コミュ障のみなさんこんにちは。
人見知りですか?
面接苦手ですか?
今回は、コミュ障でも公務員試験に受かるのか?受かるためにはどんなことに気をつければいいのか?を説明します。
最初に言っておくと、コミュ障でも公務員試験に受かることは可能です。
【この記事を書いた人】
・政令市の消防士と行政職、町役場を経験
・公務員試験は独学・予備校両方で合格を経験
・YouTube ⇒ ハチサン公務員
★目次
- この記事を書いた人
- コミュ障でも公務員になれるのか
- 問題なのは人物試験
- コミュ障が合格するためには
- 自分に自信を持って
1.この記事を書いた人
♦複数の公務員を経験
私は、これまでに政令指定都市の消防士、町役場の事務職員、政令指定都市の事務職員と3つの公務員を経験しています。
消火活動を行ったり、公園を整備したり、生活保護業務に従事したり。
珍しい人間です。
どれも正規の公務員試験に合格し入庁しました。
もちろん面接試験もクリア。
♦隠れコミュ障
そして、私自身はコミュ障とまでは言わないけど、コミュ障とそうでない人の中間、自分では隠れコミュ障だなあ思っています。
一応、人とは表面上、普通に会話できますが話すと内心ではかなり疲れます。
笑顔がひきつるときも。
人前に出て話すときも一応形式的には話せていますが、たぶん普通の人よりも内心は緊張。
なので、人とのコミュニケーションに多少苦手意識はありますが、そういうことは誰にも言っていません。
周囲からは普通の人間と思われていると思います。
経験を重ね、だいぶ改善はされましたけども。
ちなみに公務員の面接試験の当日の朝、緊張し過ぎてゲロを吐いた経験があります。
2.コミュ障でも公務員になれるのか
♦ややコミュ障程度なら大丈夫
ある程度までのコミュ障なら、適切な戦い方で合格できます。
隠れコミュ障の私は何度も内定をもらいました。
実際、役所にもコミュ障っぽい人はいました。
ということは、先人のコミュ障たちもどうにかして公務員試験に合格したということです。
消防士には少なかったです。
♦ハイレベルのコミュ障はなかなか難しい
しかし、極端なコミュ障の場合は通らない可能性が高いです。
公務員試験では、ほぼすべての官公庁で面接試験が実施されます。
ある程度までのコミュ障であれば対策を取れば面接もなんとか突破できます。
しかし、人と話すことが苦手というレベルでなく、ほぼ話せないというレベルの人は厳しい。
残念ですが面接で落とされる可能性は高いです。
3.問題なのは人物試験
公務員試験は大きく分けて「筆記試験」と「人物試験」の2つが課されます(警察や消防などはプラスで体力試験も)。
♦筆記試験
受験先によって違いますが、筆記試験には教養試験、専門試験、SPI3、小論文、適性検査などがあります。
教養試験、専門試験、小論文は特にコミュ障でも問題はありません。
しかし、SPI3の一部のパートや適性検査の中には、性格検査が実施されることもあるので、注意が必要です。
例えばこのような質問があります。
- 「消極的な性格だ」
・あてはまる
・どちらかというとあてはまる
・どちらかというとあてはまらない
・あてはまらない
コミュ障はネガティブになりがちなので、なるべく前向きな回答、そして、自分が答えた回答に矛盾が生じないように気をつけてください。
♦人物試験
人物試験は個別面接や集団面接、集団討論(グループディスカッション)などがあります。
個別面接は一般的な面接試験、集団面接は複数の受験生と一緒に行う面接試験です。
集団討論は課題に対して意見を出し合い、グループで答えをまとめるパターンが多いです。
コミュ障にとっては、このように人との対話がある人物試験が関門になります。
集団討論で無口になってしまうと試験突破は難しい。
【関連記事】
⇒ アガルートの公務員講座の面接対策ってどう?詳しくまとめてみた
4.コミュ障が合格するためには
コミュ障が試験に突破するためのアドバイスを5つお伝えします。
♦①面接は声は大きくはっきり
■声が小さいのはマイナス
聴覚からの情報というのはかなり重要で、声のボリュームや話し方よって相手が感じる印象というのは大きく変わってきます。
面接試験で、面接官から「声が大きく元気があっていいですね」と言われる場合はあります。
しかし、「声が小さくていいですね」なんて言われることはありません。
声が小さく、自信なさげな話し方では面接官を不安にさせます。
■言葉が詰まるだけならいいけど
コミュ障なら面接で緊張して、言葉に詰まったりすることがあると思います。
それはしょうがないことです。
しかし、言葉が詰まる上に声も小さいと最悪です。
コミュ障だとしても声を大きく、はきはきと話すことは意識すればできるはずです。
