大手以外の公務員予備校ってどうなんだろ?
「喜治塾」ってところも公務員講座を開講しているらしいけどどんな感じ?
今回はそんな「喜治塾」の公務員講座に関心がある方に向けて、評判や特徴、メリット・デメリットなどを解説します。
【この記事を書いた人】
・政令市の消防士と行政職、町役場を経験
・公務員試験は独学・予備校両方で合格を経験
・YouTube ⇒ ハチサン公務員
★目次
- 喜治塾の基本
- コースと料金
- 喜治塾のメリット
- 喜治塾のデメリット
- 評判・口コミ
- 他の予備校との料金比較
- 他の予備校との特徴比較
- 喜治塾をオススメする人
【★講座の詳細/申し込み★】
⇒ 喜治塾の公式ホームページ
1.喜治塾の基本
♦喜治塾とは
■20年以上の歴史
喜治塾とは有限会社喜治プロジェクトH&Mが運営している公務員試験専門の予備校です。
1999年に講座を開講しているため、指導歴は20年を超えています。
公務員講座を開いている予備校は、他の資格試験講座も複数開講しているところが多いですが、喜治塾は公務員試験に特化して指導を行っています。
特化していると何となく安心できますよね。
塾生の数は毎年250人前後。
公務員予備校の中では小規模な部類になります。
■塾長は喜治先生
ちなみに塾長の名前が喜治さんです。
喜治先生はこれまでに多数の公務員試験関連書籍を出版されている公務員試験のスペシャリストです。
元々は新宿区役所で働かれていた方。
ユーキャンの公務員講座の参考書も監修しています。
♦喜治塾の学習スタイル
喜治塾の学習スタイルは通学と通信のミックス。
通学での受講を基本としながらも、生講義の翌々日にはWebでも受講ができます。
なので実質的には生講義を受講せずに通信のみで学習を進めていくことも可能。
それに加えて、前の1年分の講義動画も全てアーカイブされています。
つまり、講義を待たずに過去動画で先取りした学習もできちゃいます。
テキストはダウンロード形式ですが、紙のテキストが欲しい場合は1冊1,000円で購入可能。
♦喜治塾の場所
喜治塾の校舎は東京に1か所。
住所:東京都新宿区高田馬場3-3-1 ユニオン駅前ビル5・8階
最寄駅は高田馬場駅で徒歩1,2分程度。
隣にはやよい軒、その隣にはツルハドラッグ、さらに向かいにはファミリーマート。
お腹が空いても食事には困らないので1日中自習室に籠って勉強できますね。
2.コースと料金
喜治塾にはいくつかのコースが用意されていますが、代表的なコースを紹介します。
♦①大卒枠程度総合コース
月謝:20,000円
喜治塾受講生の多くが利用するのがこのコース。
国家総合職、国家一般職、国税専門官、地方上級、都庁、特別区、市役所など多く採用試験に包括的に対応しています。
そして月謝制というのが一番の特徴。
♦②外務省専門職クラス
- フルサポート
418,000円 - 専門科目試験対策・フルセット
220,000円 - 専門科目試験対策・応用レベルゼミ
154,000円
外務省が独自に実施している「外務省専門職採用試験」対策のクラス。
このコースの受講生や合格者の人数自体は少ないです。
ただし講座を最後まで受講した人の合格率は高い。
♦③特別区経験者採用試験講座
- フルコース
286,000円 - 論文&面接コース
242,000円 - 課題式論文のみ&面接コース
181,500円
特別区の経験者採用試験に対応したコースです。
この採用試験に特化したコースはなかなかないので珍しい。
Web受講もできます。
3.喜治塾のメリット
ここからは喜治塾の公務員講座についてメリットを紹介します。
メリットは以下の5つ。
- 月謝制
- 柔軟に学習ができる
- 東京都・特別区に強い
- 論文添削は実質無料
- 単発での人物試験対策あり
♦メリ①月謝制
一般的な公務員予備校で講座を受講する場合、受講期間が数ヶ月から数年と決まっており、その分の受講料をまとめてもしくは分割で払うのが当たり前です。
しかし、喜治塾のメインコースは月謝制。
好きなタイミングで受講を止めることが可能。
また、まだ公務員試験を本格的に目指すか迷っている人は、大きなお金を最初に支払わないくて済むので安心です。
