ユーキャンの公務員講座を受講した人の合格率はどのくらい?

資格講座でお馴染みのユーキャンですが、その中には公務員講座もあります。

講座の受講しようか考えている人はその講座利用者の合格率がどのくらいか気になりますよね。

そこで今回はユーキャンの公務員講座の合格率についてまとめました。

【この記事を書いた人】
政令市の消防士と行政職、町役場を経験
公務員試験は独学・予備校両方で合格を経験
YouTube ハチサン公務員

目次

  1. ユーキャンの公務員講座について
  2. ユーキャン合格率
  3. ユーキャンの合格者数
  4. ユーキャンの見解
  5. おわりに

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1.ユーキャンの公務員講座について

通信講座で4つの公務員講座を用意 

ユーキャンの公務員講座は製本されたテキストをメインに学習を進めていきます。

講座に申し込むと使用する教材が郵送されます。

教室に通わずにどこでも学習できるのが通信講座の魅力です。

そしてユーキャンの公務員講座には以下の4つのコースが設けられています。

  • 国家一般職・地方上級コース
  • 市役所コース
  • 教養試験対策コース
  • 警察官・消防官コース

各コースについて 

国家一般職・地方上級コース:89,000円

主に国家一般職と地方上級(都道府県庁や政令指定都市)を志望する人向けの公務員講座。

専門科目対策もあるので使用教材は20冊以上。

市役所コース:59,000円

主に市役所などを目指す人向けの公務員講座。

専門試験対策がありません。

教養試験対策コース:54,000円

市役所コース同様に専門試験対策はなく、さらに論文や面接の対策もありません。

教養試験対策に特化しています。

警察官・消防官コース:59,000円

警察官と消防官を目指す人向けの公務員講座。

漢字ドリルも付いています。

【関連記事】
⇒ ユーキャンの公務員講座の値段はいくら?一括も分割もあります

2.ユーキャンの合格率

まず結論としてユーキャンでは公務員講座受講者の合格率を公表していません。

しかしこれは仕方ない側面があります。

通信講座は合格率が出しづらい 

公務員予備校まで通って学習する「通学講座」の場合、受講者と学校側が接する機会がたくさんあるので、予備校側が受講者の合否状況などを把握しやすいです。

一方「通信講座」になると各人がそれぞれ自宅等で学習しているので、予備校との関わりが少なく合否状況を把握しづらいということが言えます。

むしろ、どこの公務員試験を受験しているかも把握していない場合が多いのではないでしょうか。

また、ユーキャンの通信講座を受講中に公務員を目指すこと自体を諦めた人も中にはいるでしょう。

ただ、そのような人は「公務員を諦めます」とわざわざユーキャンに報告しませんよね。

なので合格率を出そうにも、その分母や分子がはっきりしないので、通信講座の公務員予備校はなかなか正確な合格率を出すことが難しいです。

なので私が知る限り通信のみの公務員予備校で合格率を出している所はないです。

通学の公務員予備校でもほとんど公表なし 

さらに言うと、通学講座を展開している公務員予備校でも合格率を公表している所はほとんどありません。

合格率が高いコースに絞って公表している所はありますが、予備校全体の合格率を公表している所は皆無に近いです。

EYEは公表

私が知る範囲では、東京にある「EYE公務員試験予備校」が唯一合格率を公表しています。

  • 2020年度:64.2%
  • 2021年度:69.7%
  • 2022年度:70.6%

過半数が試験に合格している計算。

これはかなり高い合格率。

参考に

ちなみ2023年度の各種公務員試験の合格率は以下のとおり。

  • 国家一般職(大卒・行政)
    ・採用倍率:2.5倍
    ・合格率 :39.3%
  • 横浜市(大卒・事務)
    ・採用倍率:8.1倍
    ・合格率 :12.4%
  • 東京消防庁(大卒・1回目)
    ・採用倍率:3.1倍
    ・合格率 :31.9%

年度により倍率、合格率は変動します。

ただ一般的に多くの公務員試験は倍率が2倍を超えるので合格率は50%以下になります。

3.ユーキャンの合格者数

10年間の累計 

ユーキャンの公務員講座では「合格率」は公表していませんが、よく調べると「合格者数」は公表されていました。

ただし、年間合格者数ではなく10年間(2012~2021年)の累計合格者数です。

  • 国家一般職・地方上級コース:95名
  • 市役所コース       :459名
  • 教養試験対策コース    :116名
  • 警察官・消防官コース   :458名

ユーキャンの公務員講座受講者の10年間における合格者の合計は1,128名。

受講者全体の数字が分からないのでこの合格率が高いのか低いのかは分かりませんが、一定数の合格者は輩出しているようです。

数字を見るに「市役所コース」と「警察官・消防官コース」の受講者数が一番多そうですね。

1年間のおよその合格者 

ちなみに10で割った1年間の平均合格者数は以下のとおり。

  • 国家一般職・地方上級コース:約10名
  • 市役所コース       :約46名
  • 教養試験対策コース    :約12名
  • 警察官・消防官コース   :約46名

1年間の合格者の合計は約114名。

もしも受講者が230名程度であれば合格率は約50%、受講者がだいたい460名いれば合格率は約25%ということになります。

公務員講座の受講者数が分からないので合格率は何とも言えません。

ただユーキャンは資格講座では知名度はありますが、公務員講座に関してはそれほど知名度はないので、受講者はそんなに多くない気はします。

4.ユーキャンの見解

ちなみにユーキャンの公式ホームページには「合格率」ではなく「合格者数」を公表している理由を以下のように記載しています。

”一般的に本試験で不合格になられた方は合格有無のアンケートにご回答されない傾向がございます。
そのためアンケートに基づく合格「率」は実際よりも高めに表れてしまいます。
皆様に誤認を与える可能性がございますので、当社では合格者「数」のみを公開させていただいております。”

確かに公務員試験に落ちた後に合格有無のアンケートなんて書きたくないですよね。

なるほどと思える理由。

もしかすると合格者数ももう少し多いのかもしれませんね。

【関連記事】
⇒ 大栄の公務員講座を受講した人の試験合格率はどのくらいなのか?

5.おわりに

ユーキャンの公務員講座の合格率について解説しました。

通信講座ということで、なかなか正確な合格率が算出できないのが現状です。

その代わり合格者数を紹介したように、毎年きちんと合格者を輩出しています。

ユーキャンの公務員講座の詳しい内容を知りたい方は以下の記事を参照してください。

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