私自身も面接の際にはスラスラと話すことは難しかったですが、声を大きく、はっきりとしゃべることは意識していました。
■しっかり意識する
しかし、声を大きくハキハキ話すということは簡単そうに見えて意外と難しいです。
特に、難しい質問がきたり緊張すると、委縮して小さな声で話してしまいがちです。
練習でも本番でも、常に「耳の遠いおじさんと話している」くらいの感覚で話すといいかもしれません。
入室後の第一声から面接が終わる退出まで、話し方は常に意識しておきましょう。
周りができていそうでできてないことを確実に行い、コミュ障のハンデを補いましょう。
♦②身だしなみを人一倍気を遣う
■外見は判断基準の1つ
受験生について何も情報を持っていない面接官にとっては、外見もあなたを判断する上での大事なポイントになります。
たとえ、採用の基準に外見という項目がなかったとしても、見た目の印象は、無意識に面接官の判断に影響を及ぼします。
とても優秀な受験者であれば、多少外見が微妙でも、能力だけで受かるかもしれません。
しかし仮に、全く同じ能力の受験者がいた場合、見た目がだらしない人よりも、身だしなみが整っている受験者の方が当然印象はよく、選ばれる可能性が高いです。
身だしなみを整えている時点で「相手を不快にさせない配慮と自己管理ができている」という評価もできます。
■チェックポイントは多い
外見で気にする所としては、以下のような部分。
- 髪型
- ヒゲ
- メイク
- スーツの大きさ
- シャツのしわ
- スカート
- におい
- 体型
- 姿勢 etc
私の場合は、話す内容などにあまり自信がなかった分、こういった見た目については全てこだわりました。
外見はコミュ障かどうかに関わらず気にするべき部分ですが、コミュ障はコミュ障という時点でハンデを背負っているので、普通の人以上に気にするべきです。
■コミュ障は見た目を疎かにしがち
しかし私の印象としては、コミュ障の方が外見を疎かにしている人の割合が多い気がします。
コミュニケーション能力が高い人が、髪型をきちんと整えて、スーツもバシッとキメている。
その一方で、コミュ障かつ、スーツがぶかぶか、髪型ぼさぼさ、猫背だったとしたら。。。
受かりません。
見た目を気にすることは、できて当たり前のようですが、意外とビシッとキマっている人は少ないです。
つまり、ここができるだけでも、できていない人に差をつけることができます。
♦③絶対に事前練習を行う
コミュ障が面接試験や集団討論試験に、ぶっつけ本番で挑むことはあり得ません。
当日「あうあうあう」となって玉砕するだけです。
面接でも集団討論でも、必ず事前に実戦練習は行ってください。
コミュ障レベルが高い人ほどできるだけ複数回。
模擬練習は数をこなすほど様々な改善点が見つかるし、ちょっぴり場慣れもします。
私も試験を受ける際には、必ず何度も面接練習を行っていました。
練習できる場所としては主に以下の3つがあります。
- 公務員予備校
- 大学の就職課
- ジョブカフェ
■1 公務員予備校
公務員予備校は筆記試験だけでなく、人物試験対策も行っているところがほとんどです。
基本的に人物試験対策のみを受講するのではなく、筆記試験講座を受講している人がセットで人物試験の対策も受ける感じです。
料金はかかりますが、公務員試験に精通している方々からアドバイスがもらえます。
最近は面接練習のみを単発で受けられる公務員予備校を増えてきています。
■2 大学の就職課
各大学には学生の就活を支援する就職課があります。
実は、その就職課で模擬面接や模擬集団討論を行っている大学は多いです。
出身大学であれば卒業生でも利用できる場合があります。
私の大学では無料でした。
■3 ジョブカフェ
ジョブカフェは各都道府県が設置している若者向けの就職支援機関です。
都道府県によっては「若者就職支援センター」、「しごとセンター」、「キャリアセンター」など名称は様々です。
主に若者向けに就職の総合的な支援を行っており、就職先の紹介や、履歴書の添削、模擬面接など様々サービスを実施しています。
料金は無料です。
厚生労働省のホームページでは全国のジョブカフェが一覧で掲載されています。
大学の就職課とジョブカフェは就職全般の支援なので、より公務員試験の対策に特化しているのは、公務員予備校や資格スクールになります。
公務員予備校などの講座について詳しく知りたい方は以下の記事で、詳しくまとめています↓↓
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⇒ 公務員予備校のおすすめ18社を徹底比較した
私は予備校、大学、ジョブカフェ全部を活用しました。
■練習自体コミュ障だから辛い
しかしコミュ障なら、模擬面接や模擬集団討論すら緊張して、練習しにいくのが辛いって思いませんか?