逆に喜治塾で十分学ぶことができたと思ったら、途中で喜治塾を辞めて独学に移行するというやり方もできます。
♦メリ②柔軟に学習ができる
学習スタイルの項目でも伝えましたが、喜治塾は通学と通信どちらでも受講が可能。
通学する時間がある人は生講義を校舎で受けることができますし、時間や居住地で制約があれば通信メインで進めることもできます。
通学する場合は校舎の空き教室を自習室として利用可能。
さらに講師は毎日常駐しているので相談もしやすい環境です。
そして1年分のアーカイブ動画が見放題。
大学4年生や既卒で時間に余裕がある人は、アーカイブの過去動画を先に視聴することで時間を有効活用できます。
♦メリ③東京都・特別区に強い
東京に1校のみ校舎を構える予備校だけあって、喜治塾は東京都庁、特別区採用試験で合格者を多数輩出しています。
その証拠に喜治塾生の東京都庁最終合格率が86%の年もあったそうです。
ちなみに2023年の都庁クラスの合格率も85%。
また、以下のような都庁・特別区向けのオプション講座が用意されているのも強さの秘訣かもしれません。
- 都庁政策研究:35,000円
- 都庁論文道場:70,000円
- 特別区論文道場:70,000円
さらに喜治塾では10年以上前から特別区経験者試験対策を開講しているので、既卒者でも十分合格するチャンスがありますよ。
♦メリ④論文添削は実質無料
大卒枠程度総合コースでは論文の添削も行ってくれます。
添削指導は月4回までは無料。
つまり3か月あれば10回以上無料で添削を受けられます。
何十回も添削を受ける人ってあんまりいないですよね。
なので実質的には無料と考えて良さそう。
月謝2万円で月に無料で4回添削してもらえるのはお得。
ZOOMでの添削個別指導も受けられます。
♦メリ⑤単発での人物試験対策あり
筆記試験対策は大丈夫だけど人物試験対策が不安。
そんな人に向けて喜治塾では月謝など払わずに単発で人物試験対策のみを受けることもできます。
- インタビュー形式個別指導
45分:13,000円 - エントリーシート添削指導
30分:9,000円
60分:18,000円 - 面接戦略個別指導
45分:13,000円 - 模擬面接
30分:9,000円
60分:18,000円
指導するのは公務員試験のベテラン講師陣だそうです。
指導時間により金額は変わります。
エントリーシート添削まで単発指導があるのは珍しいです。
ただ、30分9,000円は高い気が。。。
4.喜治塾のデメリット
デメリットについても紹介します。
- 校舎が東京に1か所のみ
- 入塾金が必要
- 模擬面接は追加料金が必要
♦デメ①校舎が東京に1か所のみ
喜治塾は小規模校なので、全国に校舎がある大手公務員予備校とは違い、校舎は東京に1つ。
なので喜治塾の公務員講座を通学で受講できるのは東京近郊に住んている人のみ。
そのほかの人はWeb通信を中心に学習しましょう。
ただ遠方だと対面での指導を受けることが難しいのがネック。
その代わり、論文添削や模擬面接等の個別指導はZoomでも受けられます。
♦デメ②入塾金が必要
喜治塾の受講料は月謝制2万円なので、気軽に入塾や退塾することができます。
ただし初めて入塾する際は月謝と別に入塾金が必要。
金額は66,000円。
結構大きいですよね。
例えば紙テキストを最初に4冊購入すれば4千円。
この場合最初にかかる費用は「入塾金(6.6万)+月謝(2万)+テキスト代(4千)=合計9万円」。
そう考えると短期で辞めるのはコスパが悪い。
♦デメ③模擬面接は追加料金が必要
喜治塾では面接対策として模擬面接も実施しています。
しかし無料ではなく有料。
- 受講生:30分3,200円
- 一般人:30分9,000円
つまり練習を繰り返すほど料金が上がっていきます。
受講生であれば模擬面接の費用は通常価格と比べて1/3程度ですが、それとは別に月謝を払う必要もあるので注意。
5.評判・口コミ
小規模校なので、インターネット上には喜治塾の評判や口コミがあまりありませんでした。
ここでは、公式ホームページやパンフレットに記載されている受講生の声の一部を抜粋して紹介します。
♦Kさん(大学生)
国家一般職、県庁、特別区合格
