されていると思ったら、ところどころ「質問 ⇒ 回答 ⇒ 質問についての解説」という構成になっている部分もあります。
「あ、これは回答に対するアドバイスね」、「今度は、質問について解説をしているのね」と少しわかりづらい部分があります。
【関連記事】
⇒警察官の採用面接試験で実際にあったよくある質問35連発！！
3．オススメの参考書
参考書の内容も、人によって求めているものは違います。
４つの観点に分けてオススメをお伝えします。
♦バランスよく面接について学びたいないなら
① ⇒『面接指導のカリスマが教える！ 警察官採用試験 面接試験攻略法』
面接について、1冊で広く効率よく学びたいならこの1冊。
質問例＆回答が38個掲載されており、他にもマナーと身だしなみについて8ページ、面接カードについて19ページ、集団面接・討論について24ページ割いて解説されています。
♦面接のリアルな流れを知りたいなら
面接や集団討論のリアルな流れが知りたいならこの1冊。
個別面接のシミュレーションが男女各一人ずつ掲載されています。
集団討論のシミュレーションは5人で実施されたものです。
ちなみに集団討論が試験で実施されているのは11の県警です(令和2年度)。
【関連記事】
⇒ 警察官採用試験の集団討論【実際に出た過去問一覧】実施は9県警
♦読みやすさを求めるなら
気軽に読み進めたいなら、マンガが挿入されているこの1冊。
ちなみにマンガの主な登場人物は4人で、主人公に対して3人の警察官がアドバイスしている感じ。
反対に、一番絵や写真が少ないのは④番の参考書。
♦質問例の多さで選びたいなら
各参考書の質問例の数を確認すると、他の3冊は①が38問、②が28問、③が38問。
それに対して、この参考書は76問も載っています。
質問例を参考に、いくつも事前対策ができます。
【関連記事】
⇒ 令和版【警察官の人数】全47都道府県警の警察官数ランキング！
4．まとめ
警察官採用試験の面接対策に特化した、４つの参考書を紹介しました。
それぞれ特徴があるので、自分に合った1冊をチョイスしてください。
ただ、最初にお伝えしたように、参考書を読むだけではダメです。
参考書を読み下地を作って、その後は実践練習あるのみです。
試験頑張ってください！