私は練習の段階でめちゃくちゃ緊張するので、毎回「行きたくないなあ」って思いながら模擬面接を受けに行っていました。
練習ではダメ出しを食らうこともあるかもしれません。
しかし、みなさんも嫌なことから逃げないで重い腰を上げて頑張ってください。
♦④人物試験が低倍率なところを受験する
これは私が一番重要だと思うことです。
オーソドックスな公務員試験では1次で筆記試験、2次で人物試験が実施されますが、受験先によって筆記試験の倍率が高いのか、人物試験の倍率が高いのかは全く違います。
■40人受験して10人が最終合格する場合
A、B2つの市役所で、ともに合格予定者が10人の採用試験を実施するとします。
A市役所では、1次の筆記試験で40人中30人が合格し、2次の面接試験で30人中10人が最終合格。
一方、B市役所では筆記試験で40人中15人が合格し、面接試験で15人中10人が最終合格。
この場合、どちらも最終的な採用倍率は4.0倍で同じです。
しかし面接試験のみの倍率で考えるとA市は3.0倍、B市は1.5倍。
明らかにB市の方かコミュ障にとっては戦いやすい試験と言えます。
■実際例
実際の例が、以下の採用倍率です。
最終倍率は共に7.0倍ですが、秋田県庁の2次倍率は1.5倍、静岡県庁の2次倍率は2.3倍です。
同じ最終倍率でも、秋田県(行政A)の方が、人物試験の難易度が低いことが分かります。
■面接倍率2倍以下で戦う
試験倍率が2.0倍なら、30人受験して15人が受かります。
それが3.0倍なら、30人受験して10人しか受かりません。
2倍を超えると試験に受かる人より落ちる人の方が多くなります。
公務員試験の人物試験の倍率は、だいたい2.0倍が平均的な数字です。
コミュ障なら、過去の人物試験の平均倍率が、2.0倍以下の官公庁を受けることをオススメします。
2倍を超えると厳しい戦いになってきます。
■受験先の試験内容や倍率を調べる
実施機関によっては、3回以上人物試験を課すところもあります。
官公庁のホームページなどで試験内容や過去の採用倍率を調べて、自分にとっての難易度を見極めて受験先を考えることが大切です。
もちろん、そこで働きたいということが前提条件ですが。
2次試験の倍率が1.5倍を切っているところも結構あるので調べてみてください。
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5.自分に自信を持って
♦不安はしょうがない
一番大切なことは、自分に自信を持つことです。
でもコミュ障であっても、そうでなくても、受かるか分からない公務員試験に挑むことは不安だと思います。
それは自然なことです。
でも不安になってもなにもいいことはありません。
眠れなくなるし、疲れるし、集中できなくなるし。
♦不安を減らすには
その不安を減らすにはどうすればいいのか。
それは、圧倒的に勉強して、圧倒的に面接の練習をすることです。
自分の実力が少しずつ上がれば、不安も減り自信に繋がります。
「これだけ自分は努力したんだ。きっとうまくいく!」
そう思えるくらいの努力をすれば大丈夫です。