“私は公務員試験の受験を決めた当初、法律や政治・経済などの知識が無かったことはもちろん、一般的な教養の知識も乏しく、本当にゼロからのスタートという状態でした。
そんな私が無事に合格できたのは、喜治塾に出会えたからだと思っています。
丁寧で分かりやすく、的確に指導してくれる講義。
論文の型や書き方の指導と、丁寧な添削が受けられる論文指導。
本番よりも強い緊張感の中で行われ、的確な講評と指導をしていただける模擬面接。
喜治塾で行ったすべてのことが私を合格へ導いてくれました。
また、勉強のモチベーションが下がったときや、「もうだめだ」とあきらめそうになった時、喜治塾の講師のみなさんの支えや励ましに何度も救われました。
さらに、過去に喜治塾を卒業し、立派な公務員になって働いている先輩方の話を聞いたり、時には実際に会って話をする交流会を設けていただいたことで、自分も頑張ろう、絶対に公務員になろうという気持ちになることができました。
私は喜治塾と出会えてよかったと心から思っています。
そして、そんな素晴らしい喜治塾を、他の皆様にも強く推奨いたします。”
6.他の予備校との料金比較
♦18社で比較
喜治塾は月謝制なのでほかの公務員予備校との料金差が分かりづらいです。
ここでは参考にほかの17社の公務員講座の受講料を紹介します。
もちろん月謝ではなく合計金額です。
各予備校さまざまなコースを用意しているので、代表として国家一般職と地方上級対策をメインとしているコースの料金を掲載しています。
フォーサイトと公務員のライトは教養科目中心のコースしかないので料金を掲載していません。
♦喜治塾は安いのか高いのか
■大体いくらかかるか?
喜治塾が月謝なのでこの表を見てもピンときませんよね。
そこで喜治塾では大体いくら費用が掛かるのか仮のモデルを考えてみます。
地方上級の志望者を想定して、前年の10月に入塾し7月まで在籍するとします。
テキストは何冊くらい必要なのか分かりませんが、紙のテキストを15冊購入すると想定。
さらに、6月に1回、7月に3回、合計4回模擬面接を利用したとしましょう。
■例えば29万円かかったり
計算は以下のとおり。
入塾金(6.6万円)+月謝(2万円×10か月)+テキスト代(千円×15冊)+模擬面接(3,200円×4回)=合計293,800円
あくまでモデル例ですが、この計算の場合、合計で約29万円かかることになります。
通学講座で考えると安い価格帯、通信講座で考えると平均よりやや高い価格帯と言えます。
ただし実際は、利用期間などによってかかる費用は人それぞれ。
7.他の予備校との特徴比較
先ほど喜治塾では合計いくら費用がかかるのか例を出しました。
ここではその金額と近い公務員予備校を4社ピックアップして、喜治塾を含めた5社の特徴を簡単に紹介します。
- EYE
・信頼できる高い合格率
・中堅私立大など様々な受講生が在籍
・社会人・既卒でも安心 - アガルート
・法律系科目に強い
・通信でも充実の2次試験対策
・内定特典が豪華 - 伊藤塾
・国家総合職に強い
・法律科目に強い
・官公庁について知ることができる - クレアール
・問題集に解説動画も付いている
・添削&質問が無制限
・もしものときの受講期間延長 - 喜治塾
・月謝制
・柔軟に学習ができる
・単発での人物試験対策あり
♦通学があるのはEYEと喜治塾
この中だと伊藤塾、クレアール、EYEが中堅。
喜治塾が小規模予備校といった感じ。
現在はEYEと喜治塾だけが通学講座も開講しています。
そして共に校舎は東京のみ。
ただしEYEは神田、南池袋、渋谷と校舎が3校あります。
アガルートは今勢いのある比較的新しい公務員予備校。
8.喜治塾をオススメする人
喜治塾の評判、特徴、メリット・デメリットなどを紹介しました。
それを踏まえ喜治塾の公務員講座オススメするのは以下のような人です。
- 月謝制で利用したい
- 予備校の規模にこだわりはない
- 東京近郊に住んでいる
- 東京都・特別区を志望している
- 人物試験対策だけ利用したい
この中でいくつか当てはまるものがあれば喜治塾を検討してみてください。
無料の体験受講もやっています。
【★講座の詳細/申し込み★】
⇒ 喜治塾の公式ホームページ